ある者はこの日を1年前から待ち続け、
またある者はこの日のために足繁くカラオケに通い、練習に励んだという。
すべては、己が歌唱力の最強たるを誇るために。
その先にあるプレゼント争奪戦争に勝利せんがために。
しかしながら、いくら皆が努力をしたところで、
最後に勝利者として立っているのはただ一人。
皆が幾ら望もうと、王者の栄誉にあずかるのはただの一人のみなのだ。
そして、それを得るためには、争いをも回避し得ぬのは、最早、例年の事である。
よろしい、ならば諸君。
戦争だ。
『日本発情性増化』神奈子の旦那
『MKプロ・プロデューサー兼社長』 MDMA
『なごや学生兼研究員』 バーボン
『不屈のエンター魂』SRE
『渋谷系男子』理事長
『先駆け弁士』ナレーター
『そんなことよりオナニーだ!』澪の夫
『にちようびよりの使者』ツクね
『某社下っ端作業員』紅チャリ
↑五十音順、敬称略
かつての覇者・澪の夫が昨年の雪辱を期すのか、
神奈子の旦那が昨年のリベンジを為すのか、
毎回上位に名を連ねるMAっPがやっちゃうのか、
バーボン悲願の上位入賞がなるのか、
SREの喉に住むオッサンが本気出すのか、
理事長が3年連続紅白出場の水樹さんにあやかるのか、
ナレーターがそのポテンシャルを発揮する時が来るのか、
昨年僅差で涙を飲んだツクねがやってくれるのか、
はたまた、紅チャリが連覇を果たすのか!
第2回某国立高専OB
『ドキッ!男だらけのオールナイトカラオケ大会』
in 2012正月
プレゼント争奪戦争編、
開幕。
プレゼント争奪カラオケ大会と称されるものは、
某国立高専OB会の中で、過去に3回開催されている。
そのうち2回は学生時代のもので、それもクリスマス前の開催であり、
『クリスマスプレゼント争奪戦争』と称して催されたものである。
今大会も昨年に引き続き、各人の仕事等の都合から正月開催と相成った。
その結果、昨年度初参加を果たしたハマーD氏とFE氏が、
不参加という事態を招くことにもつながってしまったのが残念でならない。
それはさておいて、開会に先立ち、過去3大会の結果をご覧いただこう。
2008年度
1.澪の夫 93.783点
(ナイトメア/the WORLD)
2.神奈子の旦那 93.161点
(龍宮真名・那波千鶴・長谷川千雨・村上夏実・ザジ・レイニーデイ/1000%SPARKING!)
3.SRE 90.023点
(南戸唯(水樹奈々)/西野つかさ(豊口めぐみ)/北大路さつき(小林沙苗)/東城綾(能登麻美子)/君色100%)
4.紅チャリ 89.864点
(宮崎歩/Power Play)
5.ナレーター 89.728点
(Sound Horizon/終端の王と異世界の騎士 ~The Endia & The Knights~)
6.MDMA 88.922点
(高槻やよい、双海亜美、星井美希/Do-Dai〈M@STER VERSION〉)
7.バーボン 88.472点
(ポルノグラフィティ/アポロ)
8.理事長 87.419点
(田村ゆかり/童話迷宮)
9.ツクね 87.251点
(トラボルタ/ココロ)
2009年度
1.澪の夫 93.606点
((天の妃少女合唱団 -かなこ(真田アサミ)&鞠也(小林ゆう)&茉莉花(井上麻里奈)/君に、胸キュン。)
2.MDMA 92.268点
(双海亜美/真美(下田麻美)/黎明スターライン)
3.ナレーター 89.864点
(松平健/燃えよドラゴンズ!2008)
4.神奈子の旦那 88.855点
(あまね/drizzly rain)
5.ツクね 88.361点
(40mP feat.初音ミク/Melody in the sky )
6.紅チャリ 87.957点
(希砂未竜/星獣戦隊ギンガマン)
7.SRE 87.817点
(rino>/Spring has come )
8.理事長 87.419点
(水樹奈々/深愛)
9.バーボン 84.656点
(佐々木久美/JIKU ~未来戦隊タイムレンジャー~ )
