昨日、今回お世話になります金沢のcajon to seed / GO WEST kanazawa からフライヤーが到着。
偶然にも昨日、今回の展示に向けて制作していたステンシル版が全て完成しました。
コレらの版を使用して作品に仕上げていきます。
このブログを始まった当初からチェックしてる人達には、何故JAZZ?と思う人もいるでしょう。
僕自身、かったるい音楽だと思い込んでましたし。
まぁ今となっては、
何故JAZZ?と聞かれたとしたら、
”そんな野暮なことは聞くな”
と粋って返答します。
喧嘩は江戸の華なんて言いますが、
そもそも喧嘩と言っても口喧嘩だったらしく、如何に相手にグウの音も出ないほどに言いくるめるかってのが粋だったようで、
いざ野次馬に囲まれて口喧嘩開始し、的を得た言葉を浴びて口も出せずに手が出ちゃうと負け。
その時には野次馬が制し、
”野暮なことすんじゃねーよ”
となったようです。
粋とは、恐らくこの人ならば、さぞ何か面白いことを仕込んでるだろう、隠し持ってるだろう、企んでるだろうと思わせる仕草や風体のようで、
そいつを聞きたい、でも聞けない、否、やっぱり聞きたいって我慢出来ずに聞いちゃう、盗み見しちゃうってのが野暮ってやつ。
と去年の10月にBOSS cajon伏見さんから言われてから約半年間。
ほぼ毎日JAZZを聴き、JAZZミュージシャンをチェックしてきました。
パンク、ハードコア、レゲエ、ダブ、スカなどを中心に聴き、それらをステンシルで料理してきた自分にはJAZZなんて全く未知の世界でした。
個展となると相当数の作品を出すことになります。
パンクやレゲエのステンシル版ネタは沢山ありますし、組み合わせを変えて新しい作品を生み出すことも出来ます。
それに新作版をいくつか制作すれば良いのですが、JAZZ版はもちろん皆無。
思い入れのある音楽、ミュージシャンだからこそステンシル版にしたいという、強い気持ちが版に乗り移るもの。
先ずはジャズに興味を持てるかどうかを確認するところから始まりました。
音楽を知ってたのは、ルイアームストロングの”素晴らしき世界 ”一曲のみ。
全く未知の領域だと、一体何から手を付けて良いものか分からないもの。
更に先入観がバリバリあったので、更に道のりは険しいかに見えました。
”ジャズ アーティスト ジャンキー”
お堅いと思い込んでたジャズの世界にも、ジャンキーくらい居たはずと、調べてみたらヒットしましたのがチェットベイカー。
youtubeがあります。
あと、ジャズはパンクやレゲエ好きな自分にとっては退屈なインスト音楽だとも思い込んでましたから、
チェットベイカーをyoutubeで検索かけたら、”SING”って明らかに歌ってるであろうタイトルとジャケ写がありましたんで、即それに反応して再生したワケであります。
ど初っ端のトランペットの音にピクリとし、チェットベイカーが歌い始めた瞬間に意識が飛ばされました。
それほど強烈な体験だったワケです。
時代も時代だからジャンキーも居るし、人種差別と闘う人も居るしで、始めに思ってた退屈とは程遠いジャンルでした。
一番始めにまともに聴いたのがチェットベイカーで良かった。チェットベイカーじゃ無かったらこんなに興味を持てなかったかもしれません。
カッコいいレコードジャケットが多いJAZZですが、特にBLUE NOTEの数多くのデザインを施したREID MILESはJAZZを聴かなかったことで有名。
自分の表現でJAZZをやれば良いのだと判断しました。
更に、落語家の古今亭志ん朝も大のJAZZ好きだったようです。
まだまだ知らないジャズミュージシャンだらけでしょう。それくらい、足を踏み入れた瞬間の奥深さを感じました。
各パートに濃いメンツが沢山居過ぎ。
今までにこれほどまでに新作版を量産したことがなかったです。版の質を落とさずにスピードも上がりました。
良い流れキテます。
そして、昨夜から作品制作開始しました。
新たな可能性と新たなイメージがフツフツと頭に出てきてます。
あと2週間ちょい、みっちり作品にオチを付けていきます。
最後にルイアームストロングの言葉を紹介。
だから何故JAZZのステンシルやるの?
なんて野暮なことは聞くなってことです。
STENCIL ART SHOW
”JAZZ STENCILISM”
@ cajon to seed
Open 11:00~21:00
(L.O lunch~14:00,dinner~20:00)
Holiday every monday & 2nd sunday
島料理、coffee、music、GO WEST/GO HEMP衣料、小物、雑貨
選抜25人の jazz artist のstencil作品に加え、jazz stencil paint t-shirtsも展示販売します。宜しくお願い致します!!
バイバイ、またね。