NHKのクローズアップ現代

思えば、婦人科の方でも自閉症のほうでも頭に思うことはいっぱいあるのにそれを文章に表そうとすると気持ちが荒れだし、うまくまとめられない日々が続いていて　ブログに書き込みをするのは恐ろしく久しぶり。

単に、明日書こう明日書こうと先送りを続けていただけなんだけど、気がつけばまたひどい先送り状態。　なんだか心と体の両面が、自分の体調や心情を表すことを、それらに目を向けることをごとく拒絶しているような感じ、このところずっとそんなふうに感じている。　余裕がなくて考えたくない、現実の問題を正視したくない気持ちだんだろうなと思う。

ところで、
今日のクローズアップ現代を片手間にみていたら、最後の方で明日の予告が流れて、アスペルガーがなんとか・・・と言っていた。　どんな内容なのかはすっかり聞き逃したので、先ほどクローズアップ現代のサイトへ行ってみた。　どうやら明日2010年4月21日（水曜日）のNHK・クローズアップ現代のお題は「アスペルガー症候群　活躍の場を求めて」らしい。　

　引きこもり、うつ病など２０～４０代の間で深刻化する問題の背後の多くに、実はアスペルガー症候群が潜んでいることがわかってきた。アスペルガー症候群は脳の機能障害で、知的障害はないが他人の気持ちを推し量ったり、暗黙のルールを理解できないため、職場では「変わった人」と見られ、孤立を深めて社会からドロップアウトしていく人が少なくない。一方でＩＴ技術など特定の分野において秀でた能力を持っている人も多く、周囲が障害を理解し、対応を工夫すれば、目覚しい活躍をすることも分かってきた。企業でも今、アスペルガー症候群の人を積極的に採用し、その力を活かそうという取り組みが始まっている。“アスペルガー症候群の人”たちが社会で活躍するためには何が必要なのか、当事者と雇用する側双方の取材を通して考える。

(引用元:　http://cgi4.nhk.or.jp/gendai/yotei/ )

上記の予告文を読んだ限りでは、その内容はどうなの？と思うところもあるけれど、それよりもなによりも気に入らないのはゲストが正高信男さんであること。　発達障害について書かれているこの方の書籍を読んでとってもガッカリした気持ちにさせられている私にとって(2009-09-21　残念な気持ちになった本 )、このキャスティングはちょっとNHKさん！！（怒）．．．といった感じ。　なんだか見る気が一気になくなった。

かわって、クローズアップ現代とは関係ないけれど、以下の写真は、携帯に入ったままになっていた自分の障害に関するモノたち。ついでに貼っておきます。

↑

2010年4月17日号、週間現代の新聞広告。　「あの有名人も！アスペルガー症候群の天才たち」ってタイトル。　記事の中には、ダニエル･タメットさんの例も含まれていた。でも彼ってアスペルガー症候群でかつサヴァンでしょ？一つまみしかいないと思うんだけど。　（ちなみに彼の書いた本はおススメ。脳の出来は天と地ほど違うけれど、でも持っている障害による日常生活の不自由さの部分の記述はかなり共感できる部分が多くて個人的には文章も読みやすかったし内容も満足できた一冊です。）

親が買ってきたのを読ませてもらったけど、ここの方々はたまたま環境・才能・タイミングに恵まれたほんの一握り、もしくは一つまみの人の例にすぎないわけで、また誤解されない？、と個人的感想。どうしてもっと問題を抱えたいわゆる華々しくない人々の例に目をむけてくれないのかな。私を含めそちらの方がずっと深刻なのに。

↑

2009年11月ごろ撮影。写真の通り、「なんで？」と思った記述、表現の箇所に付箋を付け出したら物凄い量になったし正高信男さんの書物同様、個人的に疑問噴出で残念な気持ちにさせられた本（とても参考になる章もあったのに、「なんで？」と思わされた箇所が思いのほか多くて、いいことも書いてあるのにな、とよけい残念な気持ちになりました）。　でも、実際のところ、一般読者はこういうのを好み、この一冊でアスペルガー症候群のことをわかったような気分になって誤解して認知してゆくのかな？と推測しちょっとヒヤッとした本。どうも、「あの過去の偉人さんもアスペルガーだった」系の記述は苦手です。

↑

2010年1月頃撮影。　後日偶然見つけた上記本の新聞広告。やっぱり思った通り、売れているそうでなにより。ただ、心中は複雑。


↑

2010年3月末撮影。4月2日が世界自閉症啓発デーで、それに付随するイベントを告知する新聞記事。