No.216 スジハゼ スズキ目ハゼ亜目ハゼ科 海水魚
初釣日場 2016.7.12 北海道留萌
スジハゼ 2016.7.12 北海道留萌 えさ:塩いそめ(写真2枚同個体)
港からの投げ釣りで、シャコをねらっていて釣れたスジハゼ。
瑠璃色の斑点がきれいである。 ほかのハゼ類と比べ、頭部の側扁が若干強いように感じた。
この魚は釣れたときはナニハゼかわからず、「ルリヨシノボリの降海型?」などとも思いながら正体を探っていたら、スジハゼと判明した。
しかしスジハゼは、さらに細かくスジハゼA型(ツマグロスジハゼ)、スジハゼB型(スジハゼ)、スジハゼC型(モヨウハゼ)の3種に分けられており、正確に見分けるには生体の観察と詳しい知識が必要だ。
写真の個体はC型のモヨウハゼと思われるが、この写真だけで判断するのは危険である。
自分の中ではスジハゼとわかれば十分なので、「スジハゼ」と記載することにした。
シャコをねらって同じ港で二日間釣りをして、釣れたマハゼが20尾、スジハゼが1尾のみ。 生息環境の影響もあるのだろうが、北海道での生息数はそれほど多くはないと思われる。
あるいは、自分が多用する北日本に生息する魚を集めた魚類図鑑には、このスジハゼ(ツマグロスジハゼ、モヨウハゼ含む)の記載がないので、もしかするとわりと最近になって北海道に侵入してきたのかもしれない。
北海道という限られたフィールドで釣りをしていると、未釣魚はだんだんと少なくなってゆくものである。
ねらった魚を釣りに行き、うまく釣り上げてやっと1種目追加、というのがここ数年に多いパターンであり、ぽけ~っと釣りをしていて新種ゲット、といったラッキーなことは滅多になくなった。
今回のように「釣れた魚が何だかわからん」という体験は、実に久しぶりのことである。 こういうのも、どんどん欲しいものである。