制服改良委員会!らりるれろん -2ページ目

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小さな女の子の名は縲。

イギリスからやってきたマフィアの娘で

僕らの争いに救護班としてやってきたのだった。


「ごめんね・・・。」

「何で謝るの?」



もう昼頃だろうか。

あたりは何事もなかったかのように平穏で、

自然の音しか聞こえてこない。

この時間まで、

彼が言葉を発するまで、


僕らは空を見上げていた。




「縲!」

「おかあさん!結!」




執事の名は水影秀明(ミズカゲ シュウメイ)といった。




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「色々覚えてらっしゃるんですね。」

「そうかな。」


いらつく憐に燐が押さえをかける。


本当に彼はよく知っていた。

まるであのときの戦いを間近で見ていたように。


「カルロ・エンツォ貴殿、もう時間になります。」

「そうか。では、


健闘を祈る。



「「はい。」」






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「さて・・・。」

「早くもだけど・・。」

「お掃除していきましょうかw」



「そうだな・・・。どけ。」


Ken





























-次回:血と涙と へつづく・・・。-

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「よほど疲れたんでしょう・・。」


暗い森に入ってしばらく歩いたところ。

月明かりがきれいに上から差し込んでいた。

そこで彼らはうずくまり、双子は眠りについていた。


執事は上を見た。

そして考えた。


これからどう生きていくか。

この二人をどうするべきか。




「ねぇ。お兄さん。」




森の奥深くからやってきたと思われた。

小さく小柄な可愛い少女であった。


「どうしたんだい?こんな時間に・・・。」

「お兄さんたち・・。ケガしてる・・・・・。」

「え、あ、あぁ。色々あってね・・。」


すると少女は何も言わずに手に持っていた籠をあけると

包帯を取り出し何も言わずに執事に手を差し伸べた。


「え?」


「・・・手・・だして・・・・・・・・。」












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どのくらい寝たのだろう。

いつの間にか太陽が昇っていた。

右には双子。

左にはピンクの服を着た少女がいた。


「あ・・・。ここでみんな寝てしまったんだ・・・。」

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時遡ること12年前。

ベータヴァルガス郷にはかわいらしい男女の双子が居た。

それぞれ名を、

男の方はレン・ベータヴァルガス、

女の方はリン・ベータヴァルガス、

と、言った。

双子はいつでも一緒に居て、

いつも一緒に遊び、

双方、手を離さず結んでいた。

そして五歳の誕生日。

二人は引き離された。


人の手により。


リンは母方へ。

レンは父方へ。


母はリンをつれてフランスへ。

レンはそのまま、イタリアで。


そして2年の時が過ぎ、8歳の誕生日。

双子はまた会う。


が。


その時はすでに、

もう、真っ赤な炎の中、

真っ赤な血の真ん中に。

知らない大きな黒い人達が目の前で赤い液体を流して倒れていく。


たくさんに響く銃声のなか、かすかに聞こえた母の声。



「あの双子を捜して殺せば私が此処に関わった記憶は消エルワ。」




ala




=僕らは、何のために生まれたのか。=






「坊ちゃま!お嬢様!お逃げ下さい!」


それは5歳の時まで、

双子が離れるまで面倒を見た綺麗で優しい召使いの声。


その白い肌が赤くなるまで、

双人は哀しみ、その他のたくさんの感情をもてなかった。



「坊ちゃま!お嬢様!逃げますよ!」



執事に抱えられ、暗い暗い闇の森へと掛けてゆく



哀しみというモノを

めいいっぱいに叫びながら。


憎しみというモノを叫びながら。







叫び


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「で・・。護衛、とは?」


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「よくきてくれたねぇ。待っていたよ。」

「あたりまえですよ、カルロ・G・エンツォ貴殿。

運輸会社のエンツォにはよくお世話になっておりますし、

それに・・・あなたには借りがありますから、」


健の目の前に現れた男性は、

茶色がかった金の髪に翠色の目をしていて

スーツがよく似合い、とても柔らかな表情を浮かべている。


彼の名は”カルロ・G・エンツォ(Carlo・G・Enzo
)”

表では運輸会社Enzoを営む大社長である。

裏では有名なマフィアのボスなのである。


「なぁに、借りといっても君のおじいさんの作った借りだ、

良いことさ。 あと、貴殿だなんて堅苦しい、カルロと呼んでくれれば良い。」

「はい。では、カルロさん。護衛とは今、

そんなにつらい中にいらっしゃるということなのですか?」


「まぁ・・な。」


カルロは少し間を開けると過程を話し始めた。



「我がマフィアEnzoはな、今、

昔からあった別のマフィアとのもめ事・・・所謂、抗争がひどくなってな・・・。

そのマフィアの名は”Betavargas”と、言ってな・・。」


その名前を聞いた瞬間。健はとまどった。


「ベータ・・・」

「ヴァルガス・・・・」


「燐、憐!思い出すな!落ち着け・・落ち着くんだ!!」


「けんけん・・ベ-タヴァルガスって・・。」

「縲・・?知ってるのか?」


「縲は知っているはずだ。」

「カルロ・・さん?」


カルロは彼らの関係について知っていた。

いや、関わっていた。


「君達双子の、本当の名前だね?」

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時の流れとは本当に残酷なものだ。


「あ、これ・・。」

「ん?」


目の前にあったのは大きな大きな古い洋館。

だれも住んでいる様子はなく、窓は割れ、

爆破されたのか家の一部分が吹っ飛んでいたところもあった。

歩く地面には血のようなものが垂れていたりしていた。


「僕らの、家・・だったもの?」


燐と憐と、二人して悲しく残酷な顔をする。

自分の成長と、時の流れる速さを、

まるで噛みしめるような感覚が漂っていた。


「どうしたの?」


無邪気な顔で質問を投げかける縲をみて二人は落ち着いた。

縲の笑顔が健達を思わせたのだろうか。

今が幸せなら・・。


過去の不幸はもう要らない。



「ううん、」

「なんでもないよ、縲。」

「本当?」

「うん!本当!」

「なら良かった!早く行こう!」


二人の戻りように健はほっとしたのか

爽やかな笑みを見せると


「ほら、いくぞ?」


と、笑って見せた。






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すみませんね・・更新本当に遅れてしまって;;

