先週の記事の続きです。

 

【簡単なあらすじ】
2007年にNASDAQに上場を果たしたJAZZ。その歴史は17.5ドルで始まったが、その後一度も初日の値を超えることなく下落し続けてしまう。


翌年リーマンショックの頃にはついに0.5ドル台をマーク、その後も新薬の承認失敗やらFDAへの報告違反やら色々あったものの、主力製品ナルコレプシー薬Xyremの売り上げが好調なことも幸いし、その資金から合併買収を繰り返すことで、気が付けば2010年の終わりには20ドル、2012年の終わりには50ドルをゆうに超える株価をマークしていた。

 

そして、ついに時代は現在へ…。聞くところによると、2012年の終わりから、まだまだ4倍近くは株価が伸びるはず…。

 

ここから、JAZZの快進撃が始まる!…はずだ!!(3週連続3回目)

 

 

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早速2013年です。上半期の値動きですが、特にどうと言うこともなく、60ドルを天井としてダラダラと行ったり来たりを繰り返しているようです。果たして一体いつ本格的に伸び始めるというのか、下手すると現在の株価と辻褄が合わなくなってしまうぞ!

 

 

5月8日水曜日に、直近と比べて遥かに高い取引量で、結構な値下がりを見せています。
どうやら前日7日に第1四半期の財務報告がなされたようです。

 

プレスリリース: 2013年第1四半期の財務報告をお知らせいたします
(http://investor.jazzpharma.com/phoenix.zhtml?c=210227&p=irol-newsArticle&ID=1816627)

 

しかし数字自体は結構良かったようで、Message Boardには決算発表後『明日は上がるな』という書き込みもあったものの、After hoursでは微量の取引量とともに下落していたとのことで、混乱する向きもあったようです。


そしてチャートに示されている通り発表の翌日8日は10%程度下がったわけですが、それを受けてMessage Boardでは、『特許の問題でXyremのジェネリック医薬品が続々登場するかもしれないらしい…。だから下がったのか?』『それについてはリスクマネージメントプログラムとやらで現在対処中。Xyremは十分な特許で守られてるから問題ないはず』だとか、『お前らには何が起こってるか分からんだろうな。経営陣は“グレート”だからな、このクソ株はさらに売りがかさんで、すぐにまた50ドルになるぞ。グッドラック』といった売り煽りなどなど、実際その場にいたら結構不安になってしまうような空気だったようです。

 

果たして売り煽り野郎の文句は信頼に足るものなのでしょうか…?!

 

 

 

 


…はい、という訳で、それ以上下がることはありませんでした。今後もう二度と50ドルは下回りません。やはりいたずらに不安を煽るだけの売り煽り豚野郎には耳を貸す必要はない、というのはいい教訓になりそうですね。

チャートにある通りこの後普通にガンガン伸び始め、6月には70ドルを超えたりもしています。

 

また6月最終日には5/8よりも大きな出来高となっていますが、株価には動きはなく、調べても別にこれといって全く何もなかったようです。第2四半期の終わりということで、たまたま商いが活発だっただけなのかもしれないですね。

 

 

ちなみにどうでもいい余談として、自分自身の話になりますが、この6月頭に米国株取引を始めています。確か6月3日月曜日ではなく週の半ばだった気がしますが、いずれにせよとうとう自分も市場に参加し始めた時代の話になるわけですね。しかし正直、CPXXの買収の話を見るまで、JAZZという名前は全く聞いたことすらありませんでした。


まだまだここから実際2倍以上は上がるわけですし、正直決算やチャートの動きを見ると有望そうな株にも見えるのですが、当時JAZZを強く推奨していた記事はなかったように思います(といっても、言うほどきっちり調べておらず、『2013 hot stocks』みたいなので挙げられていた株をチラ見しただけで、結局結果一番有望そうに見えたYELPに全力一点投資しただけだったので、ひょっとしたら10番手ぐらいでJAZZは挙げられていたのかもしれません)。


いずれにせよ、今年になるまで自分のレーダーにはJAZZは一切引っかかることがなかったので、我ながら何ともしょぼいレーダーです(とはいえYELP保有中は株式ニュース等は普段全く見ていなかったので、そもそも見かける方が困難な話ではあったのですが)。

 


余談が長くなりましたが、下半期です。

 


特に触れるべきニュースも何もない感じでしたが、見事なまでに右肩上がりで、ついにあっさり100ドル超えです。


特に何があったわけでもなく、Xyremの好調な売上による優秀な財務報告でジワジワと上がり続けた結果と思われる感じで、正直本来の目的、『NYMXのような弱小バイオは、どのようなニュースでどの程度上がっていくのか知りたい』という点においては、全く何の参考にもならない感じですね。
一応、よく売れる薬があればジワジワと株かも上がり続けてくれる、ということを示してくれているとも言えますが…。

