佐村河内守さんが本当は評価されるべきこと | Webビジネス改善講座

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佐村河内守さんが本当は評価されるべきこと



おはようございます。和田です。

佐村河内守(さむらごうち まもる)さんのゴーストライター問題が話題ですが、一つ考えてみたいことがあります。


もちろん、自身の作曲者であることを偽り、創作活動の背景についても偽った表現をした可能性がある点は、許されることではありません。特殊なバックボーンを持つ佐村河内さんの楽曲であることを踏まえて、CDを購入した方も多いので、その点を擁護している訳ではありません。



その点を踏まれても、別の角度で評価されるべきこともあると思います。


あまりにも報道の扱われ方が酷いので、佐村河内守さんが本当は評価されるべきだと思ったことを書きます。


それは、佐村河内守さんのプロデュース力です。


NHKスペシャルでの放送を期に、クラシック作品としては異例のロング・セールスとなった交響曲第1番“HIROSHIMA”理由は、楽曲の良さに加え、その作品のコンセプトにあると思います。

報道では繰り返し、佐村河内さんは、紙一枚で曲のコンセプトや構成を提案しただけで、作曲は、別人の新垣隆(にいがきたかし)さんが担当したことを強調しています。


この一枚の紙の価値は、もっと正しく報道されるべきだと思います。

一枚の紙であっても、あれだけイメージを具体的に伝えたコンセプトシートがあれば、創造活動の方向性を決定づけることは出来ます。それぐらい価値がある紙です。

あの一枚の指示書がなければ、『交響曲第1番 HIROSHIMA』を作ることは出来ません。

あの一枚の紙は、多くの時間を掛け、何度も悩んで生み出された紙のはずです。そこにはクリエイティブ(創造性)があります。適当にペラッと書いて渡した指示書ではありません。

あの紙を、「だたの紙切れ」「こんな紙一枚」と誰でもできるような、こき下ろしたコメントで報道されるのには、違和感を感じます。



また、NHKスペシャルでの報道の反響も、偽りのストーリーが人々を惹きつけたのです。(特殊なバックボーンを設定した点は、罪を問われるべきことです。)


佐村河内守というキャラクターを設定し、楽曲にストーリーを持たせ、そのコンセプトに合った曲の制作を依頼して世に生み出したのは、佐村河内守氏のプロデュース力です。

この点に限ってだけは、評価されるべきです。



今後の報道によって、真実が明らかになってくると思いますが、現時点で感じたことを書きました。


記事をアップした以降の報道リンク

佐村河内守さんの謝罪文(全文)2014年2月12日朝日新聞デジタル