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さてさて行って参りました!自身の北上最前線を刻み込んだ地は岩手花巻!!

久々に特盛りツユダク濃厚レポをしなきゃいけないほど、身も心も芯から温まる良い宴でした!!

首謀ダイスケくんから”大沢音泉”への参戦依頼を受けて気合い入りまくりで準備や当日ブチかますイメージを頭の中で塗り重ね、

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ビシバシと当日販売するステンシル作品も制作して、出発まであと3日というところでまさかの急ブレーキ!!

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体調”不良” 参上。

発熱38度超え。

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まさかまさかの展開に焦りましたが、気合いと薬のパワーで何とか解熱。

金曜深夜にいざ岩手へ。

翌朝7時過ぎに最寄りのICに到着。

9時頃に会場となる大沢温泉♨️に到着〜

晴れ男炸裂!!

さすがに寒いけど気持ち良し!!

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この鳥居の奥の建物が演芸場であり、大沢音泉の会場でした。

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苔化粧した水車も風情満点。

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マラ様も奉納されてました。

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鳥居横の坂道を下った先に、大沢温泉の入口。

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たまらない面構えに悶絶。木造のアジがフル装備されてました。

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マラ様も居れば、子安観世音さまも。

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素敵な面構えの引き戸を開けて入ると受付の間の壁に宮沢賢治の小学生の頃の写真も!

宮沢賢治ゆかりの温泉とのこと。

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売店のある廊下を過ぎ、

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食堂のある廊下、

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客間が並ぶ廊下、

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風情あり過ぎな建物を抜けると山間の川が流れ、橋と離れの宿や木造風呂。

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素敵過ぎるやろ。

あの橋からは露天風呂が丸見え。

しかも混浴。

男しかおらんけど。

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女性専用露天風呂もありましたがね。

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会場となる演芸場は、普段卓球台置いてるやろ。多目的スペースのよう。

そこを大沢音泉クルーの皆さんが装飾。

富山から持参したステンシルペイント作品を会場へ続く階段の壁両サイドに貼り巡らしたら皆さんの反応も上々だったようで何より!

だが、その展示写真撮るの忘れた。

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そしてペイントや物販の準備後に先ず温泉に一発♨️

無色透明の湯ながら、肌触りの円やかなトロトロ感。そして特筆すべきは、体熱の持続性。

湯冷めしにくいのかな?芯まで温まるとはこういうことですかね。

片道8時間強の長旅の疲れを一発流させてもらい、腹ごしらえはカキフライ定食を完食!体調の”不良”にもヤキ入れしていざ本番へ。

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温泉宿を貸し切りしてるワケじゃなく、一般のお客さんが居るのもあり、14時スタート21時終演の大沢音泉。

終わったらまた風呂入れる!やった!バンザイ!なナイスパーティ。

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東北の皆さんの集まりも良く、アッと言う間に溢れる人々〜

龍岩祭でも毎年会うお馴染みの面々も集まって、アウェイだけどホーム感溢れる素晴らしい時間でした。東北ウケ良いのが嬉しい。ホント良い人達ばかり。

岩手だけでなく、宮城、秋田からも続々来てまして、首謀ダイスケくんの人柄に惹かれて集まる人々は熱い志を持った人だらけ。素晴らしい人脈の連鎖。

ズクナシやキーコさんなどから噂に聞いてた森波 cafe GATI柴田さんにも初対面出来ましたし。作品も購入していただきまして、ありがとうございます!!

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楽しい時間はアッと言う間なので、物販もたくさんの人が反応&購入してくれて有り難い限りですが、仕事しなきゃとビール飲みもソコソコにステンシル&ステッカーライブペイントを敢行。

時計見ながらペース配分を確認。

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DIZZY BENTILATORS with 白石才三 のライブも昼間とは思えないほどディープサウンドが炸裂し、小久保淳平くんのライブはシングアロング大会と化し、会場のバイブスは上がりっぱなしになってましたが、飲み込まれまいと、耳は音に傾けながらもステージに背を向けて自分のペースを貫き通した結果、

予想通りの床抜け必至な盛り上がりだったラビラビのライブ途中で工程を全て終わらし、何とか大トリの光風&GREEN MASSIVEのライブ前に、後は楽しむだけのスタンバイ完了。

ココからビール飲み本番開始。

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今年は何回観たかな?マッシブのライブ。

毎年よく会うけど、今年ほど会った年は無いかもなくらい、よく観ましたね。

バンドとして、かなりタイトにまとまって、今が一番良い状態じゃないかと夏に光風くんとも話してたけど、ココ大沢音泉でも見事に炸裂してました。

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光風&カラムシのツインボーカルも安定感抜群でも良い。

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DrILLのタクちゃんから聞いてた通り、音にもアートにも熱い反応示す人々が集まる大沢音泉。

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首謀ダイスケくんも大盛り上がりの渦へ ピットインしてましたね。

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ダイスケくんの熱いお誘いに乗って良かったと心から思います。

あんなに人を集めることが出来るのは凄いこと!ビッグリスペクトです!!

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当日は薄明りの中だろうと踏んで、モノクロシンプルスタイリーを準備してて良かったですな。

今回のテーマは、

既成概念に捉われない(think outside the box)僕はここ(大沢音泉)に立っているよ。

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イベント時間や、温泉宿を考慮した結果、ステンシルペイントを最小限までとし、この日に合わせて制作したZINEのイメージを重ねたスタイルをブチかましてみました。ステンシル&ステッカーBOMB。

海外のストリートに見られる、フライヤーやポスターの貼り剥がれな雰囲気を意識しました。

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闇=地下。いつだって何だって新しいカルチャーは地下から生まれる。

闇を生きのびます!!!

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正に、今回発売したZINEのボーナスページとして思惑通りのまとめ方が出来て満足です。次回作に繋がる和のイメージもバッチリ。

温泉宿だし、やはり和ネタでいきたかったのでね。

終演後は、美味い賄い飯をいただきましてマッシブ部屋でトークセッション、からの、また♨️。

しっかり温まって23時過ぎには就寝。

よく思い出してみたら前夜出発から1時間しか寝てなかったから即落ちからの翌朝7時起床。

なんと部屋の戸を開けてビックリ!!

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マジか!

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1日でこんな景色変わる?!

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最高じゃないか!

このブログの始めの写真と比べて見てみて下さい。

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朝から雪見温泉も最高だったことを報告します。

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楽しかった時間はアッと言う間に過ぎゆき、

富山に帰る前に行かなきゃならない岩手のスポット。

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タモリの大学時代の先輩 菅原さんがやってるジャズ喫茶BASIEへ、日本屈指と言われるサウンドを体感してきました。

爆音ながらも一切不快でなく、耳が痛いどころか気持ち良い。

目をつぶれば直ぐソコで生演奏してるかのような立体的な音。

コレが本物かぁと。

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緊張して、たまたま座った席の上にはジャズタモリ特集雑誌のポスターにタモリのサインがありました。

タモリ一義って書くのですね。

いやぁ、行けて良かった!!

DIZZY BENTILATORS と cafe GATIクルーの皆さんと、まさかのBASIEで再会したというオチも付いて富山へと帰りました。

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長旅のお供に地元の後輩ヨッチ同行もお疲れさん。運転助かりましたわ。

大沢音泉に関わった全ての皆さんありがとうございました!!

またいつか会える日を楽しみしています。

バイバイ、またね。


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そう、アレは5年半前。

2011年の震災後一か月も経たない日に、富山にて開催された我が企画のライブイベント ”CHINDON CALLING!!”。

TURTLE ISLAND、(仮)ALBATRUS、B:RIDGE STYLE、NAOITOと、かなり濃厚なメンツで決行。

まあ時期も時期だけに、かなりデリケートでピリピリしてましたが、それはそれで凄まじいパワーも放ってまして、タイムテーブルがグチャグチャにもなりましたが、

兎に角、ヤレることをヤるしかねーんだって気持ちになったのを覚えてます。

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記録としてライブ映像や、ライブ音源も撮りました。

そして出演者のメールインタビューなんかも混ぜて、自分の作品も入れたZINEとして出すのも良いかなと制作に動きましたが、まあ色々連絡取れなかったり、出演者の許可下りなかったりもして途中で断念。

その時の慣れない編集疲れで全くヤル気が削がれて今まできてましたが、

ZINEってそもそも自分の為に作るもんじゃねーか?ってなりまして。

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前回は、色々な他人の意見や気持ちを汲みすぎてギブアップしたワケで、自分自身の為ではなかったですからね。

そうと決まれば作ってみようかと。

ただ期限決めないと、毎度腰が重いから絶対ヤらないだろうと、期限を12月10日販売開始と決めました。

何を隠そう、12月10日は岩手遠征。

作品展示に物販にライブペイントで北上最前線を刻みに行くのです。

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イベントは大沢音泉。ライブメンツも最高の組み合わせ。

首謀者のダイスケくんとは、富山で昔に開催されてた2008年だったかな?のONE EARTHにて初めて出会いまして、

その数年後、Facebookで共通の友達が居たことから繋がりましたが、なかなか再会もできずに、ようやく2年前のLOVE SAVES THE DREAMにて再会を果たしたのです。