 

また、10/8(火)に久々にそれなりに下がっていますが、ニュースもMessage Boardの反応も何もなく、単なる気まぐれな調整だったようです。
戻るまで2週間ぐらいはかかっていますが、それでもやはり原因不明の下げでその後長期間下がり続けることはない、ということであると思うので、これまた『たまの調整下げは気にしなくてよい』といういい教訓といった所でしょうか。

 

そして11/13(水)には、100ドルを超えたと思ったら一気に110ドルに到達しています。そもそもこの数日前からグングングンと伸びていたわけですが、前週5日火曜日にあった第3四半期の財務報告とは微妙にずれているので、特にそれが一番の要因ではないように思います(もちろん決算は良かったんだと思いますが)。

…かと言って特に他に大きなニュースもなかったようですが、Message Boardでは『アナリストによるアップグレードと、取締役会に新しいメンバーを招聘したというニュースによるものだろう』と述べられていました。

 

いずれにせよ、ついに大台の100ドルを超えたら一瞬で110ドル台で推移するようになって、実に羨ましい限りな値動きですね。

 

 

さてこの年の最後、12/20(金)ですが、前日19日に、Gentium SpA社の買収が発表されました。

 

プレスリリース: JazzとGentium S.p.Aは、Jazzが1株57ドルでGentiumを買収することに合意したことを報告いたします
(http://investor.jazzpharma.com/phoenix.zhtml?c=210227&p=irol-newsArticle&ID=1886312)

 

肝静脈閉塞性疾患の治療薬Defitelioが主力製品であるイタリアの製薬会社Gentiumを、総額10億ドルで買収するという報告でした。


これまでの例では大抵、買収された側はプレミアム付きの株価で株式買取が行われるため株価は大幅アップ、買収した側は財務の不安で株価が下がるのが常だったわけですが、この報告を受けて株価はどうなるでしょうか?

 

 

上がりましたね!前回のEUSA製薬の買収でも株価がジャンプしていましたが、今回も小ジャンプと呼ぶにふさわしい上げです。

Jazzはその辺のビジネスセンスが良くてお買い得価格で買収に成功しているのか、少なくとも買収発表後株価が下がらずむしろ上がっているということは、買収巧者なのかもしれないですね。

 

また面白いことに、Gentiumの株価は、木曜の時点で1.3%下がって55.65ドルであったと、下のニュースに書かれています。

 

http://dealbook.nytimes.com/2013/12/20/jazz-pharmaceuticals-to-buy-gentium-for-1-billion/?_r=0

 

これが買収報告の前日のことで、そしてJAZZは57ドルで株を買い取るということでしたから、この株式買取はほぼ全然プレミアムのない、GENTホルダーからしてみたら全く何の旨みもない、クソみたいな買収だったということですね。


敵対的買収という訳では全くないと思いますが、せっかく買収されたのにほぼ現在株価で株を全部手放さなくてはいけないなんて、株主からしたら『JAZZにやられた!』と思いたくなるような、たまったものではない感じですね…。
これがJAZZのビジネスセンスということなんでしょうか。正直、今までの数多あったネガティブニュースや評判を総合すると、どうもJAZZは何だかヤクザな会社という印象を持ってしまいます。もちろん実態は分かりませんが…(というか、大会社というのはどこも多かれ少なかれヤクザ的な振る舞いで成長を遂げた瞬間というのが、どうしてもあるのかもしれないですね。もちろん全くの偏見でそんなことはない会社の方が多いのかもしれませんが)。

 

いずれにせよ50ドル中盤で始まったこの2013年、終わってみればもう120ドル台中盤にまでなっています。

 

 


さて、早くも2014年になりました。1月には無事に買収が完了したというニュースもあり、一時的な調整下落はありながらも、全体的に右肩上がりで2月末にはもう180ドルに届かんばかりの勢いです。

 

 

そして、2月25日、2013年の1年分と第4四半期の財務報告が発表されます。さらに同日、CFOの辞任と新しい人の就任もアナウンスされたようです。

 

プレスリリース: 2013年の財務報告です

(http://investor.jazzpharma.com/phoenix.zhtml?c=210227&p=irol-newsArticle&ID=1903437)
プレスリリース: 経営陣の刷新を報告します

(http://investor.jazzpharma.com/phoenix.zhtml?c=210227&p=irol-newsArticle&ID=1903444)

