直腸癌闘病日記

34歳にして直腸癌を発病しました。
2006年2月  直腸癌発覚
2006年4月  癌摘出手術(肛門温存で一時的に人口肛門に)

2006年11月 人口肛門閉鎖手術

現在は便漏れ・頻便に悩まされている状況です。

本ブログでは私の体験と現状を元に

直腸癌/人口肛門/肛門温存について語っていきます

Amebaでブログを始めよう!
1 | 2 | 3 | 4 | 最初次のページへ >>

人口肛門閉鎖 後遺症との闘い開始

2006年11月

やっと病院から人工肛門閉鎖手術の為の入院案内が来ました。

人工肛門設置後の生活は思ったほどに苦ではありませんでした。
これで人口肛門が撤去され通常の体になります。


とりあえずは入院です。
そして手術の為の検査を行います(CT等が中心)

ここで肛門を利用しても大丈夫かのチェックを行う事になりました。
具体的には肛門につながっている方の腸管の方に水を入れてみて
状況を確認するという方法だったのですが、
医師の想像のように都合よくテストができないのです。
思ったように水が入っていかず、また水である為に
すぐに出てしまうのです。


触診で肛門の力等をみると、やはり力が足りない
結局手術は2回に分けて行う事となりました。

1回目は肛門自体を縫い合わせ小さくする手術です。
そして2回目に腸を繋げ開通する手術となりました。


1回目の手術は下半身麻酔で約3時間でした。
意識があるのは流石に怖いので眠らせてもらって終了です。
今回はICUに入る事もなく1日だけ個室にいて
すぐに一般病棟へ移動・・・

そして2回目の手術です。2回目は全身麻酔の手術でしたが
こちらも4時間程度の手術で終了しました。
術後は同じくICUには入る事はなく個室へ移動です。

手術のダメージは全くありませんでした。
体はぴんぴんしています。痛みも殆どありません。
ただし、体が人口肛門ではなく開通した状態となっています。


食事が始まるまでは殆ど便はなし
食事は3日後に始まりました。

やはり 自分で排泄はコントロールできません。
肛門を通過するのはわかるのですが、便意もなく
また、とめる事もできずに出てしまいます。
パンツ1枚の状態だと当然大変な事になります。

パンツに尿とりパットを貼り付け、その上に女性の
生理用ナプキンを貼り付け、さらにティッシュを置く事を
する必要があります。


病院で2週間ほど経過を見ましたが食事が普通になっても
状況の改善はありません。

結局 それ以上は永久人口肛門に変更する事意外は
病院ではやれる事はないのです。

医師の話(資料)によると最低でも半年は必ず便失禁がある
1年後で50%が改善されるくらいです。


肛門温存方式を選択したからには覚悟を決めていましたが
実際はかなり辛い状況です。
常に便失禁するという訳ではなく、2日~3日間隔で
出始めると3時間くらいは便所の往復となります。

3ヶ月経過した今でもこの状況は殆ど改善されないままです。


以上で直腸癌発覚から今までの経緯のお話は終わりです。
今後は多少不定期となりますが、現在の状況などを記録して
行きたいと思います。


私と同じような状況で直腸癌・人工肛門などで
悩まれている方もいらっしゃると思います。

どれくらい力になれるかわかりませんが、私の経験で
お話はできますので、コメント等を残して頂けると
対応いたします。

退院そして人口肛門との付き合い

人口肛門の付け根にびらんができて、なかなか退院できませんでした。
暇でしょうがない日々が3週間くらい続いてやっと退院です。


体は完全に復活しています。確か金曜日に退院して月曜から
仕事復帰したと思います。


さて、人口肛門の生活です。
人口肛門というからには人工的に何か埋め込むなどと考える人
もいると思いますが、実際は腸管を外に出しているだけです。
そこから便が排出される仕組みです。
その為、袋を付けて溜めるという事になります。


生活自体はそこまで苦ではありませんでした。
中3日で袋関連の付け替えを行うのが面倒ですが
それ以外は溜まったら捨てるだけです。
匂い等もそこまで気になる事はありませんでした。

ただし、お風呂がちょっと嫌でした。
付け替えの日だけ湯船につかって後はシャワーという
感じで体を洗いました。
※永久人口肛門の場合は問題なくお風呂も入れるそうです。


夏には子供とともにプールにも行きましたよ^^
レジャーランドのプールで上着を着ていてもいいので
濃い目のTシャツを着ていれば問題ありませんでした

次は人口肛門から肛門開通への手術を待つのみでした
しかし、病院からはなかなか連絡がありません。
結局入院が確定したのは11月の事でした。


次回は肛門開通手術やその後についてお話します。

癌摘出完了 一時人口肛門の開始

数多くのコメントありがとうございます<(_ _)>


数週間後に医師から手術の内容や病理検査の結果等の
詳細な報告がありました。

病理検査の結果は他臓器への転移は認められない
リンパ節への転移もなし、血液に若干見られるが
問題はないであろう。
進行状態はSTAGEⅡで5年生存率は90%です。
直腸癌の場合末期でない限り殆どが手術で根治します。
STAGEⅡの場合は抗がん剤投与の必要もなし


この説明時に手術の写真なども見せられました・・・
肛門をぱっくり開いているところとか・・・
はっきり言って自分で手術が終わってみるのは
いいのですが第三者が見ると卒倒物です。
妻はそれを見てかかなり弱ってました^^;


私の体から癌は消えました。(5年間の術後健診はあります)
これで癌との闘いは終了です。

ただし、ここからは後遺症との闘いになるのでした。


術後はまずICUに入ります。
そこで3日間ハーレム状態(!)が終了したら次は
個室です。個室は約1週間いました。
そして一般病棟(4人部屋)へと移ります。

麻酔や痛み止めが優秀なのか激しい痛みはありません。

私の場合は一時的に人口肛門を設置しています。
術後の経過は全く問題なしですがこの人口肛門のための
器具(ストマー器具)のつけ方等を覚えなければ
退院はできません。

付け替えは大体3日~4日に一度というペースです。
つまり、入院の後半は体は回復し付け替えを覚える為に
入院しているという状況ですごく暇でした。


人口肛門について少し追記します。
一般的な永久人口肛門は外に出す(出ている)腸管は1つです。
手術後の一時的な人口肛門の場合は後でつなげるので
元と先で2つの腸管が外に出ている状態となります。
私の場合、体の上(食べ物が流れる)方の管は回腸から
引っ張っています。その為 半消化状態の水に近い便となります。


次回は人口肛門設置中の状況について書きます。


1 | 2 | 3 | 4 | 最初次のページへ >>