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そして去年と今年の山形蔵王龍岩祭でも会って色々と話をして、いつか岩手行って何かやりたいと言ってたのが今回実現したというワケです、はい。

そんなZINE制作も昨夜に目処がついたので、無事岩手に持っていけそうです。

去年辺りから個展やらせてもらったり、何かと自分自身と向き合わなきゃいけないタイミングが多々あり、

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それこそ他人の評価など気にして作品制作する余地など無かったお陰で、少々創作に行き詰まりを感じてましたが、完全に我が儘に復活した模様です。

ステンシルは根底に基盤としてありつつも、それらを活かすであろう古布や古材やドライフラワーにも手を出し始めてからは、更に自分の中に何か芽生えてると感じます。

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今回のZINEも、やはりステンシル作品を出さなきゃいけないのかなぁと、構想当初は考えてたんですが、

結局スタートしたら、ステンシル作品もあるにはあるんですが、それもコラージュアイテムの一部と化し、

ステンシルに捉われず、自分自身のブチ込みたいイメージ群を欲望のままコラージュした形として完成した状況です。

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完成図が予め分かってるジグソーパズルが嫌いなんで、コラージュする時は完成図をイメージして取り掛かるんでなく、メインネタをチョイスしてから一つ一つパーツをその都度選び、切り貼りを繰り返して、自分が落ち着くところまでやり切って完成させました。

他人のことを考えて、rebelmanarmyはステンシル作家だからとステンシル作品で固めてたら、またツマらなくなってたらかもしれませんね。

我が儘に制作出来るようになってきた証拠です。

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アートとは、現状に満足出来ない自分自身を救う行為であると、マイク・ミルズが言ったのが徐々に実感出来てきてます。

17歳の時に見た、ジェイミーリードの作品が創作ルーツである僕の大好きなイメージは、

パンク/ハードコアの手づくりコラージュフライヤーですんで、無意識に自分が落ち着く場所に切り貼りしてたら今回は全部そういう感じになってました。

ネタのチョイスと組み合わせの楽しさ。

意味があるのか無いのか?!

表紙をめくった瞬間の第一印象から強烈なインパクトがきて、ラストまでスピード感そのままにドキドキしちゃって息切れしてくれたら本望と制作した全18ページ。

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これからコピー量産してホッチキスで留める作業に入ります。

限定30部くらいをみてます。
第一弾なんでなかなか部数どれくらい必要かも分かってないのと、多すぎるとコピーとホッチキス留めでバテそうだし。

欲しい、見てみたい!って人はメールして下さい。

その数で部数をハッキリ決められると思います。

つまり、予約受付中ってことです!

rebel_man_army2002@yahoo.co.jp

よろしくお願い申し上げます。

第2,3弾まではとりあえず作る予定です。

3冊コンプリートしてくれたら最高ですね。

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それでは、バイバイまたね。



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現代アートと暮らしたい!なんて見出しに釣られて買ってはみたももの、まぁ場違い感ハンパないわけでした、ハイ。

何のデータに基づいてるワケでないし、勝手な僕の見解、仮設で極端な話なんで軽〜く流して貰って全然構わないんですが、

アートにしろ、ファッションにしろ、音楽にしろ、

本当にセンスがあってカッコよくて、人の人生や意識を変えちゃうほどの破壊力を兼ね備えた本物のクリエイターや、それを理解して関わってる人々はこの世の2割ほどじゃないかと思います。

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その本物の2割の内、メジャーやメインストリームの人が1割で、残りの1割はアンダーグラウンドやサブストリームの住人。

そして更に、それら2割の本物のアートやファッションや音楽を理解し、その本物に成るべく創作したり、関わったり、自分の生活の中に取り入れようとしてる人たちが2割。

金持ちやビンボー関係なく、計4割の人が本物のアート、ファッション、音楽業界を支え合ってるように思います。

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本物のクリエイターの中には富や名声に無関心な人も居るはず。必ずしも富や名声を得ているから本物とは限らない。アンダーグラウンドやサブストリームにはそんな本物も必ず居る。

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なので、極端に言うと残り6割の人々はそれらに全く興味がないか、流行り廃りに乗っかり、その都度、自分のスタイルを変えちゃう人達であったり、お金が沢山稼げちゃってるから財産として高級って言われてるのを買い漁ったり、多勢に居ることで安心するか、多勢に紛れながら少し目立つ程度で満足してるような、コレらが一般と言われる6割かなと。

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無駄に最近盛り上がってる風にメディアで取り上げられて、それにまんまと”乗っかる族”によるハロウィーンコスプレ大会はその一般の6割の人々でほぼ成り立ってると思われます。

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そして、

日本でかつては気持ち悪い、ダサい、冷笑の象徴であったオタクやオタク文化も世界中に飛び火し、

同じ穴のムジナをたくさん結束させ、更にそれを上手くリアルアート界に持ち込んだ村上隆の手腕によって、何やらあんな毛嫌いされる象徴がちゃっかり芸術と認識されたりもして。

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だけど例えば、会社の同僚が痛車で通勤し、休み時間に携帯眺めてニヤニヤ2チャンネルしてたり、アニメがプリントされたパッケージのお菓子食ってるようなヤツが、アートやファッションや音楽界(ココは電子音楽など少し影響あるかもだけど)で、

僕が言いたい本物のクリエイターたちとはやはり違うワケで、それらはやはり6割の中の一部であります。

だって、決してカッコよくないですから。

何かのコスプレして、バッキバキなキメ顔とポーズしてても、

はぁ?!

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と、見てる此方が恥ずかしくなります。

まぁ冒頭に述べた、本物のクリエイターの2割も入れ替え激しい世界でしょう。

セレブ達はまだ無名なクリエイターを発掘、投資し、育てたクリエイターの作品を高値で売り捌くというアートビジネスもある。

だが、本物のクリエイターであるが、そんな富や名声にこだわらず、ただひたすら自分のスタイルを貫くアンダーグラウンド界の住人も居るワケで。

そういう人達は結果、広く世間に認知されようとも、スタンスが変わらなかったりする印象。

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僕はそんな人達が好きです。

美術の教科書に出てくるような画家たちは全然好きじゃない。

他にも前衛的と呼ばれる作品や、造形物もほとんど興味がない。

生々しい、人間臭さを感じるモノが好き。

だからストリートやゲットーのグラフィティから始まり、D.I.Yフライヤーデザインなどが好みの最たるところ。

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コレらをアートと捉えるかどうか?!

少なくとも僕にとっては完全にアートです。興味の主戦場です。

グラフィティは違法行為でこそ意味があるのであって、合法で描いたモノはグラフィティとは言えないなんて論争やバトルもある。

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80年代のヒップホップカルチャーとグラフィティにスポットを当てた映画”WILD STYLE”で見られるような、ストリートからギャラリーに行くってことに対する葛藤、迷い。

そんなグラフィティをいち早くアートとして、世に紹介した有名ファッションブランドと言えばアニエス.b。

グラフィティライターを集めてライブペイントするイベントを仕掛けたり、作品展したり、グラフィティ雑誌を発行してました。


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捉え方はそれぞれ違うでしょうが、結局は其処に本物を見ることが出来るか、否かだと思います。

そして、グラフィティが出始めた時代と違って、今や簡単に世界の強者達のアイデアや行動や作品が一覧出来る時代であるからチャンスは広がってるが、そのチャンスをモノにするには、更なるセンスと意外性やアイデアやインパクトが必要になってきてます。

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凄いけど、ソレ既にあの人がやってたよ。

なんて指摘もすぐ出る時代。

東京五輪のエンブレム問題のような指摘が世界中から舞い込む。

問題となったあの人は過去に、オリジナルは出尽くしてるから、今は様々なモノを組み合わせて新しいモノを作る時代みたいなこと言ってたらしいですね。

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そしてあのPOPアートの代表格である、アンディ・ウォーホルは生前、もうオリジナルなんてずっーと前に出尽くしてるし、オリジナルだと思い込んでるだけだ。と言っています。

コマーシャルアートと言われる、キャンベルスープ缶や、洗剤、ジュースなどのパッケージをシルクスクリーンで連打したウォーホル。

それを素晴らしい!ポップアートだと群がる人々を見て、なんて滑稽だと笑ってたでしょう。

あなた達の生活の中で当たり前に見るモノ達をプリントしただけに過ぎないのに、と。

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ウォーホルは有名人が大好きで、それらの人々を集める溜まり場(ファクトリー)を作り、その人達と会話し、時には盗み聞きして得たアイデアをそのまま作品にしたり。

僕はウォーホルのアートを軽く考えてる感じが好きであります。実際には軽く考えてたかどうだったか分かりませんが。

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世間の流れの一部を切り取って紙に載せて、誰もが気にも留めてなかった癖に!って世の中の人々のいい加減さを嘲笑ってるような感じ。