 

どうやら財務報告は予想を下回るものだったようで、25日のAfter hoursでは下がっていたようです。
この決算発表後After hoursでの下落を受けてMessage Boardでは…

『JAZZは決算日のAfter hoursでは下がって、翌日しれっと回復することが多いからね、様子を見よう』という意見や、

『前回は決算後急落したからね。最近上がりすぎてるし、俺はもう降りたよ』『はぁ?前回は11/5だろ?翌日4ドル上がってるんですが?』『11/5にCFOは辞任したのか?してないだろ?』というやり取り、また、

『イマイチな決算、CFOの辞任、これは明日は165ドルぐらいだな』

『売り方のオーバーリアクションだ。将来展望は問題ない、明日は180ドル以上行くはず。買いだ』

『CFOの辞任は、そんな特別なことでもないのかもしれないけど、何となくナーバスになってしまうね。株価は下がっていくだろうから、俺はディープインザマネーのコールを売りまくるよ』

『来年度予想EPS, PEはいいじゃんか。目標価格は240ドルだ!!』

…などなど、もうしっちゃかめっちゃか各々言いたい放題な感じでしたが、果たして2月26日金曜日の結果やいかに?

 

 


…おおぉー…。一番冷静そうに見えた(結果を見たからそう思えるだけかもしれませんが)165ドル予想マンがドンピシャの正解でした。そしてやはりやや冴えない報告で先行き不安感が漂ったのか、その後すぐに160ドルを割り、その後この上半期160ドル以上に戻ることはなかったようです。


なお5/8に2014年第1四半期の財務報告がなされていますが、株価を見る限りまたイマイチ冴えなかったようですね。もっともその後それなりの回復を見せているので、まぁ予想通りか単にやや下の決算だっただけかもしれませんが。

 


さて下半期です。正直2014年に大きなニュースは何もなかったので、値動きのきっかけは決算次第という感じかもしれませんが、なおも下落は続き、7月はずっと下がってついには140ドル割れです。

 


そんな中、8/5(火)の夕方に第2四半期決算報告があり、さらに同日、アメリカ国内でのDefitelioの権利をシグマ・タウ製薬から取得することに成功したというポジティブそうなニュースもリリースされました。

 

プレスリリース: 第2四半期財務報告です

(http://investor.jazzpharma.com/phoenix.zhtml?c=210227&p=irol-newsArticle&ID=1955555)
プレスリリース: シグマ・タウ製薬からDefitelioの権利取得を完了したことを報告します

(http://investor.jazzpharma.com/phoenix.zhtml?c=210227&p=irol-newsArticle&ID=1955513)

 

これでJAZZは世界中でDefitelioの権利を持つことになったようです。株価下落傾向のさ中、中々良さ気なニュースに見えますが、どうなるでしょうか?

 

 

 

 

戻し始めました。8/6は伸びたものの、その後数日間はなぜかしばらく下がってしまいましたが、またすぐに上昇傾向になった感じですね。


その後9/5にまた盛り上がっています。特に公式ニュースは何もなかったのですが、Message Boardでは、『「JAZZがAllerganに吸収されるらしい」という噂が流れている』という書き込みがありました。

 

実際それについてのニュース記事も流れていましたが、結局この噂は噂のまま終わり、アラガンがJAZZを買収することはありませんでした。しかし、この規模の会社でも単なる噂で株価が結構動くものなんですね。もっとも、買収の噂はもし本当であればかなり大きなことなので、そうなるのもむべなるかな、という気もしますが。

 

最近のAllerganの噂で、アイルランドのJAZZが注目
(http://www.fiercepharma.com/m-a/latest-allergan-buzz-puts-ireland-s-jazz-its-dealmaking-sights)

 

また、このアラガンは最近ファイザーとの合併うんぬんでもよく見たような気がします。合併が成功すれば世界最大の時価総額製薬会社の誕生だったようですが、これも結局アメリカの節税規制だかで断念になっていますし、個人的にはアラガンはよく話がぽしゃる印象の会社です。

…しかしもちろん、アラガンの時価総額はJAZZの軽く10倍以上で、実際はJAZZどころじゃなく買収・吸収合併を何度も行って巨大になった大企業なので、そんな印象は完全に間違っているわけですが…。

 


JAZZチャートに戻ると、結局この9月頭の噂での伸びも長持ちはせず、またまた下落傾向に…。しかし140ドルあたりがサポートラインとなってそこで粘り、10月中旬からまたまた株価は上昇、しかし180ドルが頭打ちラインとなり12月中旬からこの年終わりまでまたちょっと落ちる…といった感じで、最終的に160ドル台で2014年を終えています。


