今日はプラスチックの燃焼実験である。
↓今回の1セット
燃焼皿で燃やすが、相手がプラスチックなのでアルミホイルを頻繁に替える必要があった。
使う試料(プラスチック片)は
PE レジ袋
PP ペットボトルのふた
PVC 消しゴム
PS 食品トレイ
PET ペットボトル
以上5種類である。生徒に片を切らせるのもいいかもしれないが、PP(ペットボトルのふた)などは硬くて切りにくい。また、切り取った片が大きいと、有毒なけむりが多く発生するのでこちらで小さく切り、用意した。
教科書に片は5mm×5mmと記述してあったのでそれに従った。
↓実験の手順
まず、片をピンセットでつまみ水中に入れて、離す。この方法で水に浮くか沈むかを調べた。PSは沈むはずであるが今回使用したのは食品トレイなので空気が入っており、水に浮いた。
次にガスバーナーに点火し、全部のプラスチック片の燃焼実験が終わるまで点けっぱなしにする。
↓燃えたときの観点(大日本図書資料「調べてわかるプラスチック」より)
PVC消しゴムは燃えにくいらしいが、ガスバーナーの火力の前ではよく燃えた。
さて、今回、けがなく、においで気分が悪くなり保健室という生徒もでなくてよかったが、教員の自分はこの日、3クラスで実験があったため、さすがに最後のクラスでは気持ちが悪くなった。プラスチックの燃焼は、続けてやりたくない実験である。
プラスチックの燃焼実験の問題点
○すすや煙がたくさん出るものは、集気瓶に入れたとき黒ずんだり、白くなって石灰水の変化が見づらいことがある。
○レジ袋など溶けて見えなくなったところで燃焼実験を終了し、燃えないという結果に した斑があった。
○石灰水が濁らなかったり、燃えずにプラスチックが縮んだ斑では、考察にプラスチックには有機物と無機物があることがわかったなどと記述する生徒がいた。
生徒の感想
○プラスチックがよく燃えて面白かった
○すすがたくさん出て驚いた
○家にプラスチック製品がたくさんあるので火事になると有毒ガスが発生し危険だと思った。
○くさくて少し気持ちが悪くなった。プラスチックを燃やしてはいけないと思った。
○消しゴムが燃えるとは意外だった。
○CCレモンのキャップが燃えると緑色になって面白かった
↓以下が緑色になったという問題のキャップ。特に銅の炎色反応がおきたわけではないと思うがなぞである。燃焼さじに銅が含まれていたのだろうか?