村上隆さんのオタク文化を取り上げた作品も似たような感覚かと。

ムキムキのスーパーサイヤ人みたいやヤツが精液ブチまけてるビッグサイズフィギュアとかね。

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村上隆さん曰く、アートマーケットに関しは日本ではなく、海外の基準を意識しないとってことを書いてました。

人間の心の奥底に眠るドロドロしたモノを吐き出せば出すほど海外でウケると。

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日本人らしさの象徴である、奥ゆかしさは全く通用しないと。

コマーシャルアートとオタク文化アート、どれも当たり前に知ってながらも、取り留めて見ようとしてなかったモノ。

アートとして取り上げようともしなかったモノ。

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世の中の1割のアートマーケットに出入りするようなセレブ達が全く意識しないであろうモノだからこそ、意識を揺さぶられ、大金を叩くのかも。

バスキアのアートは子供の落書きの延長みたいだし、全く取り上げられなかったかもしれなかった可能性もある。ただ、上手いなんてもんじゃなくて、何もかもを超越しちゃってる凄さです。

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このステンシル文字作品も、タイポグラフィー作品として億の価値だとか。

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もう文字なんて当たり前過ぎて誰も自信タップリにコレがアートです!って出せないよね。

僕は出来ません。この時点で2割の本物に成り得る可能性がないのかもしれません。

当たり前を、非当たり前として捉えて出せる気持ちがないと。

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まぁ、何かの資料や記事を見て書いたワケじゃなく、今、僕の記憶の中で思い出されたことを色々踏まえて書き殴ってきたワケですので、深く考える必要は全くありません。正しいのか正しくないかも必要ありません。

創作をやり続けるには資金もいるし、時間を犠牲にする事もたくさんあります。

売れるということは、誰からお金を払ってまで必要としてくれてるということ。

有難い話です。

少なからず現時点では多少なりお金を得ることが出来てるのは恵まれてる方だと思います。

個展もさせて貰ったり、全国各地でライブペイントもさせて貰ったり。

ただ、それを生業とするかしないかだけで判断されることもしばしば。

生業じゃなきゃ趣味呼ばわりされる。

じゃ、何の為に創作してるの?

そんなもん知るか!

やらずにいられない、ただそれだけ。

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三宅洋平が歌う歌詞の中で、

成りたいモノがあったわけじゃない。成りたくないモノがあっただけ。

僕も成りたい姿はモヤモヤしてたけど、成りたくないモノはハッキリしてました。

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そんな成りたくないモノとしっかりラインを引き、自分自身を保ってくれたり救ってくれてた場所が、アートや音楽のあるところだったから、その場所に居たい一心でずっと今も創作してるんだと思います。

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20代中盤から始め、30代で経験値を増やし、40代まであと一年ありますが、ヤリたいことがまだまだ溢れててアイデアが枯渇することはまだありません。

誰かに呼ばれたり、誘われたりを待ってるだけでなく、ドンドンと自分から仕掛けていくのも忘れずに。

ストリートアーティストのエド・テンプルトンは、作品が溜まったから作品集出したいと思ったけど、誰かにやって貰うのを待ってるんじゃなくて、自分が一番作品集を欲してるんだから自分で作った方が早い!と、zineを作り始めたようです。

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そしてほんとココ最近ですが、他人の目や評価が気にならなくなってきてます。

真の意味で自分自身を救う創作になってきてるような気がします。

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自分が楽しめる、面白い、癒され、救われるモノを創作する。

心根のドロドロした部分を曝け出しても恥ずかしいとは思わないだろうなって心持ちに近づきつつあります。

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創作をヤリ続け、いつの日かアイツは本物だと呼ばれる日が来るのか、来ないのか?!

2割の本物に食い込めるか?!

勝手なことばっかり述べてきましたが皆さん、作品買ってね。




バイバイ、またね。

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2010年から11年、12年、13年、14年、15年、そして今年2016年で7回目となりましたトヨロックでのライブペイント。

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そしてトヨロックは今年で10周年。

年を追うごとにスケールはドンドン大きくなりながらも、フリーフェスのスタイルは崩さない徹底ぶり。

企業スポンサー、キャンプサイト利用料、各出店料、駐車場協力金、ビール販売などでフェスを廻す心意気。

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あ、そういや今年から会場のビールスポンサーがハイネケンからサッポロビールになってましたね 笑

あの前回のブログが暗に予告した感じだな。

駐車場協力金が高いから行かない?!
おい、おい、一台3500円であの規模のライブイベント観れますか?

相乗りすりゃ割り勘だで、更に一人頭の金額は少なくなる。

馬鹿言ってんじゃないよ、と言いたい。

今年初参戦した富山のDJの子は、こんな面子でフリーフェスって凄いし、感謝を込めて会場で飲食してお金を落としてきます!と、こちらが何も言わずとも感じとっててくれました。

1DAYイベントだったのが、2DAYSになり、前夜祭込みで2DAYS半が去年くらいからシックリとハマってきた感じですね。

そして何と言っても特筆すべきは、

今回で3度目!前日の雨予報を覆して、またまたまた晴れた!!

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豊田以外の名古屋方面は雨降ってたようですが豊田は、否、トヨロックは晴れるんです!!

過去2回は台風直撃か?!を回避する奇跡っぷり。

トヨロック伝説は継続中です。

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去年に引き続き、テキーラBAKAの為に制作したエプロンを納品してペイントスタート。

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イーリャダスタルーカスとジャイアントステップのコラボ練り歩きから、風の音楽団への繋ぎでONE LOVE STAGEが開幕。


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フレディ マーキュリーがあの世から降臨してました。

WE ARE THE CHAMPIONならぬ、

WIND OF THE CHAMPION の風の音楽団。

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挙母西町クルーのテキーラBAKA社長もノリノリであります。

そして楽しみたいのですが、何せ今回のライブペイントは細かいステンシルの連打の予定。全く遊んでられなかったです。

なので、音はサウンドシステムがバンバン鳴って浴びてましたが、ステージをゆっく
り観ることがほとんど無かったです。

こんなの初めて!!

でも、本来あるべき姿ですね。いつも遊び過ぎてたな。

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ONE LOVE STAGE 真横でペイントですんで、千尋さん、PAPA U-Gee&マイヤーズロック、光風&GREEN MASSIVE、クリストファー エリス&ルードプレッシャーズと最高の面子に最高の音とライブでした。

その間、ずっとペイントしてました。

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こんな投稿されてるのも全く気づかなかった!

ビールも一切飲まず、食べることもなく、ただ水のみペットボトルで飲んでました。夜の6時くらいにお客さんからビールの差し入れくるまでシラフでペイントってことも初めて!

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OBRIGARRDライブや切腹ピストルズの演奏も諦めましたが、eastern youthだけはと、2曲だけダッシュで観に行きました。

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慌ててペイント場に引き返す途中、リハ終わりの光風くんとすれ違い、eastern youth観た?と。

どうやら光風くんもeastern youth観たかったようです。

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藍染古布から作った濃口シャツの1枚は光風くんがお買い上げ。去年からずっと目を付けてた1枚。さすが似合います。

色々な人の投稿で知ったけど、eastern youthが大好きな昔の曲の連発だったみたいで、生で観たかったなぁ〜と悔やまれましたが、自分の持ち場で徹底的な祭りを奏でるべく塗り込みました。

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下地終わりが15時頃でしたね。。。

構想図は白黒ですんで、当日のこの場で色をバランス見ながら決めてペイントしたから時間掛かってしまった…

そして、そこからマスを埋めるペイントラッシュ!!

途中、japonicsショウゴさんクルーにバルセロナのITAKA BAND、T字路sや切腹ピストルズの隊員さん達も観に来てくれて有難い限り。

他にもたくさんのお客さん達に再会したけど、ほぼ話も出来ないくらい、作業はパンパンでした。

ONE LOVE STAGEのラストライブ、クリストファーエリス終わりで完成したかったけど叶わず、メインステージのラストが終わるタイミングでようやく着地。

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そして、仕上がりは夜8時。朝の10時からスタートしたので、計10時間フィニッシュ。

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ようやく安堵の時間に酔っ払いの裸訪問者が居座る事態 笑

やっとビールをゆっくり飲める時間。

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とりあえず今回の作品も、なかなかのインパクトを与えてたみたいで何よりです。

完全に構想通りの仕上がりでは無かったですが、それもライブペイントならでは。

次からは、時間内で、より構想通りに仕上げられるかが勝負ですね。

今回のは、1DAYの限られた時間内で、フリーハンドペインターが絶対に出来ないであろうスタイルとは何かを考えた結果、仕込みに時間を割き、本番でイメージを連打するという手法を取りました。

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ONE LOVE STAGE を意識し、完全にREGGAEのイメージで統一。