結局、色々何となく先行き不安感もある決算等ありながら、年単位で見れば順調に値を上げているあたり、やはり底力のある会社ですね。

 


そして時代は流れ、ついに2015年、もう昨年の話です。

 

まず2015年上半期ですが、これといって全く何もニュースはありませんでした。
株価も驚くほどキレイな横ばいで、オプション売りが捗りそうです。

 


しかし横ばいとは言いながら、何となくベースラインは180ドルぐらいにあるのかな、というぐらいには、若干のベースアップが見られているように思います。

 

 

 

さてあっさりと下半期です。8/5(木)の夕方に第2四半期の財務報告がなされますが、それに先立ち7月28日火曜日、この日の終値193.02ドルが、現在の所JAZZの史上最高値となっています(なお日中の最高値であれば、7月31日金曜日に、194.73ドルを記録しています)。

 

 

ということでややネタバレですが、この決算以降現在まで、JAZZはまた若干冴えない停滞期に入っている感じです。
…と、停滞期とは言ってみたものの、一体いつが黄金期だったのか…?何だかよく分からぬまま最高値を迎え、そして緩やかに落ちていっています。

しかし、株価とはそういうものなのかもしれないですね。日足チャートを逐一追ってみても、どこで入ればよかったのか、何をきっかけに売ればよかったのかは分からない…結局そんなものなのかもしれません。

 

 

では、運命の決算以降です。

 

 

 


運命といったものの、8/5の決算翌日はまだまだ190ドルが180ドルになったぐらいでした。


それよりも、8/24(月)かその前営業日あたりからかなり大きく下げていますね。この2日間で20ドル以上、ゆうに10%以上は下がっています。

 

何があったのか調べてみたのですが、特に何もニュースはありませんでした。Message Boardでは、『バイオが悲惨な朝から回復してきているけど、JAZZとGILDだけが例外で沈み続けている…。何でか分かる人教えて』とあり、回答として『JAZZもGILDも最近3倍にはなったからね、過大評価されすぎていたんだ。GILDは100ドルあたりでは買いだけど、JAZZはそうじゃないだろうけどね』などという、そんなもんなのかな、という書き込みがついていただけでした。


去年の夏ってバイオ銘柄に何かありましたっけね?いずれにせよGILDも最近ちっとも冴えず、100ドルで買った人は苦渋を嘗めている所だと思うので(現在86ドル台)、上記回答も外れてるなぁ、という感じですが…。

 

結局10月には一時120ドル台まで下がり(これも特にニュースは見当たらず。Message Boardもすっかり寂れており、9月下旬の連日の下げにも全く投稿が無いぐらいでした)、その後120ドルをサポートラインとして下げは止まったものの、横ばいのまま目立った動きは何もなく、最終的に140ドルで昨年を終えています。

 

久々に年単位で下がってしまいました。この辺が、悪どいこともしてきた(…わけではないかもしれませんが、そう思えることが多い)JAZZの限界なのでしょうか?

 


年は明けてついに本年2016年です。

 

 

今年の1月2月はご存知の通り市場全体で軒並み株価が下がりました。

しかしJAZZはそれ程酷い下げではなかったように見受けられます……が、Xyremの売上が落ちてきたせいか、やはり株価も微妙に下落傾向にあり(2月には今までなかった終値120ドル割れも頻繁にありますね)、経営陣も焦りを感じ始めたのか、今年は既に2件の買収を、どちらも5月に成立させています。


しかし買収ニュースの前に、4月に入ってからの急激な回復が目に付きます。これはどうやら、DefitelioがFDAの承認を勝ち取ったことを受けてのようです。

 

プレスリリース: 造血幹細胞移植 (HSCT) 後の腎もしくは肺機能不全を伴う肝静脈閉塞性疾患 (VOD) の治療薬、DefitelioがFDAから承認を受けたことをご報告いたします
(http://investor.jazzpharma.com/phoenix.zhtml?c=210227&p=irol-newsArticle&ID=2151858)


JAZZからの新規薬剤承認はもうないと思っていたのですが、実は以前買収した会社の製品が見事承認されていたようです。買収しておいて良かったですね。


JAZZは自社での新薬開発はあまりパッとしていない印象ですが、買収先を正しく見極める力には秀でているように思います。
承認のおかげでくすぶっていた株価は一気に回復、わずか1か月で120ドルから160ドルへと40ドル、実に30%程度アップしています。

 