2010年度(2011新春開催)
1. 93.999点 紅チャリ
(アリス/チャンピオン)
2. 90.719点 澪の夫
(中島美嘉/雪の華)
3. 90.109点 SRE
(yozuca*/Happy my life ~Thank you for everything!!~ )
4. 89.689点 MDMA
(萩原雪歩、秋月律子、星井美希、四条貴音、秋月涼/DREAM)
5. 89.553点 ハマーD
(ストロベリー・フラワー/愛のうた)
6. 89.515点 ナレーター
(山崎まさよし/One more time,One more chance)
7. 89.348点 理事長
(水樹奈々/PHANTOM MINDS)
8. 89.335点 バーボン
(fripSide/only my railgun)
9. 88.920点 ツクね
(arata feat.初音ミク/ワールドアウトサイド)
10. 85.914点 FE
(BUMP OF CHICKEN/supernova)
11. 83.469点 神奈子の旦那
(練馬大根ブラザーズ/マ・ジ・ヤ・バ)
ご覧頂いた通り、第1回・第2回大会は澪の夫が圧倒的な強さで連覇を果たし、
昨年の第3回大会は紅チャリが大会史上最高得点で制している。
しかしながら、何よりも特筆すべきは、第3回大会のレベルの高さだ。
第3回大会では4位から9位までが、89点付近の1点差以内にひしめくという、
かつてないハイレベルの戦いが繰り広げられたのである。
まして、一体どこの誰が、今大会が、第3回を上回る高レベルな戦いになると予想したであろうか。
それでは、その一部始終をご覧いただこう。
各々の名前の横に書かれた絵柄が、各々の運命を左右する重要な意味を持っている。
すなわち、歌唱順である。
開会に先立って引いてもらったトランプの絵柄が各人に割り当てられ、
回収後、シャッフルしたトランプが引かれた順に、
各々がそのパフォーマンスを披露するというのが今回のルール。
そして、運命の女神の気まぐれに付き合わされた、
不幸なる第1歌唱者は…
1.燃えよドラゴンズ!2008
(松平健/ナレーター)
キングオブハート。ナレーターの登場である。
選曲が画面に表示された時、他の合唱団員から出たのは、絶望の叫びであった。
彼らは知っていたのである。
見知ったメンバーで何度も通ったカラオケにおいて、
ある事実をこれでもかというほど、思い知らされていたのである。
彼が、この曲で凄まじいスコアを出し得ることを…
奇しくもそれは、ナレーター氏が、第2回大会で歌った曲でもあった。
当時3位に甘んじた屈辱を、あるいは晴らさんとしたのだろうか。
絶望に打ちひしがれる面々。
ああ、これは大変なことになるぞ。
初っ端からエライことになるぞ。
分かっていながら、彼らに為す術はなかった。
史上最強のスタートダッシュ、此処に成る。
もうこれが優勝でよくね?
現在の順位
チーン。
どこからか鈴の音が聞こえた気がする。
それは聴覚的な意味では錯覚であったろうが、
心理的な意味では非現実のものでは無かった。
各合唱団員の心の中で大会終了を知らせる鈴の音が響いたのは、
紛れもない事実であったのだから。
えー?この後に歌うの?嫌だよ…
ある意味第1歌唱者よりも過酷な状況に立たされた不幸な第2歌唱者は…
2.隣に…
(三浦あずさ(たかはし智秋)/神奈子の旦那)
神奈子の旦那氏。第1回大会で93点台をマークしこのまま逃げ切るかと思われたが、
澪の夫がそれをさらに上回るミラクルスコアで優勝をかっさらったときの、
かっさらわれた張本人である。
ちなみに、その際の得点が彼の歴代におけるハイスコアであり、
未だにそれを上回るができないのだと言う。
ナレーター氏を倒すためには、己のハイスコアを上回る勢いで行かねばならないが…
勝利の女神は…いや、彼の場合は、諏訪の戦神に祈った方がよいだろう。
諏訪の戦の女神は、自分の旦那(自称)に微笑むのか…!?