マスキングテープで枠を組み、見た目をスッキリさせたかったのと、まとまりが出てくれるのを重視。

欲を言えば、もっと柔軟性を出したかったんですが、それは次の課題です。

時間内でスムーズに柔軟性を出す為にはもっとペイント以外の作業技術を磨く必要ありますね。

寸法測りにマスキングテープの貼り方などなど。

まぁ、今回のはここまで新しいイメージを出せたので満足してます。

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野外フェスのライブペイントについて分かったこともあって、

特にこのフリーフェスに関してですが、

やはり老若男女が来るということ、多ジャンルの音楽が流れて、それぞれの好みを持った人がいること、全く音楽に興味はないけど雰囲気を楽しみに来てる人などなど。

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自分のスタイルを追求し、出すことは勿論大事で、それは大前提ですが、それが強過ぎると一部の人しか振り向かすことが出来ないかもしれない。

自分のスタイルは崩さずに、尚且つ、大勢の人の足を止めさせるほどのスタイルとインパクトを兼ね備えたイメージを生で出す醍醐味。

それがフリー野外フェスにおけるライブペイントに大事な心得のような気がします。

7回目にしてようやく言葉に出来た感じです。

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2000年のサマーソニックにて、5thアルバムを出したばかりのRANCIDが、実際に演奏したのは一番人気のある2ndや3rdアルバムの曲が中心で、それをなぜ?と聞かれた時に、フェスだから皆が知ってて楽しめる曲をやるんだって言ってて、

今回のeastern youthの曲構成も、昔の代表曲をたくさん演奏したのはそんな感じなのかなと。孤立無縁の花とか、たとえば僕が死んだらをヤるなんてねぇ。

だから野外フェスのライブペイントにも同じこと言えると思った次第です。

あと、今回のペイント中に1人の30代中盤くらい男性が、

いいなぁ、俺もやりたい!って悔しがってました。俺も10年間やり続けてるんだ!って。

そんな人たちもたくさんいるでしょう。

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僕はある種、ラッキーだと思います。だからこそ余計に隙を見せたらいかんと毎回、心の帯をガチガチに締めてトヨロックに挑みます。

なので、制作期間中は家族と喧嘩ばかりするくらいピリピリです。

ステージの大小もジャンルも関係ないです。

人前に出るからには、自分の技術を晒すに相応しい姿勢、心持ち、スタイル&インパクトを全身で表現しなきゃならない。

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コネだろうが、ラッキーだろうが、選ばれた人だということを噛み締めて其処に立つべきだと思います。

フェスのペイントとしてのスキルは世界レベルのGRAVITY FREEの今回の作品も素晴らしかったです。

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先ほど述べたことが全てこの作品から滲み出てるように感じました。

この作品を観て、年齢やジャンル関係なく凡ゆる人達が振り向くだろうし、グラビティのスタイルは崩さずに、新しい技術もある。

正に圧巻でした。

今回はグラビティの2人とも、暫し話し合う時間があったので、凄く刺激になりましたし、次に繋がる気持ちもバリバリ芽生えました。

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日曜日は物販やりながらライブ観て、ちょっとお買い物してブラブラ楽しみました。

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Mr.トヨロックこと、エーちゃんと毎度お馴染みのペイントとの記念撮影。

毎年、トヨロックで決算し、また来年へとスタートを切るようになって早7回目。

もう次作への道は開かれてます。

毎回トヨロックで出した作品を超えるべく一年間を制作走りします。

来年もまた呼ばれるよう、ブチかます手筈は整えて参ります。

トヨロック10周年おめでとう〜

関係者、スタッフ、出演者のみなさんもお疲れさまでした〜 

まだまだずっと続いて欲しいです。

バイバイ、またね。


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どうもどうも、ブログ更新をサボるのが当たり前になってきました今日この頃ですが、久しぶりでございます。

まぁ、今週末のトヨロックに向けて一カ月毎日ステンシル版制作してました。

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昨日ようやく目処がつき、あとは10月8日の本番を待つのみであります。

台風の影響も何とか回避しそうですね、さすがトヨロック。

さて、

昨日の午前中に見たニュースでハイスタがとうとう新譜出したとニワカに話題になり、

時間が経つにつれ、相乗効果でアレよアレよと話題が拡がり、

終いにゃ、ヤフーの検索トレンドワードの1位になってたのが17時くらいだったかな。

うるせーなー

こちとら38歳にしてようやくJAZZを理解出来るようになって小躍りしてるというのに、

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もうハイスタのメロディに心踊る若僧じゃねーもんな〜と、フーンと記事を読んでましたら、

”この御時世にノンプロモーションでCD出すなんてハイスタまじですげー”

うるせー

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”興奮と緊張で足ガクガクしてる”

うるせー

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”ゲリラリリース、こんなの聞いたことない、カッコよすぎ”

うるせー

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”凄いです、凄すぎます”

うるせー

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”既に売切れてるとこもあるらしい、早退します”

うるせー!うるせー!

うるせーなー!!

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はい、買ったよ。

帰り道のTSUTAYA寄って買ったよ。

自分の後にも2、3人がハイスタ買ってたよ。やべー勢いですげー盛り上がってんのかね?

16年ぶり?2000年の頃にはハイスタは聴いてたけど、もう観に行きたいとは思わず、AIR JAM後に活動休止と聞いても大して驚きもせず、なんか騒がれ過ぎて嫌になったかな?って思ってました。

地上波テレビはもちろん、雑誌にもほとんど露出せずが売りだったのに、インディーのはずなのにメインストリームみたいな変な感じで、周りのヤケに騒いでるヤツらが気持ち悪かったし。ハイスタとAIR JAMバンド聴いてりゃ最先端ぶってる感じとかね。

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僕がハイスタを初めて知ったのは18歳の時だからもう20年前。

高校時代にNIRVANAやレッチリやレニークラビッツあたりを聴いて満足し、大学で愛知に出て一人暮らしを初めて、暇が出来たから更に音楽を掘ろうとカートコバーンの本買って、カートが聴いていたというロックバンドのCDも買ってみたが、ピンとこない。

エアロスミス、レッドツェッペリン、デビッドボウイ、すぐ売り飛ばしました。

ビートルズだけギリギリ持っとこうと、踏みとどまったくらい。

そしてNIRVANA周りのグランジ聴いてもピンとこない。ノイジーでうるさいだけ。

そんな時にrage against the machineとsex piotsolsをほぼ同時に聴いてバッチリきたのが18歳。

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大学時代、まあ周りと馴染めずにいつも独りで毎日ホットドッグとコーヒーをベンチで食って過ごしてたら、ある先輩が僕の着てる服について話し掛けてきた。

そんで、その先輩のグループと会えば話すようになり、その中に居たハードコア&パンクのDJやってる人が、聴いてみる?と2本のmix taqeをくれまして、

メロコア、スカコア、ハードコア、ミクスチャーと丁寧に4ジャンルに分けてまとめてくれてました。

ありがとうございます!と早速家に帰り、ラジカセにinして聴いてみると、、、

ただ、うるさくて早いって印象しかなかった。

でもせっかく作ってもらったんだから、感想聞かれたら困るし、聴きたくないけど聴かなきゃなと何度も何度も聴いてく内に耳が慣れてきた。

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そこで一番聴きやすくて、気に入った一曲のバンドの名がHi-STANDARDと書いてあった。

そして直ぐさま、名古屋栄のHMVに行きまして、洋楽コーナーに着き”H”を探る。

あった!Hi-STANDARDの、、、growing upってアルバムね。

手に取り裏ジャケを見ると、

AKIRA TSUNEOKA, AKIHIRO NAMBA, KEN YOKOYAMA と。

ん?!日本人なの?

そう、この時初めてハイスタが日本人だと知ったのです。

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日本人が英語で歌ってる?マジで?!と。

英語=外人という先入観をブチ壊してくれまして、そんで家帰ってgroming up聴いたらどの曲もカッコよくて、

だけど、taqeに入ってたお気に入りの曲がgroming upに入ってない。そんで、ハイスタが日本人だと知ったので、近所のちょい大きいCD屋さんに行くとありました。angry fist しかもまた輸入盤。

知らず知らず、1stと2ndアルバムをFATの輸入盤で手に入れました。が、またお気に入りの曲が入ってない。

翌日にmix taqe先輩に聞くと、アレはシングルに入ってる曲だよ、と。

そして3日間でハイスタのアルバム2枚とシングルCD1枚を一気買い。

そしてお気に入りの曲は”close to me”でした。

そこから発売されてたビデオ2本も即購入し、摺り切れるほど ほぼ毎日観て、

そんで、CDを聴き込む内にライブ観たいとなり、98年の4月だったかな?名古屋のダイヤモンドホールに来るとピアに載ってました。

mix taqe先輩に聞くと、人気あるからチケット取れないんじゃない?とのこと。

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え!?最近知ったばかりのテレビにも雑誌にも出てないバンドのチケットが取れない?そんなワケあるかい!と、チケット発売当日に電話攻勢も虚しく、30分しない内にハイスタンダードのチケットは完売しましたとアナウンステープが流れるばかり。

