手紙は日本の両親から。

半年近くも音信不通で、

もう少しで捜索願を出すところだったと。


ミャンマーから月に1度はエアメールを出していたのに、、

本当は字を書いたりするのもよろしくない事は承知で、

こっそり絵葉書や封書を書いては、外国人担当の事務員さんに、

郵便局に出してもらうように頼んでいたのだ。


どうやら4、5通目の手紙が、半月遅れくらいでようやく届いた様子だった。


郵便事情が悪いとは聞いてはいたし、

日本から返事が来ないのは気にはなっていたけれど、

まさかこれ程届いていなかったとは!


一旦帰国する事にした。

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今振り返ると、半年もの間、約180日、

インタビューや法話の時間を除いても、

少なくとも2700時間は必死で集中しまくって、

やっとチラリと別の世界を垣間見た程度だった。


それでも少し気が楽になった。

何が何でも何か一つでも結果が欲しくて、

留まり続けていたのだから。


その後すぐに日本から手紙が届いた。

絶妙なタイミングとはこの事かと思った。

TAWを学んでいれば、このタイミングは自分で仕組んだとすぐに分かる事だけれど、これ以上このままここに留まり続けるのは無理があるなと感じていたのだ。


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おそらく、これはサマタ(集中、止観)、


サマーディ(禅定)の入り口だった。


ヴィパッサナ(随観)をしているつもりが、


どうやらサマタの力だけを


ギリギリと鍛錬してしまったようだ。




これはこれで一つの結果ではあった。


サマタの力は、ヴィパッサナの土台にはなる。


しかし、欲も怒りも執着の全てをただ力(集中力)任せに


押さえつけただけで、心の深いところまで観る智慧には


まだまだだった。


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