1989 POCO REUNION | ランディ・マイズナー 心の歌

ランディ・マイズナー 心の歌

イーグルスのベーシストだった
ランディ・マイズナーの軌跡、心に響く歌声を
バンド別・アルバム別にご紹介してます
イーグルスほか、70年代ヒットも満載です


ランディ・マイズナーの中年期の大プロジェクト、バンド結成時のオリジナルメンバーによる、POCOの再結成(1989年~1991年)について、何度かに分けて書こうと思います。


POCOの始まりは、1968年。
ランディは加入して間もなく、1969年に脱退してしまいますが、デビューアルバムのレコーディングには最後まで参加したそうです。
ランディの歌やベース演奏は、再レコーディングされて差し替えられている曲もあり、詳しくはわかりませんが・・・そのアルバム「Pickin’ Up The Pieces」(1969年)では数曲、ランディのバックコーラスが確認できます。
(詳細はこちらのページに)

ランディは、LAのトルバドールでの、POCOのデビューライブにも出演しています。
そのライブに来ていたリック・ネルソンが、その後POCOを脱退したランディをスカウトして、自身のバンド、ストーン・キャニオンズを結成したらしいということも、以前お伝えした通り。

のちにPOCOの中心メンバーとなるポール・コットンも、そのライブに来ていて、こちらの「Living In The Band」という曲で、当時の感動を歌っています。


さてさてPOCOは、メンバーの脱退などにより何度も解散の危機にさらされて来ましたが、休眠状態の時期はあっても、正式に解散したことはないんですよね。
ざっと書きますと・・・。

リッチー・フューレイ、ジム・メッシーナ、ランディ・マイズナー、ラスティ・ヤング、ジョージ・グランサムが、結成時のオリジナルメンバー。
ランディが脱退しティモシー・B・シュミット加入、ジム・メッシーナが脱退しポール・コットン加入、1973年にリッチー・フューレイが脱退したあとは、残る4人で上質のカントリーロックをやっていた「ファブフォー」と呼ばれる安定期があって。

1977年にはティモシー・B・シュミットがイーグルスに引き抜かれて、ドラムのジョージ・グランサムも続いて脱退してしまった、最大の危機が。

ラスティ・ヤングとポール・コットンは、新たなメンバーを迎え「コットン・ヤング・バンド」とバンド名を改めて再スタートしたかったそうですが、レコード会社に賛同してもらえず。
でもPOCOはアルバム「Legend」(1978年)から、カントリーロックの域を超えて、爽やかさは健在のままよりロック色を強めた新しいバンドとなり、アルバムもPOCO最大のヒットになりました。

80年代前半は、5枚のアルバムをリリース。
後半は再結成アルバムまでレコードリリースはなく、ライブ活動のみとなっていました。


そこで、ラスティ・ヤングが気を吐いたのか・・・。
1989年に、リッチー・フューレイ、ジム・メッシーナと、POCO再結成プロジェクトを計画。
ランディ、ティモシー、ジョージ・グランサム、ポール・コットンに声をかけます。
ティモシーとポール・コットンは、ソロ活動を優先させるため参加しなかったとのことです。(実際は、先輩に遠慮したのではないかと思いますが)

ランディは、ロバーツ・マイズナー・バンドの活動を終えて、この再結成に参加します。
そしてリリースされたのが、アルバム「Legacy」(1989年)です。


アルバムについては後日書くとして、まずはシングルカットされて全米18位のスマッシュヒットとなった、「Call It Love」を。
ラスティ・ヤングのリードヴォーカルです。

シャワーのように注がれる、リズムギターのリフレインが爽やかなナンバー。
ラスティ・ヤングの、まだ若々しい歌声。
存在感抜群の、ランディのバックヴォーカルも素晴らしいです。
この二人のハーモニー、声の相性がいいですよね。

PVに登場するランディは、43歳くらいですが、カッコいいですね。
ロバーツ・マイズナー・バンドの頃は体重MAXだったランディも、しっかりシェイプアップして、きれいなロングヘアをなびかせてます。
ほかのメンバーも、みんな素敵です。