364.褐色の花嫁.29 | マリンタワー フィリピーナと僕といつも母さん byレイスリー
バスはマカティに止まりました、ワタクシはやっと「マカティかー」と思っていると帰宅ラッシュで次々と垢抜けした服装女性達が乗って来るではありませんか。



マカティのオフィスレディが次々に乗り込んで来ますが、これが普段見ないような雰囲気の女性で夜のお姉さんたちとは全く違う、ちょっとツンとした見たことのタイプのフィリピーナたちなのです、マガンダもいれば違うのもいますが洗練された服装のせいか新鮮に見えました、「なんだマガンダいるじゃないの」とジョイには言えないので心の中で囁くワタクシでした、外を見ると同じような服装をしたマガンダが何人か歩いています、ただワタクシが今まで見たフィリピーナと違う清楚なフィリピーナとでも言いましょうか、きっと学歴や家柄のグレードがやや違う女性達なのかもしれません。


バスは終点に到着、家からここまで4時間弱、ここからタクシーに乗り換えて途中で焼き鳥とケーキをお土産に買って20分、やっと到着です、ちょっとした小旅行ですがどうにもお尻が痛いのです、カレンに会うのも久しぶりですが、彼女とは実は彼女が日本に遊びに来た時に会っており3年ぶりなのです、カレンはタレント時代に玉川さんという会社の社長と恋人関係となり女の子と男の子を1人づつ生んでいたのです、玉川さんは子供を認知しており結婚はしてないものの援助を続けていたのでした。


しかし、この玉川さんはかなりのフィリピーナ狂いです、カレンに聞いた話では玉川さんはカレン達と一緒にフィリピンに3泊して帰りに空港まで見送りをしてもらったのですが、しばらくしてキョロキョロしながら出てくるらしいのです、そしてタクシーに乗り込みマニラの街に消えたらしいのです、この‘ひとマニラで二度美味しい,作戦ワタクシも考えた事があるのですが実行した事はありません。


しかし、カリンはその他に女がいても文句を言いながらも耐えているのです、彼女は頭のいい女性です、マカティにコンドを持っておりこのラスピニャスの家と四輪駆動の車は玉川さんに買ってもらっています、時々、日本にも遊びにも行ける、そして小さな子供の将来事を考えると玉川さんとは別れる事は出来ないのです。


カリンの家の周りは一軒家ばかりです、到着したのが夜で暗くて判りませんが、そこそこいい家も周りにありそうです、家にはカリンと二人の子供たち、バクラのお兄さん、ゲストにトンボーイとその恋人のフィリピーナと犬のシーズが一匹です、さて、着いた時間は夜の9時頃なのですがカラオケが家のベランダ部分でスタートです、夜の9時からカラオケとは日本なら近所迷惑で場合によっては警察がやって来るかもしれません。


カラオケは2時まで続きました、しかし、何故苦情が来ないのか、今日はカリンの家だったのですが明日は自分の家でカラオケをやるかもしれないからなのです、そして人の家の楽しみには寛容な部分があるという事かもしれません、ワタクシは理解出来ませんがこれもフィリピンスタイルなのでしょうか。


カラオケを終えカリンが街道まで送ってくれ何故かバクラの兄とハグするワタクシとジョイは別れを告げてタクシーでケソンシティまで引き上げますが、道はガラガラです、高速に乗りラスピニャスからケソンシティのホテルまで40分ほどで到着です、いきはヨレヨレ帰りは楽々のパターンなのでした。


次の日、再びジョイの家を訪れましたが、この日も父親は出てきませんでした、病気がちなのは判りますが出てこないのは娘を日本人に嫁がせるのが嫌なのかもしれません、結局ワタクシはジョイの父親に一度も会わないまま結婚する事になってしまったのでした。



次回に続きます、いつもご訪問頂きまして誠に有り難うございます。