間違い電話ネタな記憶 | 音楽しゃちょ『 K 』のブログ

間違い電話ネタな記憶

携帯電話。

現代社会において生きる中の『三種の神器』に入るのではないか。

その昔。

『白黒テレビ』、『電気洗濯機』、『電気冷蔵庫』が、そのように例えられたように。

携帯電話を持っていない人は少ないだろう。

もはや、プライベート空間というモノは存在しなくなっている。


私は一日にかなり多くの電話とメールを受け取る。

携帯だけでも多く、PCメールアカウントを入れるとその返信だけでも大変である。

人様と一緒の時が多く、電話に出れない事が多い私。

打ち合わせだったり、会議だったり、電話中だったりが多い。

着信と留守電を見れた時にすぐに折り返す事にしている。

そうしないと先方に失礼だし、忘れてしまう可能性があるからだ。

なお。

トイレに座っている時には、携帯でニュースを見ると決めている私。

なぜか、その時間に限って、CRUES NOVERのRIKIYAが電話してくる。

「あ~、しゃちょ、またウ○コですかあ~、キケッ!」

いや、おまえがまたこの時にかけて来るのだよ。

あふう。



先日。

私の携帯に留守番電話が入っていた。

知らない番号の着信からの留守電。

一般の生活をされている方のプライベート携帯ならば、知らない番号は不審に思い出ない事もあるだろう。

私の場合は、そうはいかない。

あらゆる方々から電話がかかってくるのは、ある程度あたりまえだからだ。

この電話はだれだろう?

