卵かけごはん行進曲~鬼婆の棲家で~(パリ)
アニオタ万歳!しかし「アイラブ」って、そこはフランス語でいいんじゃ・・・?しかも「日本」が「日木」になってるし・・・。
パリの宿白い門は最低の宿だった。設備はいまいちだし汚いし、なによりオーナーのおばさんがとんでもない因業ババア(失礼)なのだ。正直宿の名前を修羅の門に改名した方がしっくりくると思う。
パリの滞在を快適でステキなものにしたい方は、他の宿に泊まられるがよかろう。以下に白い門の悪口を書く。なので白い門が大好きだと言われる奇特な方は、これから先は読み進めないでいただきたい。
有名なセーヌ川。
パリの地下鉄ジョレス駅に到着した私は、予約していた宿へ電話をかけた。宿の場所がわかりづらいので、電話をかけるとオーナーが駅まで迎えに来てくれる手筈になっていたのだ。
「すみません、今ジョレスに到着しました」
「わかりました。迎えに行きます。ところで荷物の量はどのくらいですか?」
「大丈夫です。大して多くないので自分で運べますよ」
「いえ、そうじゃなくて、どのくらいの量か教えてください」
「40ℓのバックパックとサブバッグだけですけど・・・」
「わかりました。今から迎えに行きます」
・・・荷物が多い時、運ぶのを手伝ってくれるのかと思ったんだが・・・。「自分で運べる」って言ってるのに、それでもなお荷物の量を聞いてくるってのはどういうことなんだ?なんか他に問題でもあるのだろうか?
結論からいうとやはり他に問題などなく、荷物が多いとカートを持ってきてくれるという、ただそれだけの話だった。・・・えっ、なら「自分で運べる」って聞いた時点で、荷物の量を訊く必要はないんじゃ・・・。オーナーさん、ちょっと変な人なのかしら・・・。
ハイブランドのショップとカフェが並ぶシャンゼリゼ通り。
駅で待っていると、通りの向こうから東洋系のおばさんが現れた。あれがオーナーさんかな。なんかムスっとしてて、とっつきにくそうな人である。
おばさんに連れられ、宿に到着。おばさんがドアを開けると中からむわっと濃厚なネコの臭いが漂ってきた。うわっ、ネコ臭ぇ~。中は薄暗く、ゴミやなんやかや色んなもので散らかっていた。キッチンに入ると、シンクには汚れものが山積みだ。小汚い宿だなあ・・・。うむむ・・・、他の宿にしておけばよかったかな・・・。
シャンゼリゼ通りにいた物乞い。寝入ってると見るや他の物乞いが赤いジャケットの上にのっかっていた小銭をパクっていく。まさにコンクリートジャングル。
チェックインを済ませると、おばさんがつっけんどんな口調で言った。
「ご飯食べる?卵とご飯しかないけど」
「あ、ありがとうございます!」
おばさんは電子レンジの上に置いてある、ラップもしていないカピカピのご飯を指さしてこう言った。
「これ食べていいわよ」
「えっ・・・(マジかよ・・・?)」
「それか炊飯器にもご飯が入ってるから」
「わかりました。ありがとうございます(ホッ・・・)」
おいおい・・・あんなカピカピのご飯を勧めるか、フツー?最初っから炊飯器のご飯を勧めてくれよ・・・。
新しい橋という意味のポンヌフ。レオス・カラックス監督のポンヌフの恋人を思い出すぜ・・・って、ストーリー完全に忘れたわ。
そうそう、この宿ご飯はタダ。卵が1個20セントである。なので昼は外で外食。朝と夜は主に宿で卵かけごはんばっかり喰っていた。どんぶり飯に卵2~3個乗っけて、キッコーマンの醤油をぶっかけて混ぜ混ぜ。それを飽きもせず毎日である。卵かけごはん万歳!