もし神様がいるとしたら、あの点を返して。
現在の順位
初っ端から波乱が起きていなければ、
おそらくこのあたりの順番で歌っておくのが、一番精神的に楽であっただろう。
…今となっては何にもならないが。
3.宙~そら~
(小野大輔/SRE)
3番目はSRE氏。
歌唱順にくじ運要素が加わった前回に続いて、序盤の出番である。
ある意味恵まれていると言えるかもしれない。
彼もまた、90点台を複数回記録している実力者である。
前回大会に至っては、第一歌唱でそれをやらかしたものだから、
後続に与えたプレッシャーは計り知れないものがあった。
果たして、今年はどうでるか。
エンターアピール不発。
現在の順位
ここで序盤が終了。
ナレーター氏の独走を許す形となった。
ここらで、この絶望的な展開に一石を投じる存在が欲しいところである。
注目の中盤、開始。
4.風といっしょに
(小林幸子/バーボン)
バーボン氏は過去3大会、いずれも下位に沈んでいる。
前回大会などは、事前練習時のスコアを持ってすれば準優勝である。
しかしながら、本番でマークした89点台では、ハイレベルな戦いとなった前回大会では、
上位に食い込むことは出来なかった…。
その秘めたりしスペックを、発揮すべき場所で発揮できてこれなかった彼であるが、
今大会こそはその悪しき前例を打ち破り、上位進出を果たすことができるのであろうか。
すごい。すごいのだが…
今大会はこれじゃあダメなんだよ…
せめて第1歌唱者であったなら…
現在順位
前回より2名少ない9人制の今大会では、ここでちょうど折り返しの5人目。
この後くらいから順番的にはプレッシャーが増大してくるころであり、
一刻も早く歌わせろという感情が高まってくるタイミングでもある。
そろそろ引いておきたいな。
司会進行役がテーブルに叩きつけたカードは…
5.御旗のもとに
(日高のり子ほか (巴里華撃団)/紅チャリ)
ジャック・イン・ダイヤ。前年度優勝者、紅チャリがここで登場である。
彼も、ナレーター氏の超スコアに動揺を隠せなかったひとりであり、
また、ナレーター氏の超スコアを見た瞬間に、歌唱曲を決めたという。
それは前年度優勝者のプライドをかなぐり捨てたもので、
極力使うまいと決めていた、キー調整を用いてまでした選曲であった。
これが果たしていかなる結末を生むことになったのだろうか…!?
連覇への道程、近し。
現在順位
オールナイトカラオケ史上最高点がここに誕生した。
除夜の鐘が鳴った気がする。
それは年の終わりの鐘ではなく、勝負の終わりを告げるものであったかもしれない。
しかしながら、まだ4名、勝負のスタートすら切っていない者たちがいた…!
6.Next Stage
(そそそ(津久井箇人)feat.初音ミク/ツクね)
SRE氏からバーボン氏、紅チャリへと至り、ツクね氏に終わるここの流れは、
何の因果か去年と全く同じ順番でったのだが、気付いた者はいただろうか。
確率論的には…面倒極まることこの上ないので計算はしないが、
早々あることではないだろう。
前例に倣うということでいえば、彼がこの大会でボカロ曲を歌うのは既に4度目である。
つまり、第1回からブレずにボカロの道を貫いてきたのだ。
これもまた、愛のなせる技なのだろうか。
歌うタイミングとしては本日の神奈子の旦那氏並みに最悪なのであるが、
その一途なる愛の力で、好結果を残すことは出来たのだろうか。
こいつぁ…嫌な予感が…
89って嫌な数字ですよね。去年を思い出しますもの。
まさかこんなところまで前例に倣わないだろうな…
現在順位
戦いはここから、終盤と言われる域に入る。
まだかまだかとはやる気持ちがやまない男たちが、
そこで己が順番を待ちかまえているのだ。
3人が描く、己が最悪のビジョンはひとつ。
ラストになることだ。
7.Endless Story
(田村ゆかり/理事長)
最後争いから先に抜け出したのは理事長氏であった。
私は彼に対して、語る言葉をひとつしか知らない。
それは即ち、水樹さん3年紅白出場おめでt…
水樹さんじゃ、ない…?
