アメリカに引越してきて3ヵ月後、私は自宅の近所にある州立カレッジに入学しました。

このカレッジは、コミュニティ・カレッジで、難しい入学試験があるわけではなく、授業料さえ払えば誰でも生徒になれます。

高校を卒業した人からお年よりまで、誰でも。

(高校でも、飛び級をした人は、高校生でありながら、専門はカレッジで学び始めるという人もいるそうです。)

 

最初の1年は、外国人生徒扱いなので、授業料はべらぼうに高かったです。

でも、1年過ぎると、過去に1年間、カリフォルニア州に税金を納めたということで、授業料は約10分の1に。

 

私は最初、このカレッジで英語を勉強しようと思っていました。

イギリスにいたときに英語はだいぶ勉強したのですが、せっかく再び英語圏に来たのだから・・・と、やる気いっぱいでした。

 

ところが、ここのカレッジの英語クラスは人気らしく、定員オーバーで入れませんでした。

仕方なく、何か他の科目を、と探していて、ピアノのクラスを見つけてここに入りました。

 

これがすごいあたり!

 

ものすごく優秀な教授が教えていて、もうこの教授に習わないピアノなんて考えられません。

 

彼女は、50代のポーランド出身の女性で、元々有名なピアニストだったそうです。

あの「ラ・カンパネラ」で有名なフランツ・リストの孫弟子かひ孫弟子でもあります。

ポーランドのクラクフで勉強した後、イギリスの王立音楽学校でも学んだらしいです。

そして、イギリスのテレビ局、BBCでピアニストとして活躍。

1970年代にだんなさんとアメリカに渡ってきたようです。

 

彼女のことはとても一度には書ききれないので、また折をみて書いていきたいと思います。

 

今学期が4月初旬から始まり、課題曲として、ショパンのノクターン、ポロネーズ、それにバッハのリトル・プレリュードが与えられました。

 

彼女は、ポーランド出身なだけに、ショパンにはうるさいので、弾くのはちょっと怖いのですが、せっかくこういうチャンスなので、がんばって練習しようと思っています。

 

こんな風に、カレッジでピアノに精進している私ですが、このカレッジにみんながよく知っている日本の有名人がいるらしいのです。

 

それは次回。