BOOKデータベースより

「二村孝次郎は、親友の修平と共に一攫千金を目論み、裏カジノに乗り込む。

大金を手に入れたかと思いきや、イカサマは見破られていた。

5日後までに300万円を差し出さなければ、人質にとられた修平は殺される。

金をつくるため、孝次郎が向かった先は、青木ケ原樹海。

19歳の青年は奔る!地獄から生還するために―。

圧倒的筆力で読む者を欺く、超弩級ノンストップ・エンタテインメント!」

 

4月に高校生になった息子(あんまり読書好きではないフツウの高校生男子)が

面白く読めそうな小説を!と思い。

芸人のインパルス板倉さんの書いた小説を,

あの道尾秀介さんが,読む手を止められず,約束の時間に遅れるほど面白かったと

帯にあったので。

最初の4分の1くらいまでは,

主人公は,アウトローな,と言えばちょっとかっこよく聞こえるけど,まぁクズっぽい19歳男子ですし。

暴力シーンや,あほっぽい言動が続くので。

ちょっと挫折しそうになったのですが。

描写は具体的で分かりやすいし。

暴力に対する痛みとか

犯罪を犯そうとするときの,通常人ならば,感じるであろう葛藤などが

新鮮な感じがするほど,リアルに描いてあり,

展開もスピード感があり,

どんどん読ませてくれます。

息子に読ませるには,教育的に,ちょっとどうかとも思わないでもないけれど。

面白かったです。

他の作品も読んでみようかと思わせる感じです。

 

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