「明日、ママがいない」問題について考える | Webビジネス改善講座

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「明日、ママがいない」問題について考える


おはようございます。和田です。

今日は、「明日、ママがいない」問題について、考えてみます。


今、日本テレビ系連続ドラマ「明日、ママがいない」(水曜日22時放送)で、CMの放映を見合わせる事態が起こっています。




日テレドラマ「明日、ママがいない」の全スポンサーがCM放映を見合わせしたのです。 



(「明日、ママがいない」のスポンサー一覧:花王、日清食品、スバル、エバラ、小林製薬、三菱地所、エネオス、キューピー)


同ドラマの設定に対し、『養護施設の子供や職員への誤解偏見を与える。人権侵害だ。』『同じ立場の子供が聞いたら傷つく。配慮が足りない。』との批判が相次ぎ、スポンサーが、今後の展開を考え、CM放送を自粛し始めたのです。

1社がCM放映の自粛を始めると次々と足並みを揃え始め、ついに全てのスポンサーがCM放送の自粛を決めたのです。

現時点では、スポンサーを降りた訳ではありませんので、CM放映の自粛という形で表面的に取り繕ったとしても、ドラマの中には、スポンサー企業の製品やサービスで溢れ返っています。(最近は、CMを見ない視聴者が多いので、ドラマ中に自社の製品やサービスを出して宣伝をしているのです。スポンサーを降りた訳ではないので、劇中の宣伝は継続していると思われます。)



基本的にドラマはフィクションであり、物語には表現の自由が認められています。このドラマをエンターティメントとして楽しむために観ている人には、今回の騒動が理解できない部分が多いと思います。(初回の視聴率は14.0%)


そもそも連続ドラマの全話を視聴せず、断片的に切り出して批判することは、難しいはずなのです。


テレビが面白くなくなり、インターネット動画サイト(Youtubeやニコニコ動画など)の人気が向上しているもの納得できます。


この問題で、一番違和感を感じるのは、一つのクレームから問題がどんどん発展して、問題が大きくなっている点です。

最近は、インターネットの炎上問題も含め、批判意見が増幅する事態に違和感を感じています。(小さな出来事をきっかけに、非難・批判・誹謗・中傷などのコメントが殺到する事態。)


もちろん、このドラマの内容には、賛否両論があるのかも知れませんが、ドラマの制作には、一定の倫理基準を持って制作を行い、放映をしているはずですし、どんなドラマやストーリーにも賛否両論があります。


また、テレビが公共の電波だとしても、番組を見ない選択は自由にできますし、多くの人が手軽に閲覧できるインターネットには、もっと秩序の無い情報が溢れかえり、誰でも(子どもでも)自由に閲覧できる環境があります。

そのように考えれば、テレビの方がまだ情報統制が働いていると言えます。


事なかれ主義ではなく、「明日、ママがいない」を、純粋にエンターティメントとして視聴して、意見をぶつけ合う方が健全だと感じます。



『事なかれ主義』とは、他人との争いごとやもめごとを避け、平穏に過ごすことを最優先に考える姿勢のこと。



(追伸)
スポンサー全社が降板した様な話になっていますが、CM放映を自粛しているだけだと思います。だから、高須クリニックがスポンサーに名乗りを上げても無理です。報道を見ると提供は引き上げたわけではないはずです。つまり、CMの放映を自粛することで、視聴者側にスポンサーを降りたように見せているだけでしょう。