おそらく、ほとんどの人が最後までそのアナウンステープを聴いていなかったのか、最後の方に、あるレコード屋さんにもチケット取扱あるって言ってまして、

直ぐさまそのレコード屋さんに電話すると、軽いノリで”ありますよ〜”と。

そんなこんなで、友達の分も合わせて計4枚を無事確保して、ハイスタを知って初めてライブを観に行きました。

”no more fuckin band boom tour”なるタイトルライブ。

オールスタンディングのライブはもちろん、ステージダイブやモッシュピットを初めて体感した衝撃は計り知れませんでした。

カルチャーショックとワクワクが止まらず、すかさず5月にあったDEVIROCK NIGHTも2DAYs行ってみました。

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こんな楽しい世界があったのか!と、夏のAIR JAM98まで行ってきました。

ラストのハイスタライブのギュウギュウ感はハンパなかったけど、達成感もハンパなかった。

んで、AIR JAM98で一躍有名になったbrahmanのライブがあったのが10月の名古屋クアトロ。

コレが分岐点でした。

なんかダセー奴らが増えてきたなぁと。

物販やってるメンバーにキャピキャピしたり、イキってる感じがスゲー嫌になり、開始2曲ほどでフロアを離れ、後ろでただ眺めてました。

その3ヶ月後にRANCIDが来日ライブ。99年の年明け一発目でしたね。

コレ観て、ハイスタ関連のバンド観る必要無くなりました。

それくらい、ライブクオリティが違い過ぎた。

ただ、結局ハイスタとケムリのライブは別格でしたね。やはり海外でツアーしてたバンドのライブは凄かったです。

ハイスタ関連バンドと、それに浮かれたファンのおかげでキッパリとラインを引き、結局一年も持たなかったですね。

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その99年は来日ラッシュで、RANCID、SKARHEAD、CIV、9LIVES、H2O、DROPKICK MURPHYSと全部観れまして、すっかりハードコアパンクの虜でした。

それもこれも、mix tape先輩がレコード屋さんを開いて、そこに通い、色々教えてくれたから。

そのレコード屋さんはかなり全国でも有名になった infront record でして、今は完全にヒップホップだけになってますが、DJ OLDE-Eさんには当時、大変お世話になりました。

NYのハードコアから始まり、ストリートパンク、名古屋のハードコアバンド、そして愛知三河のパンクバンドも教えて貰った。

特に三河方面にバッコリとハマり、マーチンズやロータリービギナーズ、tommorow、マニアックハイセンス、ストライクアウト、ORDERなどなど。

それがあったから、豊田に通い、TURTLE ISLANDを知り、通い詰めて、今やトヨロックでライブペイント出来るまでになれました。

まさかその後にタートルがAIR JAMに出るなんてね  笑 

まあ色々言われてましたが、タートルはいつも通りだったようで何より。

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話が逸れていきましたが、ハイスタを最後に観たのは99年のフジロックでしたね。

making the roadってアルバム発売されたタイミングだったかな?

rage against the machineとハイスタが同日で観れた。

そして其処で決定的にハイスタも観なくてイイやとなったのは、mosh under the rainbowで皆が肩組んでグルグル回るやつが発生したこと。

知らねー奴らと気持ち悪いや。共有お断り。好きに躍らせてよ。

そんなこんなで、ハイスタのラストのシングルも買ったし、音源だけで充分となり、

活動休止後のBBQ CHIKENSの1stは買って最高だったけど、ライブは観てない。その後の音源も買ってない。

KEN YOKOYAMAも1st、シングル、2ndまで買って聴いてて、

ちょうど2nd出た後にNOFXとREAL McKENZIESとKEN YOKOYAMAのメンツでライブがあったので観に行きましたが、KEN YOKOYAMAのライブはガッカリでした。

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個人的に、あの人は歌に縛られずに自由にギターかき鳴らして、飛んで、コーラスワークしてるのが一番カッコイイと思ってるんで、あんなに動かずに歌ってるのは観たくないです。

歌もスゲー上手いワケじゃないし。最近のスカパラのコラボも酷くて聴いてらんないし。

復活後のAIR JAM映像も観てないし、

NAMBA69も山形龍岩祭で2年前に観たらstay goldやcalifornia dreamin'やってて、それはさすがにニヤけました。

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だけど、去年とツネ&難波のコンビでやったというbrandnew sunsetは遠く離れた山びこで聴いた程度で、観に行かなきゃ!ってならなかったです。

難波さんもツネさんも直ぐそこに居たけど、話しかけることもないですし。

そんなこんなで、かなり長くなりましたが、ハイスタの新作を聴いてみましたよ。

なんだかんだ、ハイスタが音楽を掘り下げて聴くキッカケをくれたと言っても過言じゃないです。

メロコアからスカコア、ハードコアパンクからストリートパンク、オイパンク、それからスキンヘッドレゲエ、ダブ、ルーツレゲエ、オーセンティックスカ、クンビア、アフロビート、アフロジャズと興味が移り、

ようやくモダンジャズまで辿り着いたこの耳にハイスタの新作はどう響き渡るのか?!

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一曲目、何やら最近の若いバンドのメロコアって聴いてないけど、こんな感じかね?って感想。ドラムが良いな。

二曲目、イントロから歌、メロディ、展開、リフ、リズム、コーラスワーク、全てにおいてハイスタ節全開で最高です。そうそうコレコレって鳥肌立ちました。

三曲目、一曲目同様の感想。

四曲目、やはりミッドテンポの曲が良い感じ。難波声とケン声の掛け合い聴けるからイイね。

二曲目が飛び抜けて良いなと、曲名見ると、シングルタイトル曲でしたね。

another starting line 

新たな始まりですかね。

まぁ一聴した時に二曲目しか印象に残り辛い感じでしたが、耳が慣れてないからかなと三周ほどしたら、他の曲もよく聴こえてきて、結果、ハイスタやっぱスゲーなぁ。って感じ。特にドラムがやっぱヤバいすね。

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では、今週末のトヨロックで会いましょう〜

さ、今夜は無呼吸で一気にサッポロビール飲も。

バイバイ、またね。

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さあさ、ドカーン!とお立ち会い!

切腹ピストルズの演舞中、個人的に一番興奮する瞬間は

”野生の叫び!破壊の破壊!徹底的な祭を奏でる!”

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って演舞が始まるところ。

ある意味、この瞬間に立ち会えたら満足ってのもある。

やはり、意識が飛ぶ瞬間に魅力を感じます。

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音楽CDを聴いてるだけでウズウズし、実際にその音を奏でる現場に出向き、その音を浴びた瞬間に訪れる、頭が真っ白になって身体が無意識に反応する瞬間。

思えば、僕が育った富山の町では道路を封鎖して大きな山車を曳くとかといった祭が無かった。

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町内の公園に櫓を組んで盆踊り大会なんてのも参加した記憶が無い。

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だから何か人前で踊るとか、声を出すってことが苦手なまま、今に至ると思います。

最近こんな話が出ました。

そういや、富山の人って浴衣着たり、盆踊りしたり、山車曳いたりって祭感があんまり無い感じだよね?名古屋の人は大体、小学生の時に学校で郡上踊りやるから皆できるよ、って。

富山でも町中じゃない、海や山の方ではあるけど、地域外だから行くことなかったし、祭って出店が並んでるとこに行くって概念しかなかった。

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僕は小学生の頃に親の仕事の関係で一度、名古屋の天白区の原って場所に引っ越しました。

まぁ、みんなグイグイ来るから、人見知りな僕にはかなりのダメージ。

更にはグランドで皆で輪になって週一回フォークダンスは毎度、心がへし折れそうでした。

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夏になると、デカい公園のある町内では立派な櫓と提灯が設置され、周りを出店が囲み、浴衣姿の老若男女が輪になって踊ってまして、

それぞれ近くのデカい公園に町内跨いで誘われるがまま、遊びに行ったりしてました。まぁ、僕は踊ってませんがね。

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富山の人柄と、名古屋の人柄の違いとか、土地それぞれの違いって、こういう小さな行事の積み重ねで生まれ、育まれるんでしょう。

踊りたいのに、踊れないの〜ってズクナシが歌ってましたが、正にそんな感じ。

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”人前で踊るとか声出すの恥ずかしい。”

だけど、何か溜まってるのも確か。

吐き出したい。

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僕にとってそれらを1番体感できたのが、パンク&ハードコアシーンのライブでした。

生身の人間が放つ、剥き出しの音と言葉とアクション。

それが全てだった20代前半。

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しかしそこに暴れるだけじゃない、ヒリヒリ&ゾワゾワ&ドキドキからのバチコーンって意識をゆっくり飛ばされる瞬間を目の当たりにしたのが20代中盤。

WITS ENDという名古屋の重鎮ハードコアバンドのフロントマンであり、グラフィティーライターのESPYさんが発行した本の記念パーティーに行った2002年のことでした。

ESPYさんの作る服のデザインからグラフィティーに興味を持ち、凡ゆる洋書を買ったり、ネットがまだ完全に普及仕切れてない時代だったんで身体使って色々探してまして、

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そして1番自分にしっくりきたのがステンシルグラフィティーでした。

