原発事故はなぜくりかえすのか/高木 仁三郎
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最近原発の事故隠しがニュースになっています。

このニュースは専門的なことが多くて、意味がわからない人も多いと思います。

私も新聞などを読んでわかりましたが、臨海というのは核分裂が連鎖的におこることだそうです。
制御棒というのは、その名のとおりそれにブレーキをかける役割をするそうです。これが抜け落ちるとそのブレーキがきかなくなるそうです。

以前東海村でおきた事故も臨海になり、放射能をあびた2人が死亡しました。

私はこうしたニュースが報道される前から原発には疑問をもっていました。

少し前に高知県の東洋町の町長が、原発の廃棄物の最終処分場を受け入れることを表明し、反対運動がおきているというニュースもありました。
私が驚いたのは、まだ最終処分場を受け入れる所がなかったことでした。

つまり、六ヶ所村で使用済み核燃料を再処理して、プルトニウムを作り、廃棄物がでますが、その行き先が決まっていないということです。たしかプルトニウムを使うところもまだ決まっていないと思います。

それに六ヶ所村の再処理工場では、普通の原発の6個分の放射能などの有害物質を大気中や海中に今排出されています。

私は今回の事故隠しを単なる報告をしなかったというレベルでとらえるのではなく、原発じたいを見直すべきだと思います。

私は自分の本棚にあって読んでいなかった高木仁三郎さんの『原発事故はなぜくりかえすのか』岩波新書を読んでいます。彼の最後の本です。

彼は「原子力最後の日はみることはできなかったが、プルトニウム最後の日くらいは目にしたかった」と言っています。

私はまだそこまで言い切れませんが、人類はまだ原子力を完全のコントロールする技術をもっていないと思います。