「既婚と知りながら夫と不倫を続けた」として、妻が交際相手の女性に200万円の慰謝料を求めた訴訟の控訴審判決で、大阪高裁は、妻の請求を棄却した1審・大津地裁判決を変更し、女性に100万円の支払いを命じた。

 決め手は、夫と女性の会話を録音したDVD。女性側は「違法に収集した証拠だ」と却下を求めたが、同高裁は「女性宅から漏れ聞こえた会話を録音したもので、著しく反社会的とはいえない」と判断した。

 24日にあった判決によると、2008年6月初め、夫の財布に女性の写真などが入っているのを見つけた妻は不倫を疑い、同月下旬、女性宅に踏み込んで、「夫と会わないでほしい」と申し入れた。

 不倫は、既婚者と知っていた場合に不法行為が成立する。1審判決は、「妻に言われるまで結婚していると知らなかった」とした女性側の主張を支持した。

 妻側は控訴審で、08年6月に女性宅の窓のそばで会話を録音したDVDを証拠として提出した。「妻に文句を言われ、寝られない」などと話す夫の声が録音されており、「女性は以前から、夫が既婚者だと知っていた」と主張した。

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