そんで2001年の秋にアメリカのロサンゼルスへ約2週間の一人旅して、生のBANKYやOBEYのストリートにBOMBしたグラフィティーの数々を目撃し、自分も何かやらなきゃ気がすまないって気持ちをパンパンにして帰国。

そして、そのESPYさんのパーティーへ。

ライブハウスではない、地下のクラブの雰囲気にのまれまして、更に馴染みのないDJの音と集まる人々、そしてクラブの壁面にライターが集い、スプレーやマーカーで次々とBOMBしてました。

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現オブリガードの刃頭さんや、中目黒薬局のDJ QUIET STORMなどのダークでディープなズブズブ音にどっぷりとカルチャーショック受けて、死にそうでした。

そして、何が良かったって、ライター達が人前に出て自分のスタイルを容赦なくブチかましてるんだけど、バンドとかとは何かまた別の感じでした。

後ろ向いて、観てる人達と向かいあってない。

コレだ!!って思いましたね。

ステンシルでライブペイントをするってのがとりあえずの目標になったのが2002年でした。

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スキルも経験も無い自分は兎に角、自分の気持ちの赴くままに作り続けました。

県内外、全国津々浦々、ネットが1人ずつに普及したのもあり、実に色々な人との関わりから今に至ります。

2002年からだから2016年で14年目。

未だ到達点は見えず。

到達点なんて無いと思います。

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最新作が最高傑作のつもりでずっとやってるから、一つ完成すれば、すぐ次はどうしよう?と考えます。そうこうしてるうちに14年経ってた感じ。

何やら14年前とは、ステンシルグラフィティーやステンシルアート界のスキルレベルも数段上がってます。

細かいなんて当たり前。

写真みたいなのも当たり前。

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コレがステンシルなんてね…

ステンシル界に限らず、例えばライブペイントをフリーハンドで描く人のスキルも抜群に上がってるワケです。

もう写真の上を絵の具でなぞってるの?ってくらい正確な人が世界にはゴロゴロしてます。

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だから、ステンシルで人の顔ポートレイトをドーンとやったって意味がなくなってきました。

フリーハンドで同レベルのモノを描かれたらたまりません。

アートとアートワークの違いかもしれません。

僕のステンシルはアートワークであると最近強く思い始めました。アートとはまた違うアートワーク。

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テーマもハッキリ示してるし、広告やポスターやフライヤーやレコードジャケットのようなモノを目指してましたし、やはりそれらはアートの括りでしょうが、完全なるアートではないと思われます。

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それをステンシルでやるってのが僕、ステンシルアートワーカーです。

人前で面と向かって何かは出来ないけど、後ろ向いてブチかませる僕なりの”徹底的な祭を奏でる!”にはもってこいのフィールドと技術。

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そんなステンシルライブペイント、今年もTOYOTA ROCK FESTIVAL2016にてブチかまします!!何とトヨロックも今回で10周年!!素晴らしい!!日本最大級のフリーフェスはココに間違いない!!

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出演者見たらマジで?!ってなるよ。

何が凄いって、あのTOYOTAからの援助無しでココまでやってるってこと。

アラフォーの勇者たちが力を合わせ、仲間を増やし、同士を増やし、段々大きくなって10周年!!

僕は今年で7年目、歴代の作品が横に並べられる状況ですんで、毎度違うアプローチを仕掛けて早7年目です。

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今回もバッチリと今までにないイメージが頭に浮かんでます。

そりゃもう、フリーハンドペインターが出来ないだろうってくらい徹底的に隙間をガンガン攻める祭スタイルをブチかます手はずを整えて参上しますので、今年もどうぞよろしくお願い致します!!

いつか、横にターンテーブル置いて自分でレコードかけて、拡声器で何か話しながらステンシルライブペイントするってNEW ROOTS STENCIL LIVE PAINT STYLEYってのをやれるまでになってみたいなぁ。

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グラスの中身がブルブル震えるほどの重低音サウンドシステムの真横でズブズブなブラックミュージックかけながらね。

でも面と向かってお立ち会いは恥ずかしいから、やや斜に構えるスタイルだな。

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バイバイ、またね。

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毎年恒例の山形蔵王龍岩祭への出店も無事に終わりました。

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今年は久々のソロでの出店と、小雨や霧雨に悩まされた土曜日、ステンシルペイント受付したら怒涛の注文ラッシュでバテバテになりました。

だがそこは経験値からバッチリこなしまして、皆さんに満足して頂けたかと。

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芋煮に玉コン、ジンギスカンと山形グルメも堪能し、勿論温泉も3日間で計8回は入ったかな?

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ライブはタートルと(仮)albatrusくらいしかまともに観れなかったくらい、珍しく真面目に出店してました。

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DrILLが山形蔵王龍岩祭に初参戦してましたね。

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お馴染み、接吻ピストルズも。

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タートルのギター、ジョージくんが着てたtシャツがマイナースレット×パブリックエナミーな件。

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コイツはそもそも、パブリックエナミーがマイナースレットのtシャツ着てる写真がありまして、それをまとめた秀逸な一枚なワケです。

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やるな〜コンチクショーめ。

そんなこんなでバテバテバタバタな今回でしたので写真全然撮れず、レポもショボいすが、毎度変わらず楽しい祭でありました。

毎度来店してくれるお客さん達とも話せたし、SNSで繋がってる人達と初めて会えたり、新しくまた繋がった人達も居て、やはり龍岩祭に行くのは毎年外せないです。

あそこに集まる東北の人達イイよね〜

来年また楽しみです!!

蔵王温泉街に繋がる山道に咲く紫陽花がキレイだったので、ドライフラワー用に採取。

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我がステンシル作品とのコラボもいずれ出す予定です。

もうイメージは出来上がってます。

古布、古木、古紙、流木、ドライフラワー、書と我がステンシル作品。

枯れ、抜き、錆、侘び寂び。

そろそろステンシル作品をネクストレベルに持ち上げていく時期に入った気がします。

ステンシルというメイン技術を生かす他のものたちが自分の中で見えてきたようです。

あくまでステンシルはメインですが、rebelman★armyとしての表現を出していく段階にきたと思ってます。

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2次元のステンシルペイント作品と3次元の装飾たちのコラボ。

それらをまとめたrebelma★narmyアートワーカースタイル、ってのをコレから先、10年間見据えて鍛えながら提案していきます。

アートじゃない、アートワーク。

僕のスタイルはアートワークだなと最近気付きました。

また面白くなってきそうです。

自分が一番楽しみです。

バイバイ、またね。

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めっきりブログを更新することが億劫になってるアラフォーですが、何か?

相も変わらず、夏は北へ南へ東へ長距離移動ラッシュです。

寝ずに運転なんて出来なくなって5年ほど経ちますが、寄る年波はこういう小さな出来事から感じるものなんですね〜 と、しみじみ。

先月の切腹ピストルズの野中克哉監督による”根っこは何処へゆく”の富山上映会してまだ一カ月少々…!?

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この一カ月少々の間に色々動き過ぎて、遠い過去のようですが、まだ一カ月少々…

まぁとりあえず振り返ってみますと、

7.17に、2006年以来にSAを観に久々の富山マイロへ。共演がoledickfoggyにmt.piotsに満作ジプシーオルケスタ。

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なかなかの強力メンツでした。

7.20には新幹線開通ヨロシクとばかりにTOKIO GO!

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地方リーマン殺しな平日開催で御馴染みのradical music networkにステンシル参戦。

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宇田川別館バンド

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DOC.KOYAMANTAD

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EKD

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AMEMIYA KSK

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光風&カラムシ

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光風&GREEN MASSIVE

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藤井悟

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SOUL CRAP

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COOL WISE MAN

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live painter DETELL

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オーサカモノレール

ワケあってココまでの参戦で撤収となってしまいましたが、良い雰囲気でステンシル作品もまあまあお嫁に行きました。ありがとうございました!!

そしてライブ終わりのワイズマン号に乗り込み、光風ハウスに行くも朝からずっと飲んで、浅草でレザーや金物を仕入れたりと歩きまわってたのもあり、早々に撃沈。

翌日そそくさと富山へ帰宅。

そして、ほぼ同時にステンシル制作依頼が舞い込みまして、山形の280年の歴史ある新庄祭に参加する下金澤町若連のTシャツ、鹿児島の三味線&太鼓による土着音楽家である南部式の幟。

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共に納期もギリギリで無事に仕上がりました。

8.5は、光風北陸ツアー富山場所。

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集まった富山のみなさん、ナイスバイブス!光風くんも満足の良い雰囲気で楽しい夜でしたな〜

8.7は一路、長野へ。

Spinna B-ILLさん主催の神社フェス、POWER SPOTへ。今年もお呼ばれしたので行って参りました。

世界最古のピラミッドと呼ばれる皆神山の頂に鎮座する皆神神社。

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今年もバッチリ英気を養いました!!