この波に乗って買収のニュースへと行きましょう。

まずは5/11、フランスのAlizé製薬を2050万ドルで買収したというニュースが流れていました。

 

http://www.genengnews.com/gen-news-highlights/aliz-pharma-ii-acquired-by-jazz-pharmaceuticals-for-up-to-20-5m/81252712/

 

なぜか公式のプレスリリースでは報告されていませんでしたが、上記ニュースによると、Alizéの主製品は、以前買収したEUSA製薬の知的所有権とも関連した薬Asparecであり、これは大腸菌産生L-アスパラギナーゼ過敏性の急性リンパ性白血病 (ALL) 患者でのフェーズII/III試験中であるとのことで、Alizéによると、類似品であるJAZZ (EUSA) のErwinazeよりも長時間作用が可能であり、より小さい免疫原性であるとのことです。

 

大分規模の小さい買収ではあるものの、さあ、この買収ニュースで株価はどう変わるのでしょうか?
…と思いきや、ちょうど5/10に本年第1四半期の財務報告がなされており、そちらの影響もまた大きいかもしれません。とにかく、5/11日以後、値動きはどうなる?!

 

プレスリリース: 第1四半期の財務報告です

(http://investor.jazzpharma.com/phoenix.zhtml?c=210227&p=irol-newsArticle&ID=2167140)

 

 

 

 

 

…うーん、正直、買収ニュースと決算が同時にあったのに、驚くほど株価は動きませんでした。
4月上旬の承認ブーストも切れてしまったのか、4月の中旬からは何ともつまらない値動き・横ばいです。


そして最後は以前ブログでも触れた、CPXXの買収です。現在JAZZ史上最大規模の買収となっている5/31朝に報告されたこのニュースで、株価はどうなる?!

 

プレスリリース: Celator製薬を1株30.25ドルで買収することに合意が得られたことをご報告したします

(http://investor.jazzpharma.com/phoenix.zhtml?c=210227&p=irol-newsArticle&ID=2173319)

 

(以前の記事)

2016/05/31 CPXX:2月末2ドル→3月末11ドル→本日5月最終日30ドル…凄い!
 

 

 

 

過去最大規模の買収の影響、ナシ!

 

…とは言え、もちろん買収する側はそんなに即座にメリットが生まれるわけでもないですし、この買収が成功するか否か判明するのはまだまだ先、恐らく数年後にならないと分からないものだと思うので、特に株価が大きく動かなかったこと自体は至って自然なことなのかもしれません。

 

むしろ過去の例から見るに、JAZZの買収戦略はとても上手なように見受けられるので、最近もまたくすぶりつつあるJAZZですが、恐らくまたその内大きく上がることもあるのではないでしょうか。


とは言えしかし、既に大企業と言って差し支えない規模のJAZZですから、どんなに上がっても弱小低位株が生み出せる値上がり率ほどのものは絶対に叩き出せないと思うので、JAZZのやり方があまり好きになれないとかいう好みの問題を抜きにしても、個人的にはそれほど食指が動かされる感じの投資先ではないのが正直な所ですが…。

 

また、6/24(金)に突如凄まじい量の出来高を記録していますが、何があったのかと思いきや、この日はイギリスのEU離脱が判明した日だったんですね。…あぁ、「それでなぜJAZZが?」と一瞬思ったんですが、そういえばJAZZは本社をアイルランドに置いているんですね!

取引高は凄まじかったものの値下がりはそれ程なく、一安心といった所でしょうか。

 

その後大ニュースから1か月経過し、現在直近の終値は141.96ドルとなっており、ここから今後へとつながっていく状況です。

 

さぁ、JAZZにはどんな未来が待ち受けているのでしょうか?!それは、誰にも分かりません…。人生とはジャズのようなもの…。JAZZの未来に栄光あれ!!

 

 


(JAZZのロゴ。JとPとが、音符を形作っているのでしょうか)

 

 

 

…そんなわけで、長々とJAZZの歴史を追ってきましたが、結論としては『何が株価爆上げに直接つながったのか、特によく分からなかったことが分かった』という、くまのプニキばりにある種哲学的な、一見無責任なようでいてその実『深淵を覗き込む時、深淵を覗いているのだ』にも通ずるような、この世の真理にも似た何かに近づけたのではないか、という気がしないでもありません…。…また一つ賢くなってしまった、悟りを開きすぎて謝謝……と、無理やりにでもそう思うようにしようかと思います。

 

とにかくこれでNYMX暴騰への準備はバッチリです、満を持して爆上げするんだNYMX、期待しているぞっっ!!(準備ができたとは言っていない)