(5/15 作成)


4/20 sun
ラン:42km
1km平均ラップ:4m21s
消費カロリー:2993kcal

317
第24回かすみがうらマラソン兼国際盲人マラソンかすみがうら大会に、フルマラソン部門で参加する。
2007年に門を叩いて以来、東日本大震災で中止された2011年をのぞく毎年走って、今年で七度目のチャレンジになる。
フルマラソンは、先月の「2014板橋Cityマラソン」からちょうど四週間が経った二ヶ月連続。加えて、一週間前には奥多摩のトレイルランニングレース「ハセツネ30K」を走っていて、二週連続の大会出場。更に来週には「いしおかトレイルラン大会」が控えて、はじめての三週連戦となる二戦目に当たる。
怪我したらどうしようとビクビクしていた「ハセツネ30K」では、幸い別段のトラブルもなく、筋肉痛も四日目の木曜日には治まっていた。
コンディションは上々……のつもりだったが、実は数日前から左足の小指に違和感があったのに、特に問題あるめえと等閑視していた。不吉な伏線。

茅屋を7時半前に出る。先週より三時間もゆっくりできて、つくづく地元の大会の素晴らしさを実感する。出不精につき、面倒な遠出は年に数えるくらいでお腹いっぱい。
土浦行きの常磐線は、大変な混雑。しかし道中、昨晩布団の中で突如熱が入った3DS「Guild 01」収録ゲーム四つのひとつ「エアポーター」を脇目もふらずプレイする。異常に中毒性の高いゲームだ。

CGRundertow AERO PORTER for Nintendo 3DS Video Game Review[YOUTUBE]
こんなゲーム。上から落ちてくる荷物を、同じ色のレーンに誘導していくだけ。ところが縦に連なるレーンの上下動が連動しているので、そうそう簡単にはいかない。
作ったのは、ドリームキャスト発の人面魚とコミュニケーションする、当時TBS の「ブロードキャスター」でも取り上げられたカルトゲーム「シーマン」の生みの親な斎藤由多加。本作は、彼の出世作「THE TOWER」に雰囲気が近いかもしれない。
GUILD01 (ギルドゼロワン)/レベルファイブ

「エアポーター」が楽しすぎて、このソフトに収録された残りのゲームに手が届かない。

あっという間に土浦駅に到着。
駅からとぼとぼ歩いて十分そこらで、会場入り。昨年はザアザア降りの雨+気温5℃に大風まで吹き荒れて、真冬の体感の中、過去最悪級に辛いマラソンになった。
今年は薄曇り+弱風+気温が一桁台(スタート時)と、これ以上を求めようがない好条件。先月の板橋City マラソンで洗礼を受けた春の日射しの恐ろしさも、記憶に新しい。曇ってくれて、本当に良かった。
さっさと準備を進め、手荷物を預けてトイレまでスムースに終了したのが9時過ぎで、スタートまでは一時間近くある。そこで、スタートの陸橋に程近いトイレの行列に、もう一度並んでみた。コーヒーをはじめとするカフェイン断ちは、この秋冬と大会前には欠かさず取り組んできたけれど、気候が暖かくなってきた油断から今回サボってしまい、数日来コーヒーガブガブ。昨年のように、途中でトイレに入って時間をロスすることは避けたかった。列はなかなか前に進まず、その間に10マイル部門の選手のスタートを見送りながら三十分近く待って、時間潰しにはちょうどいいタイミングだった。
9時半過ぎに、今回のスタート位置であるBブロックの先頭付近に待機。エントリーの際に申告したベストタイムで自分のブロックが決まるもので、昨年のCブロックからまた一歩前進。スタートゲートは、もう目の前に見えている。
10時にフルマラソン部門がスタートした。

今回のマラソンは、タイム短縮を積極的に狙う勝負レースにするつもりは、端からなかった。これから夏を迎えてオフシーズン前の最後のフルマラソンなこの機会に、来る下半期の大会に向けての課題を明確にするため、現状の能力を把握しておきたかった。
具体的には、先月の板橋City マラソンの反省をどこまで生かせるかというワンテーマで臨んだ。いくら調子が良いからといって飛ばし過ぎると、後半に痛いしっぺ返しが待っていることは、板橋City の不甲斐ない結果を見れば明らか。

2014板橋cityマラソン(2014年3月)
5km 20:13
10km 20:02
15km 20:46
20km 20:45
中間 01:28:30
25km 22:27
30km 24:31
35km 29:23
40km 33:02
Fin 11:34
03:22:43(グロスタイム 03:24:53)

その二ヶ月前に走った勝田マラソンにて、自己ベスト+初の3時間00分台に乗せ、ある程度の自信を持っていただけに、3時間20分台に後退してしまった板橋City は衝撃的だった。

第62回勝田全国マラソン(2014年1月)
5km 22:32
10km 21:30
15km 21:37
20km 21:47
中間 01:31:19
25km 21:38
30km 21:41
35km 22:11
40km 23:10
Fin 10:05
03:05:16 (グロスタイム 03:06:11)

