旅は一人のほうがいい? ブログネタ:旅は一人のほうがいい? 参加中
本文はここから

知らん。

旅なんてせんもん。

専門外。


───────────────────────

 人は一人では生きていけない、とよく言うがそれは弱者のセリフだ。

 俺は十年前から旅をしている。
 勿論、一人で。
 市場で買い物をすることもなければ強盗して食べ物を盗むわけでもない。
 真の意味で一人で生きていくというのは自給自足で生きるということだ。

 街から街へ歩いている途中。
 目の前には山賊っぽい男が三人いる。

 ふっ、一人では生きていけない弱者共が!! と心の中で嘲るがとりあえずは目の前の弱者をどうにかする必要があるだろう。
 こっちは丸腰。相手はナイフやら短刀やらを持っている。

 一人が突っ込んでくる。
 よかった、と心の中では安堵する。
 三人で一気にこられたらどうしようもない。
 身体を横にし、ナイフを避ける。
 右手でナイフを持った手首をつかむと、グキッと思いっきり折る。
 相手が落としたナイフを左手でつかむ。
 持ち直すとそのまま心臓めがけて突き出す。
 刺さっただけではすぐには死なないので、刺したナイフを体の下の方に動かす。
 胸部に裂け目が出来た男は大量の血を吹き出しながら倒れていく。
 俺はナイフを引き抜く。
 もうすでに全体的に血にまみれているが関係ない。
 切れ味は変わんないんだ。
 
 次の二人は同時に飛び掛ってくる。
 一人目の短刀と二人目のナイフをしゃがんで避ける。
 避けた状態のまま、自分の持つナイフを上に突き出す。
 短刀を持つ男の手首に突き刺さり、腕から短刀を落とす。
 落とした短刀を右手で拾うとそれをもう一人の腹に突き刺す。
 もう一人が落としたナイフはもてないので足で遠くに蹴る。

 どちらからも刃物を引き抜く。
 手首を切られた男は出血の量が多すぎて意識を保てないまま、地面に落ちた。

 別にわざわざ殺す必要はない。
 じゃあ、行くとするか。

「ちょっと待てよ」
 後ろから腹を刺された男が声を掛けてくる。
「お前アレだろ。一人で行けるとか行っていきがってるガキだろ」
「はぁ? いきがってるやつにやられてるお前はなんなんだよ?」
「お前人の武器を奪って倒したんだから一人で生きてるとはいえないよな」
 聞いた瞬間反応的に短剣を投げつけていた。
 短剣は真っ直ぐにそいつの顔に刺さる。

「俺は一人で生きてなんかいなかったってことか……」
 手の中にあるナイフを見つめる。
「一人で生きていない世界なんて……」
 自分の心臓に向ける。





「いらない」

───────────────────────






どうでしたか?


オチがつかなくなって自殺させるという

一番悪いパターンです。


感想お願いします!!