打ち上げ会場の布袋屋さんも古民家を改装したゲストハウスで雰囲気最高でしたなぁ。

翌日はビルさんクルー&吉澤ダイナマイトさん達と長野と言えばの蕎麦と温泉のコンボもキメて大満足で帰宅。

お盆は愛知へ。

8.14は名古屋にて少しプラプラして、jazzのレコード買って、

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8.15には豊田へ。

橋の下世界音楽祭のスピンオフ企画である、橋の上盆踊り。

何やら旧暦、新暦の盆の日が重なる稀有な年にやらないワケにゃいかないとなったようです。

豊田市駅の周辺にステージ、櫓もスタンバイ。

ロータリービギナーズやヤスオイルのライブには間に合わなかったけど、ex-jaajaのplutataには間に合いました。

更に、T字路sのライブ。

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そして豊田の愉快な仲間たち。

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ザワザワと風の音が聞こえてまいりました。

と、会場の誰もがビックリした切腹ピストルズの奇襲。

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瀬戸内芸術祭帰りにチラッと寄ったと言ってました。小一時間ばかりの滞在ながら、しっかりと爪痕を残してくあたりは流石です。

豊田のいつもの顔ぶれを見て、風の音楽団の櫓演奏を見届けたところで帰路。

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いやはや、それにしても濃い。

そして、来週は毎年御馴染みの山形遠征です。

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8.26〜8.27蔵王龍岩祭に出店します!!

玉コン、芋煮、温泉、万歳!!

また来られるみなさん宜しくお願いします!!

特濃一カ月少々の思ひ出をざっくり報告致しました。

バイバイ、またね。
{16BFB879-9665-4ED3-B129-C7EFB1D75AE8}ここ2週間ほどずっと考えることがあり、何となく頭の中でそれが整理されてきたので書き始めてみます。

2000年初頭にgraffitiに興味が湧き、色々な作品集や写真集を見て自分でも描いてみたいと描いたりするうちに、早々と限界点を自分の中で感じてしまいました。

その理由が、3Dが苦手という大問題。

算数の図形問題は苦手だったし、僕は今だに紐を結ぶとかいう、立体的な形を予測して作業することが苦手です。

保育園の発表会で、縄跳びの発表後に縄が結べずに恥をかいたこともあります。

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木工作業なども、サイズ測ってるのに、寸法を間違うなどはほぼ毎回です。

何とか仕上がりますが、毎度、脳の疲労度はハンパないです。

ステンシル作品のイメージをしてる時は
全く感じない脳の疲労度。

そして形をイメージすればするほど、数字を間違えます。たぶん右脳左脳の使用バランスが偏ってるからだと思います。

小さな頃から、立体的なイメージすると疲れるから、意図して逃げたまま40歳目前です。

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絵画の遠近法も全然解りません。

だから、14年前にgraffitiからステンシルに興味が移ったのは至極普通の流れだったのです。

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2色のシンプルな2Dの世界。

他にはパンクバンドのフライヤーやsex pistolsのアートワークに見られる、切貼りスタイルなどには思春期にドーンと衝撃受けました。

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だから、graffitiでもタギングと呼ばれる、マーカーで書いたカリグラフィーは大好きです。

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立体的な作品の憧れは常にあります。

ただ、イメージ出来ても、いざ作業すると2Dの方が好きだから3Dに仕上がっていかないんです。

以前のブログにも書いたステンシルの世界基準は、版を幾重にも重ねた、まるで写真のような作品。

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もしその流れに乗ると、恐らくステンシルを始めた当初の創作における楽しい気持ちが無くなり、辞めてしまうでしょう。

皆さん、素晴らしい技術だと思います。わざわざステンシルでアレをやってのけるんですから。完全にネクストレベルです。

でも、3Dより普通に2Dが好き〜な僕はそのネクストレベルに行く気が全く起きないのです。

このブログをマメに読んでくれてる稀有な人達にはお馴染みでしょうが、ここ数年の僕の興味は、江戸時代の浮世絵と、藍染古布の襤褸(ボロ)です。

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ナゼか?

浮世絵には、西洋画の影響受けた遠近法を取り入れたモノもありますが、基本は2Dです。屏風の絵なども、西洋絵画に見られる写実的風景じゃないモノばかり。

筆のラインも、リアルというよりは、人間臭さが全開の個性あるラインであり、

今の漫画みたいなモノです。

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風景画も、写実的なリアルよりは、表現を重視していますね。

それと、藍染古布のボロの美しさは、計算されてない、自然の赴くままに切り貼りされた布が、年月を経て結果的に色のグラデーションと深みが出たに過ぎず、ものスゴく2D的なベタ貼り作業の結果ですね。

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そして、凡ゆるものを削ぎ落とした白と黒の点と線のみで表現するアートとして、今は水墨画や書道に興味が出てます。

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コレらはずっと好きでしたが、やってみたいと思うまでにはならなかった。

だけど、今は手を出したくてウズウズしてる。けど、何から始めて良いか分からない状態。

始めは何だってそんなもんなので、タイミング見計らって今冬には第一歩を踏み出したいと思っています。

さて、そんなわけで色々考えてたのですが、

水墨画や書道などに見られる ”間”

すなわち ”構図” ってやつ。ネタと背景と余白のバランス。

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コレについてずっと考えてるのです。

テレビの鑑定団観ててもよく聞く”構図”

芸術関連の学校に行ったこともなく、ただ自分が好きなアートを見続けて、見様見真似で創作してたに過ぎない完全な芸術素人なので、そんな形式ばったモノを教えて貰ったこともないのです。

構図って言葉を制作前から意識したことが無いです。

単純にある版をココとココに配置したらカッコイイかなっての連続です。

恐らく、今まで見てきたカッコイイと思うモノ、それらの絵や写真や文字の配置の記憶を無意識に出しては繋げてるだけ。

僕は、町の壁に無作為に描かれたgraffitiによる色やスタイルの重なりや、風化した剥げを見ると堪らなく興奮します。あとはライブハウスの落書きとフライヤーのベタ貼りだらけの壁とか。

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制限の無いリアルな自由世界と捉えてます。

だけど、世の中に溢れる作品には枠があります。

フレームやキャンバス、壁、紙などなど。

限られた空間の中で、如何に見る人達にアートを感じさせ、意識の拡がりや想像を与えることが出来るか?

その為に先に”構図”を考えてから作業するようですね。

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検索すると、何やら黄金比やら白銀比やら色々出てきました。

葛飾北斎の富嶽三十六景シリーズは、黄金比を取り入れて、めちゃくちゃ構図を計算したようです。

何処にどう富士山を配置したら良いかを物凄く計算したとか。

北斎は積極的に西洋絵画の技法も取り入れ、定規やコンパスも使用して描いてた。

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一方の今までの僕はというと、

ステンシルでTシャツを作りたいってのが最初のキッカケでもあったので、

先ずは何をメインにステンシル版を作るかって始まり、ネタをチョイス。大きさもTシャツに合わせて決定。

そのネタの大きさに合わせて文字をチョイス。

完全に主張する為のTシャツなので、重ね着しても真ん中にドーンとメインネタが見えるように配置するのが基本。

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その他の追加ネタや追加文字などは、その時の気分でチョイチョイと。

まあ、そんな感じでやってました。

それが逆に良かったタイミングもあったでしょう。しかし、

Tシャツのように着るもの、つまりファッションなるものには流行り廃りがありますんでね。

あと、僕自身が着たいかどうかってのが基本なので、

年齢を経て、使用する色は減り、ゴチャゴチャしながらも、フィーリングでまとめてた何年か前によく制作していた感じは今や全く作ってない。

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それもやはり、個展なるものをやらせて貰ってから徐々に減っていったと思います。

個展はTシャツ展ではなく、ステンシル作品展ですんで、大きさの決まった紙や板やキャンバスの様々な大きさにペイントする。

今まで作ってきた版は、それらの大きさにハメ込む用には作っておらず、稀にどハマりする時もあるけど、やはりそこは追加する文字などではバランス取ろうとする。

いかんせん、Tシャツばかり作ってきたから、メインネタを真ん中ドーンってのが多い。

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だけど、今までのTシャツの出来で個展まで漕ぎ着けた部分もあるので、その雰囲気を壊さずにライブペイントだったり、個展用作品を作り、それなりに結果も出ました。

皆さんのおかげです。ありがたいです。

だから続けてこられた。

だがしかし満たされない、何か。

創る度に増す、不安と不満。

40歳目前となりながらも創作意欲に関しては衰え知らず。

では、何を創りたいのか?

