値動きが面白いので、昨日に引き続き竹内製作所(6432)を取り上げる。


昨日さんざん下げるといった割には下がらなかった(前日比-40円)。出来高は35,800株で最近でこそ珍しくなくなったが、やや多めの水準程度。単純に考えれば、今回の公募増資&株式売り出しには ほとんど反応しなかった と見える。


だが、私の見るところ、これはほんの序曲に過ぎない。大体、実際に株数が増え、売り出しが行われるのは来月に入ってからである。でもって、ここの流動性を考えれば、今回の新規購入株主の動向はかなり需給に影響する。そしてその株数たるや、100万に近いほどの量である。3割が売りに出されたとしても、今日の出来高の10倍弱の売り圧力になるのである。


まともな神経なら今日買い向かう必然性はまったくない。同じ株なら公募株が雪崩をうって売られて下げきったところを買えばよい。従って、今日の買い支えはまともな神経でない投資家か、事情があって価格を下げたくない投資家の、一時的な買い支えだと見るのが妥当だろう。従って、私の見通しは相変わらず5000円前半までいくのでは、というところである (当然当たる保証もどこにもないが)。