筆者、理事長氏は今年は絶対に水樹さんかスフィアで来ると思ってました。
現在順位
残す席はあと2つである。
2011年度大会のオオトリという栄誉と重圧を一身に背負った席か、
なんとか滑り込みで手に入れた行列の後ろの方の席か。
残る2名がどちらを心から欲していたか。
この期に及んで語る必要はないだろう。
8.どうにもとまらない
(天の妃少女合唱団 -かなこ(真田アサミ)&鞠也(小林ゆう)&茉莉花(井上麻里奈)/澪の夫)
第1回・第2回大会を連覇し、前回大会も準優勝であった澪の夫が、
昨年に引き続いての最終歌唱をギリギリ回避した。
過去3大会をいずれも90点以上をマークしており、
これは彼唯一人しか成し遂げていない大記録である。
安定性の面において、彼に追従しうる者はいない。
最強という名は彼にこそふさわしいのではなかろうか。
そしてその最強王者が今、昨年失った王冠を、
再び手にせんと動いた…!
その手は、三度の王座を掴むには短かった…
さぁ、2011年度大会も、残る者はただ一人。
その名は…
6.The world is all one !!(M@STER VERSION)
(765PRO ALLSTARS/MDMA)
ラストがジョーカーだなんて、なんという幕切れか。
この抽選には、神の気まぐれ以外には何の作為的な物はないことを明記しておく。
某国立高専の歩く電波塔であり、現在、MKグループ2社の社長にして、
アイドルのプロデュースも手掛けるMAっP氏が、満を持しての登場である。
…ちなみに、副業で某社の作業員をやっているという話があるが、定かではないという…。
彼もまた強豪であり、第2回大会では優勝した澪の夫氏にあと一歩まで迫っている。
そして何より、この日に向けて幾度も練習を重ねてきたのだという。
その成果は果たして、如何なく発揮されるのだろうか!?
勝つも一生、負けるも一生。
ならば勝って生きよう、一緒に…とはならんのだ。
勝負の世界は非情である。
最終順位
1.紅チャリ 95.220点
(日高のり子ほか (巴里華撃団)/御旗のもとに)
2.ナレーター 93.079点
(松平健/燃えよドラゴンズ!2008)
3.澪の夫 91.066点
(天の妃少女合唱団 -かなこ(真田アサミ)&鞠也(小林ゆう)&茉莉花(井上麻里奈)/どうにもとまらない)
4.MDMA 90.940点
(765PRO ALLSTARS/The world is all one !!(M@STER VERSION) )
5.バーボン 90.493点
(風といっしょに/小林幸子)
6.ツクね 89.605点
(そそそ(津久井箇人)feat.初音ミク/Next Stage)
7.SRE 88.731点
(小野大輔/宙~そら~)
8.理事長 87.942点
(田村ゆかり/Endless Story)
9.神奈子の旦那 87.452点
(三浦あずさ(たかはし智秋)/隣に…)
過去最高得点と、90点台が5人現れるという、
前代未聞のハイレベルの戦いは終わった。
そして、男たちの正月の戦いも幕を…
まだ降ろしてはいない!
最上のプレゼントを手に入れんと、己が全身全霊をかけてくじを引くその瞬間までは…!
次回、某国立(ry in2012正月後編 プレゼント分配戦争編!
筆者のやる気が復活するその日まで、しばし待たれよ!
それではまた、明日の更新で。
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