色とりどりのお菓子が並ぶ屋台。結構まずそう。
おばさんの話に戻る。この日本語ペラペラの韓国人のおばさんリーさん、無愛想でクセがある人だけど、根は親切だ、と思う。タダで洗濯もしてくれたし。非常にとっつきにくいけど、悪い人じゃない。
と、当初は思ってたのだけど、やっぱりクソババア(またまた失礼)だったわ、このおばさん。訳あって1泊キャンセルしたら態度が激変(もともと友好的でもなかったけど)。以後は事あるごとに、客を客とも思わぬイヤミ、小言の雨あられである。何してもおばさんの逆鱗に降れそうで、残りの滞在を恐怖に怯えながらビクビクと過ごした。なんで客の私がこんな居心地の悪い思いをせねばならんのだ・・・。
しかしネットでこの白い門という宿の評判を見てみると、まだこれでもマシだったみたいである。1階のスペースで個展を行う時なんか、日中はトイレもシャワーも使えないし、階下に下りてくるだけでものすごく嫌な顔をされるらしい。
サクラサク。
今までこの宿で不愉快な思いをした旅行者は少なからずいると思うけど、それもこれも旅行者とおばさんの考え方がまるで違うからだろう。我々旅行者は金を払って宿泊しているわけで、当然客として遇されることを求めているわけだが、おばさんはどうやら「貧乏旅行者に安く、空いているスペースを貸してやってる」ぐらいの感覚らしい。つまり客を客と思っていないわけである。おばさんが「最近宿泊客が少ない。なんでかなあ」と不思議がっていたが、理由は明白だったのだ。こんな宿、廃れて当然である。
おばさんのキャラクターもさることながら、設備の貧弱さも侮りがたい。部屋は日当たりが悪く薄暗い。寝具は薄汚い。男部屋のコンセントは全て死亡。調子が悪いらしく、1つずつしかないトイレとシャワーはしばしば封鎖される。・・・ったく、こんな宿二度と泊まんねーぞ!!
感じのいいカフェがたくさんあるのがパリのいいところ!しかし決して安くはない・・・。
この白い門、この旅最悪の宿だった。こんな不愉快な思いをした宿は初めてだ。今後パリを旅行される方に言いたい。この宿だけは絶対泊まるな、と。修羅の門に泊まりたいのだったら、止めはしないけど・・・。もし既に予約してしまっているのなら、なるべくおばさんと関わらないようにすべし。関われば必ずやあなたに災厄が降りかかることであろう。
聞いた話だが、パリには他にファミリーハウスとかいう、これまた韓国人が経営する宿があるという。こちらは5ユーロ高いものの、オーナーは親切だし朝晩に豪華な食事がつくらしいんで、バックパッカーの方々はこちらへ泊まられた方がよかろう。
カポエラやってました。
さてパリである。どこもかしこも観光客だらけなこの街には見所がたくさん。4泊する予定がわけあって3泊になってしまったおかげで全然時間が足りず、おまけにもともと怠け者のためあんまり観光できなかった。残念無念。パリを楽しむには最低1週間は必要だろう。そしてパリは1週間という時間を割くに足る街だと思う。花の都という呼び名も大袈裟ではないほど魅力的な街だった。
週末、高架下に出る市場。パリ市民でめちゃくちゃ混み合っていた。
そんなパリでちょっと驚いたのが、パリっ子のマナー。スーパーでレジに並んでいた時、私の買物の量が少ないのを見て、前に並んでいたおじさんが順番を譲ってくれた。こんな体験生まれて初めてっすよ。そして地下鉄での話。たまに地下鉄で楽器を演奏したり歌を歌って小銭を稼いでいる人々がいるんだけど、ノリノリでラップをしていたB-BOYが車内放送が始まるとなんとラジカセのスウィッチを切ってパフォーマンスを中断したのだ。地下鉄内でパフォーマンスするのがそもそも迷惑という考えもあるだろうし、中断したのもたまたまかもしれないけどね。
ウニ!
滞在日数が短い上にケース数も少ないので断言はできないけれど、人々がお互い快適に暮らし、そして社会がスムーズにまわるように、そういう意識は進んでいるように見受けられた。さすがパリジャンとパリジェンヌ。洗練されてますなあ(?)。
ノートルダム大聖堂。
アップで。
大聖堂内部のキャンドルライト。
凱旋門。
凱旋門から新凱旋門を望む。
エッフェル塔も見えます。
ヴァンヴの蚤の市。納屋から引っ張り出してきたガラクタをそのまま並べているからか、やたらと埃っぽい。店頭に並ぶ商品は、私の目にはほとんどガラクタに見えるが、一緒に行った同じ宿の女の子は「かわいい!」を連発。おら、全然わがんね・・・。
バケツに放りこまれたニセミッキー。
フランスのわしらもかっこええのう。ギギギ・・・。
次回はルーヴル美術館!写真主体でアップします。面倒くさいので・・・。
ほいじゃ、また。
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