舞城王太郎「九十九十九」読了。

$突撃!レッドリボン軍!


「苦しさを感じるなら、僕なんて愛さなくていいんだ」超絶のメタ探偵・九十九十九の魂の旅。
聖書/『創世記(ジェネシス)』/『ヨハネの黙示録(アポカリプス)』の見立て連続殺人を主旋律に、神/「清涼院流水(せいりょういんりゅうすい)」の喇叭(ラッパ)が吹き荒れる舞台(ダンスフロア)で踊りつづける超絶のメタ探偵・九十九十九(つくもじゅうく)の魂の旅が圧倒的文圧で語られる”世紀の傑作”はついに王太郎の手によって書かれてしまった!「ハァレルゥヤ!」(Amazonより)

この作品は、作品中にも出てくる、
清涼院流水著のトリビュート小説だそうで、
途中まで知らずに読んでました…。

主人公の九十九十九(つくもじゅうく)に、
その本人が登場する小説が届けられ、
読んでみると、実際に起こった事が、点在する。
その内容が、次の章の現実世界に反映される、
みたいな、複雑な構造。
でもすごくスピーディーで読みやすい。
600ページの分厚い大作ですが、グイグイ読める。

相変わらず後半はメチャクチャな展開ですが、
ホントにおもしろい!!
この世界観、たまらんです。

でも最初に読む舞城作品としては、
ぶっ飛びすぎてて、
ぜんぜんおススメしないです、はい。