留守電を聞いてみると。

「ヨド○シカ○ラ新宿店の○○です、お取り寄せ頂いていました外付けハードディスクがご入荷されましたので、連絡を差し上げました」

うむ。

なるほど。

見事に間違い電話である。

このような時にはいつも両者を心配してしまう。

『店員さん、注文品をちゃんとさばかないと叱られるな』

『間違い相手も早く入荷の知らせを知りたいだろうな』

こんな事である。

だが、こちらから知らせるのは、ちょと筋が違う。

親切でもあるが、おせっかいにもなるかもしれない。

先方が間違いに気が付いて既に本当の番号にかけているかもしれない。

注文主から既に連絡か来店があるかもしれない。

なので。

2度目の電話を待ってあげる事にする。

ちゃんとした対応ならば、2回目があるハズだ。

ヨド○シカ○ラの店員さんはちゃんとしていた。

数時間後に再度、かかってくる。

その時。

「先程、留守電を確認しましたが間違えていますよ、番号をご確認されて下さい」

店員さんははっとし、番号確認をする。

口頭で伝えられた番号は確かに私のモノだ。

という事は、注文書の記入文字が汚くて誤認している可能性がある。

ソレを伝えてあげ、ともあれ、私ではない事を伝え、

「早く本当の注文主に連絡してあげて下さい」

このように対応してあげる。

「間違えた上にご丁寧に対応して下さってありがとうございましたっ!」

店員さんはこのようにお礼を伝え電話を切った。

気持ちよい対応ではないか。

このようにきちんとした人間コミュニケーションがとれた後には、爽快感がある。

ちょっとした事一つでも気持ちよく生きて行こうではないか。

間違い電話一つから、気持ちよくなれる事だってある。

人間は対応一つで平和になれるのだ。

私が常に思う事である。



コレと真逆な事があった。

1年前程前の間違い電話。

同じ様に留守電を聞くと。


「山本さん?中西ですけど~、電話下さい~」


よくあるセリフ。

暗い女性の声でメッセージが入っていた。

私は山本ではない。

上記と同じ様に2度目の電話を待って上げる事にした。

その日にはかかってこず、翌日になって再度留守電が入っている。


「山本さん、電話待ってます、今日中に連絡下さい」


今度はちょと不機嫌な声で同じ女性からの留守電だ。

きっと昨日中に山本は電話をしなかったのだろう。

だが、基本的に近々の連絡をやりとりしているのならば、山本は中西とコンタクトを取ってもオカシクないはず。

中西がせっかちなのか、山本がズボラなのか。

現段階ではワカラナイ。

私はそっとしておいた。

いずれ気が付くだろう。

私の知らない間に解決されるだろう。

さらに翌日。


「電話下さいって言ってるでしょ、ちゃんと折り返し下さい!待ってますからね!」


さらに留守電が入っていた。

山本はまだ連絡をしていないらしい。

中西は不機嫌を増している。

さらに翌日。


「いーかげんにして下さい!何で連絡出来ないんですか!?電話くらい出来るでしょ!・・・(他多数)」


これで4日目。

かなり怒っている。

メッセージ時間も長く、後ろの方は悪口になっている。

わっしょい。

しかしだ。

アンタも私の電話の出れないタイミングにかけてくるモノだな。

4回のうち3回が、地下鉄移動中、ライブハウスTAKE OFF 7の楽屋、会議中の時だ。

運のないおねーちゃんである。

でもさ。

登録してない番号で初発信が私の番号なのだろうか。

そんなに親しくはないのだろうか。

中西は間違っているのはやむおえないとして。

毎日、不機嫌ねーちゃんの留守電を聞かないとイケナイ私はオモシロクない。

はうあ。


そして5日目。

今度は一日に2回かかってきた。

それも、また私の出れないタイミングにだ。

たしか、電話中と風呂の時だった。

ホント、運のないねーちゃんである。

そして、内容はさらにエスカレートして、もう激怒の範疇。

なぜ、電話をくれないのかと。

それはね。

アンタが間違っているからだよ。

ワラ。

ここまで来ると、着信は分かっているのだから、電話をして伝えてあげようかとも思うが。

そもそもは、何度も間違い電話をする側が失礼である。

なので、電話に出る時までは、ずっとかけないようにしていた。

ちょとオモシロクなって来てもいた。

ワラ。


そして6日目。

会社にいた私の元に電話がかかってきた。

ついに出れる。

中西と初会話だ。

いつも一方的に罵詈雑言を聞かされているのだが。

ちょと親近感が沸いて出てきている。

ワハハ。


「もしもし」

電話に出るとイキナリねーちゃんはまくしたてた。

「何で今迄電話をくれないんですか!逃げてるんでしょ?そーなんでしょ?(他、多数)」

私は先方が喋り終わるのを待った。

中西は怒りを思いっきり発散しているのだ。

他に、電話が繋がったという安堵感もあるのだろう。

とにかく喋り倒していた。

私は黙って聞いている。

過去の電話の口調、内容からヒステリックな女という事が分かっていた。

そして、どんな内容で山本に電話をかけ続けていたか安易に想像がつく。


「なんとか言いなさいよっ!」


一通りマシンガントークした中西は私が黙っているのが気に喰わないらしい。

そーゆーもんだ。

ヒステリックな女に全てあてはまるパターンである。

さて。

ここからだ。

ここからが、一番オモシロい所だ。

コレを味わうために、今迄、一方的にクレームの留守電を聞き続けたのだ。

私にこれくらいのご褒美をクレ。

いこーか。


「あのですね」

一言だけ言う。

そして黙る。

コレで中西は違う人だという事に気が付くだろうか。

「なんですかっ!」

気が付かない。

相当に頭に血が上っている。

この数分でも、中西は脳が結構よろしくなく、品がない人間という事が手に取る様に分かる。

まあ、こんな人間を沢山見て来ている。

よくもまあ、こんな典型的サンプルのような人間がいるものだ。

続ける。


「中西さんですよね?」

ふつーに話す。

「そうですよっ!」

まだ気が付いていない。

よいオードブルだ。

さあ、メインディッシュにいこーか。

「山本さんにおかけなんですよね?」

この一言に、はっとしている中西が電話ごしに伝わる。

だが、まだ不信感を抱いているようだ。


「山本さんじゃないの!?」

ちげーよ。

「私は山本さんではありません、数日前からずっと留守電を聞いていました」

「・・・・」

「お急ぎで山本さんに連絡を取りたいようですが、ずっと間違えていましたよ」

「・・・・」

「中西さんが番号を間違えているか、山本さんがわざと違う番号をあなたに知らせたのかは分かりません」

「・・・・」


中西は動揺している。

内容も分かる。

間違い電話をしてしまった恥ずかしさ。

ずっと違う人間に留守電を聞かれていた恥ずかしさ。

山本にウソをつかれているかもしれない焦り。

急ぎで連絡をとりたかった相手を逃してしまう可能性。

間違った相手に何を言っていいか分からない動揺。

手に取るように分かる。

私は人が何を考え、感じているのか、見える才能があると自負している。

嘘つきはすぐに分かる。

中西は振り絞るように言った。


「この番号、いつから使っていますか?」

なるほど。

ソコから自分の浅はかな思慮と動揺の解決に向かうのか。

違うよ。

違うぞ中西。

ソコは。

『ごめんなさい』からだ。

おまえは人間として最低限の事すら学べていないのだな。

やれやれ。

しょーがないから答えてあげよう。


「私はこの番号を15年以上使っています、あなたが間違い電話である事は確かです」

「・・・・」

「登録してある番号は私のモノですので削除して下さい」

「・・・・」

「私も削除します、安心して下さい」

「・・・・」


中西は数秒黙っている。

そして。


「も、、、もう、かけませんからっ!」


ブチッ

ツーツー。



はああ。

やれやれ。

すみませんの一言も言わず、一方的に切ってしまった。。

脳が少なく、ヒステリックの典型だ。

人間のクズである


おそらく。

その後も中西が山本と連絡がとれる事はないだろう。

何で買って?

山本が逃げているからだよ。

何で?

金だよ。

金を借りて返済日を数日過ぎた頃に催促の電話をしたのだろう。

それが私にかけてきた初日だ。

返済約束日の3日後くらいだろうね。

この手の人間は3日は待つ。

ヒステリックな上に気は弱いのだ。

中西はきっと水商売系の人間だろう。

貸した金は10万くらいだろう。

それくらいしか貸せないだろう。

おそらく山本とは、前からの知り合いで、金を借りた後に携帯電話を変えたなどと言ってウソの電話番号を伝えたのだろう。

それがたまたま、私にヒットした。

まあ、捕まらないよ。

山本。

中西以外にも同時期に借金してまとめて逃げているから。

下級詐欺師が、頭の弱い人間を騙す。

典型的な例だ。

どっちもどっち。

世の中にゴマンとある話である。

てゆーか。

中西、関係ない私に失礼を何回も働いたのだからちゃんとごめんなさいしてイケ。

マターク。

まあ。

ちょと楽しませてもらったし。

1記事になったから。

いーか。

わっふーい。