【ハードウェア】Rasberry Piの設定(2) BUFFALO WLI-UC-GNを使用する | 稼働率99.9%

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春日井市でiPhoneアプリの開発を行っています。iPhoneを使い出してからそれに伴って開発環境もWindowsからMacへと移行しました。MacやiPhoneだけでなくIT全般について日々感じた事や思った事を備忘録として記録する事を目的としたブログです。

アクセスポイントへの接続

前回までの時点でWLI-UC-GN用のドライバが読み込まれているはずなので無線LANが認識されているか確認します。
# iwconfig 
wlan0     IEEE 802.11bgn  ESSID:off/any  
          Mode:Managed  Access Point: Not-Associated   Tx-Power=0 dBm  
          Retry  long limit:7   RTS thr:off   Fragment thr:off
          Encryption key:off
          Power Management:on
lo        no wireless extensions.
eth0      no wireless extensions.
ifb0      no wireless extensions.
ifb1      no wireless extensions.
wlan0が表示されていればとりあえずOK。
次に無線LANインターフェイスを有効化します。
# ip link set wlan0 up
アクセスポイントを検索してみます。これも動作確認の為です。

#iw wlan0 scan | less
一覧が表示されれば問題ありません。
次にアクセスポイントへの設定ですが、使用している暗号化方式により多少命令が変わります。
下記は、【WPA】への接続になります。詳細は、Wireless Setup (日本語) - ArchWiki(関連付けの項)を参照。
# wpa_passphrase   >> /etc/wpa_supplicant.conf
# wpa_supplicant -B -Dwext -i wlan0 -c /etc/wpa_supplicant.conf
自分が使用するアクセスポイント「ssid」と「passphrase」を指定します。

SSIDとパスフレーズが間違っていなければこれで認証は通ります。
このままではIPアドレスが割り当てられていないのでDHCPからIPアドレスを取得します。
# dhcpcd wlan0

最後に割り当てられたIPアドレスを確認し、割り当てられたIPアドレスへSSH等で接続を確認します。

プロファイルの作成

上記のままでは再起動するとまた手動で「アクセスポイントへの接続」、「DHCPからのIPアドレス取得」を行う必要があるので接続プロファイルを作成しておきます。
/etc/network.d/examples/より該当する設定サンプルを/etc/network.dにコピーします。※Arch Linuxで推奨されています。
コピー時に指定したファイル名がプロファイル名になります。
今回は、「wireless-wpa」を使用する。
/etc/network.d/myhome
CONNECTION="wireless"
INTERFACE=wlan0
SCAN="yes"
SECURITY="wpa"
ESSID=
KEY=""
IP="dhcp"
TIMEOUT=20
次にプロファイルを有効にするには、
netcfg [プロファイル名(ファイル名)]
なのだが、このままだとエラーが出ます。
「/etc/wpa_supplicant.conf」の記述が足りないのかな。

/etc/wpa_supplicant.conf
ctrl_interface=/var/run/wpa_supplicant
eapol_version=1
ap_scan=1
fast_reauth=1
network={
        ssid=""
        psk=
}
network={}は上記で設定したので1行目から4行目を挿入します。

一旦、無線の割り当てを解放しておく為に再起動します。
プロファイルに問題がないか確認する為に下記を実行します。
# ip link set wlan0 up
# netcfg myhome
これでIPアドレスまで割り当てられたか確認します。
プロファイルをいくつか用意しておけば切り替えは楽になります。

接続プロファイルを用いた自動接続の設定

プロファイルを作成しましたが、やはり再起動後に手動でプロファイルを読み込む必要があります。
簡単に自動接続を有効にする簡単な方法は、
systemctl enable netcfg@[プロファイル名]
になります。
1プロファイルしか使わない場合は上記でOKです。

複数のプロファイルを切り替える場合は、
/etc/conf.d/netcfg
AUTO_PROFILES=("[プロファイル名] [プロファイル名]")
のように記述します。

最後に「net-auto-wireless.service」を有効化する為に
systemctl enable net-auto-wireless
として完了です。



参考:
netcfg (日本語) - ArchWiki
raspberry pi で認識しないUSBタイプの無線LAN子機 wli-uc-gn を簡単に使う方法
ma-tea's blog: Arch Linux 設定