今日は、本当に嬉しい出来事がありました。。

話せば長くなります。

当サロンは、来年度で、ありがたいことに創業55周年を迎えます。

私が完全に引き継いでから、早いもので、来年で13年を迎えます。

先代の母が開業致しまして、私はまあ、出来の悪い2代目ですね。(笑)

これも一重に、地元でご愛顧下さるお客様のお陰様と、日々心から感謝しておりますm(__)m

今日は、飛び込みのお客様がいらっしゃいました。

飛び込みの、と申しましても、特別な飛び込みのお客様です♪

同級生のお母さまで、母の創業当時からの長いお客様でしたが、3年前くらいからご来店が途絶えていましたので、とても心配しておりました。

いつも定期的にお髪を整えられて、お元気でハツラツとしたお母さまでした。

しかし、今日は、その髪が、腰まで伸び、その髪を輪ゴムで束ねて、私の小学校の同級生の娘さんに連れられてのご来店で少し様子が違っていました。

受け答えは、普通にお元気でした。

しかし、娘さんが、お母さまがシャンプー台に移られた時に私に仰いました。

「急に電話もせずにご免なさい。母は認知症なのです。話がおかしいかもしれませんが、許してくださいね。でも、こちらの美容室のことは鮮明に覚えていて、家の近くに連れていこうとすると、本当に嫌がって、こちらの大先生にずっとやって頂いていたから、こちらでないと絶対に嫌だって言うので、やっと、連れ出したの。」

私は、認知症のお母さまの、その腰まで伸びた髪を見たら、胸が熱くなり、同級生を抱き締めていました。


ありがたい。。

他は絶対に嫌だ、ここじゃないと嫌だと腰まで伸ばしてまで抵抗してくれたお母さまの当サロンへの愛を本当に有り難く思い、涙しました。。

母も、久しぶりに風邪が治り、サロンに出て来て、そのお母さまの私の母との再会を喜ぶお顔は、もはや認知症の片鱗もなく、お元気だった当時のままでした。

パーマ中、二時間余りを、昔話に花を咲かせて、楽しく過ごされているお姿に、私もスタッフも心が和みました。

私の理想の美容室の姿がそこにありました。

母を心から尊敬しました。

3年ぶりに、綺麗に整えられたお母さまは艶やかな髪に満足そうな笑顔を見せて下さいました。

やはり人間は、特に年を重ねると孤独感が強くなりますが、こうして昔話などで笑顔を取り戻して、記憶も戻り、認知症すら影を潜めるのだなぁ。。と、コミュニケーションの大切さをしみじみと見せていただいた貴重な時間でした。

同級生には終わる前に電話をしました。

お母さま、うちの母と、楽しそうに過ごしているから心配しないでね~~と。

認知症のご家族の方は本当に大変です。

認知症でなくても、高齢の実の親と、正しくコミュニケーションを取れない切なさは身を切られる思いがしますよね。。


しかし、他人は癒すことが可能なんですね。。

客観的に、プラスの言葉を発して、認知症の世界に歩み寄ることで、笑顔を見せて頂ける!(*^^*)

今日は本当に良い一日でした音譜

娘さんから、母にお土産を頂きました。
母も沢山、懐かしいお話をさせて頂けて、幸せそうでしたドキドキ