以後気を付けなければ・・

ご愛読ありがとうございます!

皆さんご無沙汰しております。

前期期末テストも終わりに近づき、

ようやく病状もおちついて着た次第です。


なので、ブログでありましたように期末テストが終わり次第、

更新を再開していきたいと思います。


期末テストは明日(9月11日)で終わりになります。

時間があれば明日から、明後日には更新を再開します。


このような状況の中、

皆様からの応援があったことを心から感謝いたします。

そして、ご迷惑をお掛けしたことを大変申し訳なく思っております。


これからも、「スイヨウ。」ともども、

「制服改良委員会!らりるれろん」をよろしくお願いいたします。







2008.09.10.Wed 空紀憐

更新ストップのおしらせ

只今、

空紀は学校の夏休み期間につき、

誠に勝手ながらも

小説の更新を一時停止いたしています。

尚、夏休みが終わっても更新をするのに時間がかかると思います。

詳細は空紀のブログへどうぞ。

こちら

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「で?これからどうするのよ。」


燐が口を開いたときには全員イタリア行きの飛行機の中だった。

もちろん、最高級クラスの自家用ジェット。

そして全委員、


「なんで黒主要なんだ。」


男子は全員黒スーツ。いても遠くから見れば黒に見えてしまうようなチェックパンツなど。

女子は女物の黒スーツがいくつか。後はスカートやゴシックなものばかり。


「リンリンかっくいーーー!!!!!」

「うふふふふwwwww」


なんて、燐と縲が遊べてしまうくらい黒が主要だ←


さぁ。もうすぐイタリアの国際空港に着く。


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「イタリアなんて久しぶり。」


そんな声がほとんどの人から聞こえるお金持ち一同。


ただ、

「燐、憐、むりしてこなくても良かったんだぞ?」

「いいの。イタリアマフィアのボスの顔見たかったし。」

「とりあえず僕らを助けようとした側の親方の顔がみたいんだよ。」

「・・・気分が悪くなったら言えよ。とくに、憐。」

「平気、燐から離れる事は無いから。」

「そうか、ならいいが・・いくか・・・。」

「「うん。」」


そして、イタリア、裏の戦場の地へ。

投票ありがとうございます!

第二回!

らりるれろん人気投票~男性編~



おかげさまで前回よりもたくさんの投票が届きました!

結果発表が遅くなりましてすみません・・orz


それではご覧ください!


=結果発表=


位 赤噛健 (支持率:27.8%)


位 水影憐 (支持率:22.2%)


位 未好龍馬 (支持率:19.4%)


位 玖渚結 (支持率:13.9%)


位 森川刺盛 (支持率:13.9%)


位 槍崎痛 (支持率:2.8%)



「もっと詳しく!」って方は空紀のブログへどうぞ!

14.護衛

「で、用ってなに?」


放課後、理事長、

自分の祖父に呼び出された健。


それだけではない。


「まぁそこに座って待て、もうじき残りの奴らも来るであろう。」

「失礼致します。」


その声と共にこの学校の委員長全員が来た。

ちなみに、集まったのは高等部の委員会全てだ。


初等部から大学部まで共通する委員会から

高等部のみの学園全体就任委員会までの委員長、

全員がここに集まった。


そして、全員が席に着くと

理事長はかつ真剣に、淡々と話し始めた。


「今日集まってもらったのは他でもない。」


まだ何も報告していないはずなのに

なぜか皆の間に緊張と言うモノが流れた。

一斉に、息をのんだ、


「君らに護衛をして欲しい。」


一瞬、いや、一秒、息が止まった。

そんな大役をと、

誰もが疑問に思った。


「護衛・・・・・ですか?」

「そう。護衛。」

「高校の僕らに護衛を頼むだなんて!」

「まぁそう焦るな。今回、この護衛を依頼してきたのはイタリアンマフィアのドン。

フィレンツェ・ゼヴィリーノ氏だ。彼は非常に面白い奴でな。

護衛は必ず子供にやらせるんだよ。」

「でもなぜ?私たちなんですか?」

「さぁなぁ、彼自身が決めたことだから何か策でも有るんだろう。」

「はぁ・・・・。」

「まぁ、彼には君たちのデータを全て送ってある。良い仕事をくれるだろう。

わかったらこの後、委員全員を集めてここの屋上に集合だ。」

「はい。」


みんなの顔はどうにも落ち着いていなかった。

そこに一言、健が


「安心しろ。彼には一度会ったことがある。とにかく最高に頭のキレる人だったよ。」

「るせー!!!赤噛!俺はお前に慰められる覚えなんて無いぞ!!!!」

「ちょ!;落ち着いて!未好君!」

「うがあぁぁぁぁああ!!!!!!!」

「未好ー;;;;;」