アクセスポイントへの接続
前回までの時点でWLI-UC-GN用のドライバが読み込まれているはずなので無線LANが認識されているか確認します。# iwconfigwlan0が表示されていればとりあえずOK。
wlan0 IEEE 802.11bgn ESSID:off/any
Mode:Managed Access Point: Not-Associated Tx-Power=0 dBm
Retry long limit:7 RTS thr:off Fragment thr:off
Encryption key:off
Power Management:on
lo no wireless extensions.
eth0 no wireless extensions.
ifb0 no wireless extensions.
ifb1 no wireless extensions.
次に無線LANインターフェイスを有効化します。
# ip link set wlan0 upアクセスポイントを検索してみます。これも動作確認の為です。
#iw wlan0 scan | less一覧が表示されれば問題ありません。
次にアクセスポイントへの設定ですが、使用している暗号化方式により多少命令が変わります。
下記は、【WPA】への接続になります。詳細は、Wireless Setup (日本語) - ArchWiki(関連付けの項)を参照。
# wpa_passphrase自分が使用するアクセスポイント「ssid」と「passphrase」を指定します。>> /etc/wpa_supplicant.conf
# wpa_supplicant -B -Dwext -i wlan0 -c /etc/wpa_supplicant.conf
SSIDとパスフレーズが間違っていなければこれで認証は通ります。
このままではIPアドレスが割り当てられていないのでDHCPからIPアドレスを取得します。
# dhcpcd wlan0
最後に割り当てられたIPアドレスを確認し、割り当てられたIPアドレスへSSH等で接続を確認します。
プロファイルの作成
上記のままでは再起動するとまた手動で「アクセスポイントへの接続」、「DHCPからのIPアドレス取得」を行う必要があるので接続プロファイルを作成しておきます。/etc/network.d/examples/より該当する設定サンプルを/etc/network.dにコピーします。※Arch Linuxで推奨されています。
コピー時に指定したファイル名がプロファイル名になります。
今回は、「wireless-wpa」を使用する。
/etc/network.d/myhome
CONNECTION="wireless"次にプロファイルを有効にするには、
INTERFACE=wlan0
SCAN="yes"
SECURITY="wpa"
ESSID=
KEY=""
IP="dhcp"
TIMEOUT=20
netcfg [プロファイル名(ファイル名)]なのだが、このままだとエラーが出ます。
「/etc/wpa_supplicant.conf」の記述が足りないのかな。
/etc/wpa_supplicant.conf
ctrl_interface=/var/run/wpa_supplicantnetwork={}は上記で設定したので1行目から4行目を挿入します。
eapol_version=1
ap_scan=1
fast_reauth=1
network={
ssid=""
psk=
}
一旦、無線の割り当てを解放しておく為に再起動します。
プロファイルに問題がないか確認する為に下記を実行します。
# ip link set wlan0 upこれでIPアドレスまで割り当てられたか確認します。
# netcfg myhome
プロファイルをいくつか用意しておけば切り替えは楽になります。
接続プロファイルを用いた自動接続の設定
プロファイルを作成しましたが、やはり再起動後に手動でプロファイルを読み込む必要があります。簡単に自動接続を有効にする簡単な方法は、
systemctl enable netcfg@[プロファイル名]になります。
1プロファイルしか使わない場合は上記でOKです。
複数のプロファイルを切り替える場合は、
/etc/conf.d/netcfg
AUTO_PROFILES=("[プロファイル名] [プロファイル名]")のように記述します。
最後に「net-auto-wireless.service」を有効化する為に
systemctl enable net-auto-wirelessとして完了です。
参考:
netcfg (日本語) - ArchWiki
raspberry pi で認識しないUSBタイプの無線LAN子機 wli-uc-gn を簡単に使う方法
ma-tea's blog: Arch Linux 設定