熊 野 那 智 大 社
( くま の  な  ち  たいしゃ  )

 熊野那智1
日本三大古道の一つと言われる熊野古道
鎌倉時代に積まれた苔むした石畳の両側に、
樹齢800年の夫婦杉をはじめ老杉の林が続き、
うっそうとした雰囲気を醸し出す。

 熊野那智2

平安時代から熊野詣をした天皇 上皇 法皇や貴族 武士 庶民らが踏みしめた参道である大門坂。
大門坂を登り、石段の参道を登り詰めると本殿前にたどり着く。

 熊野那智3

主祭神・夫須美(ふすみ)神は 伊邪那美命(いざなみのみこと)のこと

 熊野那智4

那智滝入り口にあった鎮守社を仁徳天皇5年(317)に現在地へ遷座創建 (伝)
那智の滝を神体とした自然崇拝から起こった。

 熊野那智5

熊野本宮大社、熊野速玉大社と共に熊野三山と呼ばれ、
平安時代から多くの皇族、貴族が訪れた。

熊野詣の中でも熊野御幸(くまのごこう)と呼ばれる朝廷関係の参詣が平安時代に盛んであった。
延喜7年(907)宇多法皇が御幸したのが始まりで、
以後、白河上皇 鳥羽法皇 崇徳上皇 後白河法皇 後鳥羽上皇 後嵯峨天皇 亀山天皇らの参詣記録がある。
中でも 後白河法皇の御幸は33回を数える。

鎌倉時代には武士、江戸時代に入って庶民らの参詣も増え
蟻の熊野詣」の盛況を呈した。

 熊野那智6

熊野の神の使いは三本足の八咫烏(やたがらす)
東征する神武天皇を熊野から大和へ案内した八咫烏は、
那智に戻って石になったと伝えられ、本殿敷地の一角に黒い烏石がある。

 熊野那智7
サッカーの守り神として八咫烏のお守りを求める選手やファンが多い。

 熊野那智8
この門で青岸渡寺と隣接している。 


 熊野那智9

高さ133m、幅13m 日本一を誇る那智の滝の前にある末社・飛瀧(ひろう)神社は、那智の滝が御神体。

 熊野那智12

滝の水は延命長寿の霊水とされ、流れ落ちる滝の飛沫に触れたり、飲むと霊験があるとされ、参拝者が喉を潤す。


 熊野那智10



 2009 04 26



 熊野那智11 








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