さて、ここのところ立て続けに週末になるとあちこちとふらふら出かけているようではありますが、今週は 《 中世歴史博物館 神奈川県立金沢文庫 》 にて絶賛開催中の企画展 《 鎌倉密教-将軍護持の寺と僧- 》 へと足を運ばせていただきました( HOME > 展示のご案内 )。
そもそも金沢文庫とは、 “ 鎌倉時代のなかごろ、北条氏の一族(金沢北条氏)の北条実時が武蔵国久良岐郡六浦荘金沢(現、横浜市金沢区)の邸宅内に造った武家の文庫 ” との事で、不確かながらも “ 実時晩年の建治元年(1275)ごろ ” の創設と考えられているという事で、元弘 3 年 ( 1333 年 ) の鎌倉幕府滅亡と運命をともにした金沢北条氏亡き後に同文庫は “ 隣接する菩提寺の称名寺によっ て管理され近代に至 ” ったという事であります。
現在の中世歴史博物館としての金沢文庫は “ 昭和 5 年 ( 1930 年 ) に神奈川県の施設として復興したもので、平成 2 年( 1990 年 )から装いも新たにて活動を行ってい ” るとの事であります ( 以上 HOME > 文庫概要 より要旨抜粋 ) 。
なんでも同文庫では “ 鎌倉時代の諸相を今日に伝える貴重な文化財を後世に伝えるとともに、その調査・研究の成果を展示や講座を 通じて公開し、また、皆様の生涯学習の一拠点としてその役割を果たすべく活動を行ってい ” るとの事らしく、確かに、展示会場をでたところには同文庫の図書室が一般に開放されていて、
さて、今回の企画展である 《 鎌倉密教-将軍護持の寺と僧- 》 は、鎌倉幕府から依頼された貴体安穏や武家鎮護の加持祈祷を総合的に行う宗教的な拠点としての鶴岡八幡宮における行事や、公的な行事として行なわれた神事や仏事、あるいは神仏弘通や天台真言弘通の道場となった社寺が実践していた神事や密教の修法を展覧することによって、源頼朝が鎌倉に武家政権を開いて後に神仏習合思想を背景としつつ鎌倉で展開していった密教の歴史をたどることを趣旨としているとの事であります。
神奈川県立金沢文庫 | |
神奈川県立金沢文庫 | |
平成24年8月3日(金)~10月8日(月・祝) | |
毎週月曜日 (ただし9月17日は開館)、 9月18日 |
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午前9時~午後4時30分 (入館は4時まで) |
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〒236-0015 神奈川県横浜市金沢区金沢町142 |
ちなみに、隣接する称名寺さんは真言律宗のお寺さんで、 1 Fにはその称名寺さんの復刻版のご本尊・弥勒菩薩立像が展示されていて、厳かな雰囲気をかもし出しておりました。
また、称名寺さんの境内は広く市民に開放されているらしく、そちらも良い雰囲気でしたので、お休みの日などにはぜひ足を運んでみては如何でしょうか。