KING&QUEEN SummicronとSwitar | シネレンズとオールドレンズで遊ぶ!

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カメラマンヨッピーのブログ。シネレンズやオールドレンズなどのマニュアルフォーカスレンズをミラーレスカメラに装着して遊び、試写を載せていきます。カメラ界でまことしやかに語られているうわさも再考察していきます。


<p>レンズ界のKING&QUEENといえば、Summicron とSwitar ではないかとおもう。両レンズともずば抜けた解像度と美しい写りを両立している。最近Summicron の調整に成功したので、山崎さんに磨いてもらったズミクロンは、完品と言ってもいいほどの写りを取り戻した。そのため念願だったこの2本の撮り比べをしてみようと思う。

まずは復活したズミクロンです。

Summicron 5cm F2
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開放
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F4
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開放
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F4

SummicronのF4の写りは素晴らしく、解像度、立体感のバランスが絶妙です。

サンプル写真(等倍)

等倍で見ると、よくわかります。


Summicron 5cm F2


M型ライカ用沈胴Summicron 5cm F2は1954年発売のLeicaM3用の標準レンズとして設計されたレンズである。その最大の特徴は解像度で開放からかりっとした描写はM3とともに新時代の写りであった。特に初代ズミクロン(沈胴、固定鏡胴)は採算を度外視した贅沢なつくりで、6郡7枚というつくりであった。俗に空気レンズという貼合面を剥がして空気間隔を作り、屈折面を増やす手法がとられ、複雑な収差補正が可能になっている。この技術を使う為にコーティング技術は不可欠で、その当時最新のコーティング技術もふんだんに使われている。ガラスも構成レンズの殆どが新種ガラスで7枚中5枚が新種ガラスです。写りは全体的に硬調で力強い写りである。ライカといえばズミクロンといえるほどあまりにも有名なレンズで、その写りからもレンズ界のKINGというにふさわしいレンズである。</p>

ALPA SWITAR 50mm F1.8

16mm高級ムービーカメラBolex用のレンズとして有名なレンズである。特にMacro Switarは世界一の標準レンズという声もある。ALPA用SWITAR(MacroSwitar)は唯一の一眼レフ用SWITARである。Bolexの設計者であるジャック・ボゴポルスキー(<span>Jacques Bogopolsky)がアルパの初期設計にかかわったことからラインナップされたという。変形ガウスタイプの5郡7枚でアポクロマートレンズであるといわれている。シャープな解像度ととろけるような優美なボケが最大の特徴で、レンズ界のQUEENといえるレンズである。</span></p>


以下は撮り比べ写真です。

同じモチーフを撮ってます。

Summicron

ヘリコイドアダプターでマクロ化してます。
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中央部拡大
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SWITAR
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少し二線ぽいボケが絵画的です。
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解像力がありながら柔らかい描写です。


Summicron
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解像力の高さから少しうるさいのボケですが立体感が助長されてます。
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拡大してみると、写りの安定感がわかります。

黒がしっかり締まりメリハリのある写りです。

SWITAR


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Summicronよりうるさいボケですが、柔らかいため全体が調和して見えます。

現代レンズにはまず見られない高次元での調和です。
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Summicronに負けずこちらも安定感です。

黒の階調が多いためあまり黒が締まりません。Summicronとの写りの印象の違いは黒の締りにもありそうです。


Summicron
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解像度、メリハリ、立体感全てにおいて高次元のバランスを持っています。
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拡大すればするほど写りに驚きます。
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花びらの白の中のもトーンがあります。


SWITAR
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柔らかい描写です。ズミクロンと双璧をなす、すばらしい写りです。

ハイライト、シャドウともにズミクロンよりわずかに階調が広いようです。


Summicron

お互いを撮ってみました。

まずはズミクロンの写り
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エッジのたった解像感です。解像度番長の面目躍如です。


SWITAR

次にスイターの写り
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控えめながら高い解像度です。女性的というのがわかります。


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削り出したようなエッジがSummicronならば、細密画のような繊細な写りがSWITARのようです。



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