ただ、自分の作品を創りたいのです。

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自分の内面から、満たされずにモヤモヤ滲み出てくる欲望を満たしてくれる作品を。

明確な答えなんてずっと出てないし、瞬間瞬間では見えたような気がしても、また結局見えなくなる。

創作に対する欲は止まらないです。

自分の脳を刺激してくるモノを素直に受け止めて、自分のステンシルという技術フィルターを通して、そのモノを手に入れたかのような感覚をずっと続けてきましたが、

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自分の作品の質を高めるという点において、新たな試みや仕掛けをしなければならないと、好奇心と同時に底知れぬ不安も出現しているのです、この何年か。

僕の個展作品群を見て、全体的に固いといった奴がいましてね。一瞬イラついたものの、まぁそう思う人もいるだろうと、笑い流しました。

ネタのチョイスや組み合わせの柔軟性はあると思ってたし、別にそんなこと無いだろうと思ってましたが、

やはり僕の好きな先人たち、浮世絵師の作品を見ると気付かされました。

ネタが枠の中で柔軟性を持って生き生きしてる。

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僕の作品群は、Tシャツのデザインを紙や板やキャンバスに落としこんだモノであり、それはデザイン画であって、アート作品とはまた別モノでは?と。

Tシャツデザイン画としては優れてるかもしれないが、後世に至るまで尚、影響を与え続けられる芸術としてまではまだ何か足りない。

表現の振り幅がまだ狭いかも?!

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個展をやるに当たって、かなり多くの枠に収める作品を制作しました。

中には自分でも上手く、イイ意味でハズせたモノもあり、それらはやはり買い手が付きました。

ありがとうございます。

うっすらとキッカケが見え隠れしてますが、確信まではいってません。

そのうっすらを鍛えなきゃいかんのですが、それこそ構図だと思ってます。

意外性、創造性、未来性。

ただ、形式ばった構図ではなく、自分だからこその構図を出すにはどうしたらよいか。

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例えば、目の前に広がる美しい景色、それを写真という枠に収めたらツマラなくなることがよくある。

何でこの素晴らしい景色が写真に映らない?!

パノラマ景色をそのまま写真にはできない。どこかで切り取らなきゃならない。じゃあどこを切り取れば美しさが伝わるのか?って試行錯誤するのが構図判断力を高めるんじゃないかと今思ってます。

便利な時代ですんで、携帯でピッピやれますしね。

メインネタの配置、視線の流れ、想像を掻き立てる余白やサブネタの配置など。

視線の流れに柔軟性を持たせられたら固いイメージも流れるかも。

作品から受ける固いイメージってのが恐らくメインネタの真ん中ドーンの構図によるものだと無意識に感じてたからこそ、

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せめて作品下地だけはと、いつも色や文字が幾重にも重なってる、まるでストリートのgraffitiで埋められた壁のように掴めない、無作為な雰囲気を出そうとしてたのかもしれません。

襤褸ボロに関しても同じ。

今後、更に意識しなきゃならないのは、限られたフィールド(枠)とルール(形式)の中で創造性を発揮できるかどうか。

例えば、サッカーコートの中でプレーする。決められたルールがある。

同じ条件下の22人、その中でも輝きを放つファンタジスタがいる。

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それは、誰も思いつかないような動きや、いい意味の裏切り、騙し、そして根底にある確かな技術。閃きと大胆さ。

その流れから生まれるゴールは正に芸術であり、観る人に更なる興奮と創造性を与える。

ゴールに繋がるスペースとボールと人の流れ、それを追う観客の視線、その結果生まれるゴールというメインな出来事。その先にある興奮と、衝撃という思い出。未来に繋がる希望や展望。

それが構図の正体ではないのか?と、今朝思いついた次第です。

芸術素人なのに欲望が治まらないもんで、いちいち回りくどくて面倒くさくなりますが、すみません。

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そんな気持ちにさせる”枠作品”を制作するのを意識しながら、これからの10年やっていきたいと思います。

20代中盤にステンシルを始め、30代は凡ゆる可能性に挑戦することにより技術も磨けました。次の40代は身につけた技術を活かし、伸ばしながら、表現の質を高めていきたいですね。そして次の50代、60代とどう進化できるか?!楽しみしかありません。

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葛飾北斎の富嶽三十六景シリーズは、北斎が70代で描いたものです。50代に旅して見た風景を練りに練って70代で打ち出した。

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90目前まで生き、晩年頃は”画狂老人卍”と名乗り、死ぬまで技術の高みを望み、90代になればまた凄いの描けるのになぁ〜無念や〜 って死んでいった。

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やはり、先人に学ぶことはまだまだたくさんありますね。

バイバイ、またね。

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寺子屋せっぷくぴすとるずの富山場所にて。

映画 ”根っこは何処へゆく”との絡みで、尺八を、そして虚無僧を軽く調べてたら女虚無僧の絵を見つけました。

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勝川春章 画

そして軽く検索してみると、どうやら浮世絵などで沢山描かれているものの女虚無僧が居たかどうかは謎であるって書いてあった。

コレは当日の寺子屋せっぷくぴすとるずで話すには非常に良いネタだなと、SNSなどで予告してたにも関わらず、一切触れるのを忘れてしまったまま終了したのです。

とりあえずネタとしては凄くソソるので、今回の新作ステンシル作品に使いました。

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虚無僧とは、

「僧」と称していながら剃髪しない半僧半俗の存在である。尺八を吹き喜捨を請いながら諸国を行脚修行した有髪の僧とされており、多く小袖に袈裟を掛け、深編笠をかぶり刀を帯した。はじめは普通の編笠をかぶり、白衣を着ていたが、江戸時代になると徳川幕府によって以下のように規定された。

托鉢の際には藍色または鼠色の無紋の服に、男帯を前に結び、腰に袋にいれた予備の尺八をつける。首には袋を、背中には袈裟を掛け、頭には「天蓋」と呼ばれる深編笠をかぶる。足には5枚重ねの草履を履き、手に尺八を持つ

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とのこと。

それに乗じて偽虚無僧も多発してたようで、

もし米銭を乞う時や、お経代わりの尺八を吹いて貰おうと、リクエストされた曲が吹けないとかで偽虚無僧とバレると、身包み剥がされて、最悪切り捨てられることもあったとか。

それらを踏まえて、浮世絵師 鈴木春信の作品に描かれてる女虚無僧なるものを見る。

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一枚目は完全に男が女虚無僧に化けてる。

二枚目は、女将さんが、水桶に映る女虚無僧の顔を眺めている。

コレら二枚のみで僕が勝手に推測すると、

偽虚無僧の乞食が、世間に広く受けの良いと言われてる女虚無僧に化けて、尺八を吹いて米銭を乞うていたってストーリーかと思いまして、

それを切腹ピストルズの団紅隊長に確認してみたところ、

どうやら、虚無僧の格好をした門付芸人では?と。

その門付とは、

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門付(かどづけ)は、日本の大道芸の一種で、門口に立ち行い金品を受け取る形式の芸能の総称であり、およびそれを行う者の総称である。表記は門付け(かどづけ)、読みは「かどつけ」とも門付する(かどづけする)という動詞としても使用し、芸については門付芸(かどづけげい)、行う者については門付芸人(かどづけげいにん)ともいう。多くは予祝芸能である。

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切腹ピストルズ 団紅隊長の見解によると、


最初の時点ではパッと見て、瞽女さんの仲間かなと思ったんだよ。門付けの民ね。

瞽女さんというと真っ先に三味線が浮かぶけど、高橋竹山の映画でも、尺八を吹いて門付けするシーンが出てくる。また、瞽女の字に現れてる通り、初期瞽女さんは鼓(つづみ)と歌だったというからね。つづみと歌っていうと漫才の原型もそのスタイルだね。

話しもどします。

さて、で、改めて女虚無僧の絵を見た時に重要なのが身なりで、どうみても長旅してる人に見えない。で、履物が駒下駄という町に住む人の下駄です。

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喜多川歌麿 画

または遊女の図とも言われるけど、、

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そして鬼の絵で有名な滋賀の大津絵にも女虚無僧が描かれている。

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顔を見せない一風変わった美人画で、虚無僧姿で街を渡り歩いた当時の遊女の風俗を写したものとも言われています。

大津絵に出てくるのは、皆白足袋なんで、座敷か舞台の上な気がする。

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夜鷹のような流し遊女より、ちゃんと置屋に属してる遊女っぽい。身なりがちゃんとしてるので、本当に流行ったような気がする。絵としては虚無僧ごっこする美人 みたいなシチュエーションかも。

とのこと。

ちなみに夜鷹はこんな感じ。

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オン ザ ストリートです。

どうやら、

江戸中期以降には、女太夫非人、女性芸人)たちが日和下駄編み笠のスタイルで三味線を弾きながら「鳥追唄」を歌いながらの門付を行うようになった。

とも書いてあるので、

やはり流行ファッションの一つだったのか?!

ってところです。

笠で顔が見えるか見えないかってチラリズム的な色気を演出してたのかも。

と、所謂口淫(オーラルセックス)を一昔前まで尺八って呼んでたけど、その遊女が虚無僧の格好してたってとこに由来あるのか?なんて思ったり。

確証あるワケでないので、必ずしも正しい説ではありませんが、かなり有力だと思われます。

誰か詳しい人居たら、僕らに会った時にでも教えてください。宜しくお願いします。

バイバイ、またね。