■落語レポオト■はじめての人のための落語会 | 落語アレコレ

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落語を始めとするアレヤコレヤを綴ったニッキです。

そうそう、肝心の落語会のレポオト、してなかったなあ。


という事で


昨日の「はじめての人のための落語会」番組レポオト、させて頂きます。



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・・・といっても、 と  いってもね。


主催者であるワタクシ、実はあんまり聞けていないのです ^^;


ごめんなさーい なのでレポオトできず!!


とりあえず 昨日まん我さんが喋ってくださった二席分、あらすじだけ載せさせて頂きます。




「青菜」


夏を少しばかり感じる、爽やかなある日、とある屋敷の御隠居さんが そこで働く植木屋さんに

「これ植木屋、ちょっとここで休んで、わしの酒の相手をしてくれんか。今、柳蔭(高級なお酒)があるんや」

と声をかける。

「そんな上等な酒を飲ましてくださるんで!喜んで!」と植木屋。

「鯉の洗いもあるから、食べ」と薦める御隠居に対し、

「そんな高級な魚も食べさせてあたるんですか!それはありがたいなあ」と喜ぶ。

鯉の洗いに添えられてあるワサビを見ては

「これ、鯉のフンかと思いましたがな!こんな高級なもん食べたこと無いでっせ」

と、何かと有難がって食べる。

「青菜は食べるかな?これ奥や、青菜を持って来ておくれ」

御隠居、この植木屋に青菜を食べさそうと 自分の妻に青菜を持ってこさせる。

それに対し 奥さんが出てきて

 「鞍馬から牛若丸が出でまして、名も九郎判官」と答え、

それに対して「義経、義経」と返す御隠居。

その意味が分からない植木屋。

聞いてみると、「菜っ葉(名)は食ろうた(九郎)判官」という奥さんに対し

「ああ、よしとけ、よしとけ(義経、義経)」と答えたという。

その何とも洒落っけのある会話にすっかし感心した植木屋。

さっそく家に帰って自分の奥さんと試そうとするが・・・!




植木屋さんの素直な感じと 何とも言えない庶民感 後半のたたみかけるような会話の掛け合いが

何とも可愛くって楽しい 大好きな初夏のお話。


まん我さんの「食べる仕草」や「呑む仕草」、やっぱり上手やよねぇ。

ご本人が大のお酒好きとあって、それが頷ける とっても気持ちのいい呑みっぷり。

いつもね、あの仕草を思い出しながら一杯やれるな、って思うほどなの。


ワザとらしくなく 大袈裟でなく ごく自然に食べている


見えるよねえ、そこに。 本当に感心します。


最後のたたみかけるようなスピード感あふれる語り口といい 

まん我さんの良さが出ていた一席だったと思います^^
(偉そうにゴメンなさーい!)



「寝床」


昔、義太夫というものが、習い事の一つとして男の人の間で流行していた。

サックリ言えば、今で言うカラオケみたいな感じ。


唄うのが好きな上司とのカラオケ 上手ならまだしも、下手だったら行きたくないでしょ?


それは今も昔も変わらなかったみたい。


ある大家の旦那。自慢ののどを披露したくて、

自分の長屋の店子(長屋を借りて商売をしている人)たちに たびたび浄瑠璃を語って聞かせていた。


そんなある日。いつものように店の人を使いにやって、店子たちに浄瑠璃の会をすると知らせた。

ぐるっと長屋をひと回りしてきた店の者に対し、

「どう、人は集まった?」とやる気満々の旦那。

「いえ、その、それが・・・」 

店子たちも度重なる義太夫会にほとほと弱り どうにか欠席する理由を立てていた。

「誰も集まらないの?そうかそうか、それなら店の者に聞かせましょう!」

「え!それは・・・」店の者も何かと病気で聞けませんッ、と理由をつけていく。

「それじゃ何か、誰も聞くものがいないっていうのか」

そしてその直後、自分の義太夫を聞きたくないが為に皆断ったのだと気付く旦那。

「もーいい!それじゃ皆出てって!!」 プライドが傷ついて癇癪を起した旦那に対し 店子たちも大慌て!


「いえいえそれがですね、皆、やっぱりどうしても旦那の義太夫を聞きたいって言ってまして…」


旦那のご機嫌をとるべく 嫌々集まる事になった店子たち。


サア、旦那の自慢 義太夫の会が始まった!

聞くと体調を悪くし、寿命までをも縮めるという旦那の義太夫・・・さて、どうなる店子たち!



もうこれはね、昔からずーっと一緒の構図だよね。


ある意味天真爛漫と言っていいのか 素直な反応の旦那が可愛すぎる。

一生懸命お稽古して 一生懸命浄瑠璃を語る旦那に対し

一生懸命、旦那の浄瑠璃を聞くまいとする店子たち


皆が皆、とても必至で可愛すぎる どことなく平和な一席



と、内容的に大充実でした。


マクラの部分では、簡単な落語レクチャーもされていたみたいね^^

私は聞けなかったケド…^^;


でも最後の「寝床」は、たぶんサゲ(落ち)の部分を いや、もしかしたらその他の部分も

「はじめての人のための落語会」用に 分かりやすくアレンジされていた気がする。


いやあもうね、まん我さんは完全に客席の心を鷲掴みだったと思います。

だって、ベストタイミングでドカンドカンの大爆笑だったからね!


主催者としても、皆さんの笑い声が一番嬉しかったです!!



今回はこんな感じのレポオトになっちゃってごめんなさい 


とりあえずの あらすじでしたー!