こないだ読んだ本です。
「 諭吉の流儀
福翁自伝を読む 」
平山 洋
第Ⅰ部 頼むべきはただ自家の才力あるのみ
第Ⅱ部 高尚の理は卑近のところにあり
第Ⅲ部 文明の政治には六つの要訣あり
第Ⅳ部 政府は国民の公心を代表するものなり
第Ⅴ部 須らく他人を助けて独立せしむべし
昔から色んな本でつまみ食いして
福沢諭吉は好きだったんですが
諭吉が書いた書物は読んだことがなかったので
初心者用の解説がついたこの本を購入。
口述された自伝を文字に書き起こした
「 福翁自伝 」 とゆう
諭吉が六十六歳のときに刊行された本を
分かりやすく解説してあります。
著者の平山洋さんは
どうやらかなりマニアックな学者さんみたいで
当時の時代背景の考察、時間的な前後関係を
すごく綿密に検証しているし
諭吉が誤解しているであろうコトも
ビシバシ指摘したりしています。
さすが諭吉先生、思った通り
え~ことゆ~とるわ。
人間的にも想像してたカタ~イイメージとは全く違って
非常に柔軟で、人付き合いがよく、朗らかな性格で
人に好かれるタイプの人だったみたいです。
素晴らしい。
全部で100箇所を抜き出して
引用、解説してるんですが
その中で私が好きな部分を
2箇所抜き取ってみたいと思います。
ちょっと長いですけど。
1.
一国の独立は国民の独立心から湧いて出てることだ
国中を上げて古風の奴隷根性ではとても国が持てない
出来ることか出来ないことかソンナことに躊躇せず
人間万事無頓着と覚悟を決めて
ただ独立独歩と安心決定したから
政府に依りすがる気もない
役人たちに頼む気もない。
貧乏すれば金を使わない
金が出来れば自分の勝手に使う。
人に交わるには出来るだけ誠を尽くして交わる
ソレデモ嫌と言えば交わってくれなくても宜しい。
2.
交際をやめても此方の身に害を加えぬ限りは
相手の人を憎むには及ばぬ
ただちかづかぬようにするばかりだ。
コンナことで朋友が一人いなくない二人いなくなり
次第に淋しくなって
自分ひとり孤立するようになっても苦しゅうない
決して後悔しない
自分の節を屈して好かぬ交際は求めずと
少年の時から今に至るまでチャンと説はきめてありながら
さて実際には頓とソンナ必要はない。
生来六十余年の間に
知る人の数は何千も何万もあるその中で
誰と喧嘩したことも義絶したこともないのが面白い。
すべてこうゆう塩梅式で
私の流儀は仕事をするにも朋友に交わるにも
最初から捨て身になって取って掛り
たとい失敗しても苦しからずと
浮世のことを軽く視ると同時に
一身の独立を重んじ
人間万事、停滞せぬように心の養生をして参れば
世を渡るにさまでの困難もなく
安気に今日まで暮らして来ました。
とまぁ、こんな感じですね。
諭吉っつぁんは徹底的に独立を説いた人で
自分が独立するだけじゃなく
他人の独立も助けてやれと説いています。
坂本竜馬や新撰組もかっこいいとは思うんですが
福沢諭吉や吉田松陰なんかをもっと世の中で
取り上げて欲しいと思うのです。
若干地味か?
優秀な日本人がたくさんいたんだぜってのを
知って欲しいと思います。
一万円にも描かれていることだし。
100年以上前の人ですが
その考え方は今でも十分通用すると思うのです。
小さいうちから諭吉や松蔭の精神を
叩き込むともうちっと活力のある国になりそうな気がする。
日本人の誇りを持たせるには
この辺を教育したらいいと思うんだけどなぁ。
今回、非常に右よりな感じでした。
「 アシタカせっ記 」
ものすごいい曲です。

「 諭吉の流儀
福翁自伝を読む 」
平山 洋
第Ⅰ部 頼むべきはただ自家の才力あるのみ
第Ⅱ部 高尚の理は卑近のところにあり
第Ⅲ部 文明の政治には六つの要訣あり
第Ⅳ部 政府は国民の公心を代表するものなり
第Ⅴ部 須らく他人を助けて独立せしむべし
昔から色んな本でつまみ食いして
福沢諭吉は好きだったんですが
諭吉が書いた書物は読んだことがなかったので
初心者用の解説がついたこの本を購入。
口述された自伝を文字に書き起こした
「 福翁自伝 」 とゆう
諭吉が六十六歳のときに刊行された本を
分かりやすく解説してあります。
著者の平山洋さんは
どうやらかなりマニアックな学者さんみたいで
当時の時代背景の考察、時間的な前後関係を
すごく綿密に検証しているし
諭吉が誤解しているであろうコトも
ビシバシ指摘したりしています。
さすが諭吉先生、思った通り
え~ことゆ~とるわ。
人間的にも想像してたカタ~イイメージとは全く違って
非常に柔軟で、人付き合いがよく、朗らかな性格で
人に好かれるタイプの人だったみたいです。
素晴らしい。
全部で100箇所を抜き出して
引用、解説してるんですが
その中で私が好きな部分を
2箇所抜き取ってみたいと思います。
ちょっと長いですけど。
1.
一国の独立は国民の独立心から湧いて出てることだ
国中を上げて古風の奴隷根性ではとても国が持てない
出来ることか出来ないことかソンナことに躊躇せず
人間万事無頓着と覚悟を決めて
ただ独立独歩と安心決定したから
政府に依りすがる気もない
役人たちに頼む気もない。
貧乏すれば金を使わない
金が出来れば自分の勝手に使う。
人に交わるには出来るだけ誠を尽くして交わる
ソレデモ嫌と言えば交わってくれなくても宜しい。
2.
交際をやめても此方の身に害を加えぬ限りは
相手の人を憎むには及ばぬ
ただちかづかぬようにするばかりだ。
コンナことで朋友が一人いなくない二人いなくなり
次第に淋しくなって
自分ひとり孤立するようになっても苦しゅうない
決して後悔しない
自分の節を屈して好かぬ交際は求めずと
少年の時から今に至るまでチャンと説はきめてありながら
さて実際には頓とソンナ必要はない。
生来六十余年の間に
知る人の数は何千も何万もあるその中で
誰と喧嘩したことも義絶したこともないのが面白い。
すべてこうゆう塩梅式で
私の流儀は仕事をするにも朋友に交わるにも
最初から捨て身になって取って掛り
たとい失敗しても苦しからずと
浮世のことを軽く視ると同時に
一身の独立を重んじ
人間万事、停滞せぬように心の養生をして参れば
世を渡るにさまでの困難もなく
安気に今日まで暮らして来ました。
とまぁ、こんな感じですね。
諭吉っつぁんは徹底的に独立を説いた人で
自分が独立するだけじゃなく
他人の独立も助けてやれと説いています。
坂本竜馬や新撰組もかっこいいとは思うんですが
福沢諭吉や吉田松陰なんかをもっと世の中で
取り上げて欲しいと思うのです。
若干地味か?
優秀な日本人がたくさんいたんだぜってのを
知って欲しいと思います。
一万円にも描かれていることだし。
100年以上前の人ですが
その考え方は今でも十分通用すると思うのです。
小さいうちから諭吉や松蔭の精神を
叩き込むともうちっと活力のある国になりそうな気がする。
日本人の誇りを持たせるには
この辺を教育したらいいと思うんだけどなぁ。
今回、非常に右よりな感じでした。
「 アシタカせっ記 」
ものすごいい曲です。