【6/13追記】
2020年5月9日(土)に予定されていた『マーラー祝祭オーケストラ第18回定期演奏会』は、一旦2020年9月13日(日) に延期されましたが、今回2021年5月9日(日) 14:00に再延期となりました。演目、会場は変更ありません。
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5月9日(土)に予定されていた『マーラー祝祭オーケストラ第18回定期演奏会』は、2020年9月13日(日)夜間 に延期となりました。演目、会場は変更ありません。9/13公演の開演時間など詳細は、決まり次第改めてお知らせ致します。
5月9日に予定されていた演奏会が、上記のように延期されました。(時間の詳細のみ未定)
目下、世界中が同じ危機を共有し毎日を過ごしております。
私自身は、先日3月28日朝、マレーシアより急遽帰国いたしました。2週間の自宅待機を含め、演奏会の稽古に間に合うように、と思っての事でした。人生の中でいつも演奏がプライオリティー、そう思って生きてまいりました。今回の非常事態の中も、それによって演奏が犠牲になってはならないとの考えから、空港というホットスポットを経由するリスクを負いながら帰国しました。
ペナン及びクアラルンプールの空港は、発着案内アナウンスもほとんどなく、静まり返っておりました。幸い、この状況をよく把握した空港職員と旅客の冷静な行動のもと、私も非常にスムーズに旅をすることが出来ました。
5月の演奏会延期の連絡を心から残念に思いながら、リスクを負う演奏会もあるべきではない、自らの心持ちだけではどうにもなりません。幸いコンサートホール、合唱団、オーケストラのスケジュール調整により、9月13日への延期が可能となりました。私自身は、マレーシアでのオペラ公演とスケジュールが重なっておりましたが、マレーシアの関係者の方の柔軟なサポートのもと、マレーシアでのオペラ公演の日程を再調整していただけることになりました。ですので9月は予定通りマーラーの演奏が出来る可能性を得、今は心から喜んでいます。
それというのも、この演奏会の指揮者 井上さんとは、長いお付き合い。最初の 共演はワーグナー「トリスタンとイゾルデ」の、イゾルデのアリア。これを歌えたら、もう命をなくしてしまってもいいと思える作品をご一緒させていただきました。それ以来、同じメンバーで演奏することで生まれる音楽の豊かさを感じ、お互いをわかり合う中での演奏をして来たと思います。またそれを毎回聴いて下さるお客様とも、その思いを共有させていただけたと思っています。それは、他の演奏会とは異なる、かけがえのないものです。私はそれを大切に思っています。
いつものようでない今の時間が、実りを結ぶ将来に続くように、みんなが進んで行けますように。
ちょっとだけ、”タイム!”です。
改めて9月13日の開演時刻等、楽しいお知らせお送りします。
蔵野 蘭子