昨年11月のつくばマラソンや板橋City では、スタート直後のもたつきを挽回すべく序盤で1kmあたり3:50-4:00台のスピードで飛ばし、更にその勢いのまま前半を突っ走ってしまい、結果後半のペース崩壊を招いた。2月の守谷ハーフマラソンでは、スピードが落ちる前にゴールまで走り切れたが、フルマラソンではスタミナがとても続かない。
理想の走り方は、スタートからゴールまでイーブンペースで貫徹すること。上の勝田の5km ごとの記録を見れば、少なくとも30km までは、ほぼイーブンを刻めている。
序盤を飛ばさないこと、特にどんなに調子が良くても3分台/1km は絶対に出さないという戒めを、まず第一に課していた。
併せて、今の自分の走力はどこまでサブスリーに迫っているかも見極めておきたかったので、今回の目標ペースを4m15s/km =21m15s/5kmと定めた。このペースを維持できれば、ギリギリ三時間での完走が可能になる。
先週の「ハセツネ30K」より実戦投入した SF-710S EPSON Wristable GPS を今回もフル活用。1km ごとに計測されるラップを参考にスピードを適宜調整して、同時表示される走行距離の平均ラップを4m15s に近づけることを目指した。
ただ、このSF-710S の平均ラップ表示の見方を勘違いしていて、例えば「4m15s」と出ていた場合、4m15s~4m16s の間の数値を意味していることを分かっていなかった。つまり、4m15s で走ろうとする場合は、「4m14s」と表示されるスピードを出す必要があり、次回以降気をつけたい。
ここまで書いてきたような作戦と意気込みの結果は、以下の通り。

第24回かすみがうらマラソン兼国際盲人マラソンかすみがうら大会(2014年4月)
5kn 22:19
10km 21:24
15km 21:17
20km 21:41
中間 01:31:27
25km 21:58
30km 21:34
35km 22:27
40km 22:38
Fin 9:51
03:04:26 (グロスタイム 03:05:09)

ネットタイムでは三ヶ月前の勝田マラソンから50秒短縮し、自己ベストを更新した。グロスタイムでも3時間5分台に乗せて、二回目の00分台。勝田がまぐれでなかったことを証明でき、板橋City の雪辱もそそいだ。

勝田とラップを比較してみると、概ねタイムを短縮できている。
30km までの前半から中盤にかけては、順調そのもの。さすがに七回目ともなればコースは頭に入っており、初参加だった先の勝田で感じた未知の道行きの不安要素はゼロ。懸念材料だったトイレも、直前の念入りが功を奏してか、無事スルーできた。
30-35km 間にて、先の5km からの落ち幅が43秒と、勝田の30秒より悪化している。これは、31-33km 間にて突然、お腹に差し込みめいた痛みが来たせい。収まるまでの間は、前後と比較して10s/1km ほど余計にかかっている。これといった原因もなく襲来したので、非常に焦った。このアクシデントがなかったら、35km まで21分台を維持できていたかもしれない。
逆に、40km までの5km は、勝田よりも32秒早く通過できており、30km から先のスピード低下の抑止という問題にも、明るい兆しが見えてきた感じ。実は、腹痛が引っ込んで胸なで下ろしたのも束の間、思いがけず左足小指が徐々に痛み出してきて、久しぶりの靴擦れ発生の予感に激しく動揺していた。そう言えばと数日前からの小指の違和感を思い出して、どうしてケアしておかなかったんだろうと後悔するも甲斐無いこと。立ち止まって状態を見る余裕があるはずもなく、たかだかあと10km そこそこ、何とか我慢しようと腹を決めたものの、先を行くごとに痛みを増して、一時は片足引きずりながら走っていた。そんな状況でもスピードの下落を極力抑えられたことは、大きな成果だったと思う。40km からのラスト2.195km も、21回目のフルマラソンにして初めて10分を切ることができた。
沿道の方々の応援は、トラブル続きだった後半戦で非常に力になった。地元の野球少年とのハイタッチは、腹痛や靴擦れで怪しくなっていたテンションを劇的に盛り立ててくれた。れんこんおにぎりをはじめ、地元の方々が提供してくれる私設エイドを今年もスルーしたことは悔やまれるけれど。

サブスリーを目指して平均4m14s/km というスタート前の目標に対して、結果は平均4m21s。なおサブスリーは高い壁であることが、よく分かった。
茅屋に帰って数字とにらめっこした結果、30km 以降の落ち込みも考慮すると、サブスリー達成のためには、少なくとも30km までは4m10s を維持する必要がありそう。次回のフルマラソンは秋以降になると思うけれど、これからはよりスピードを意識した練習が必要になってくると思う。

kasumi14
先週の「ハセツネ30K」では山道のせいか計測に3km弱のズレが生じたが、今回はほぼ正確な数値が出た。ただ、コース上に設置された1km ごとの看板とは、中間点以後急にズレはじめた。体感的にも22km 地点の看板が遠いような気が、今回に限らず毎年感じているのだけれど、あの場所で本当に合ってるのかな。

324
順位は分母が後日修正されて、全体で、546/12477。男子年代部門別で、87/2337 とのこと。部門別で順位が大幅に上昇するのは、エリート揃いの陸連登録者が別枠扱いのため。

以下、フルマラソン過去21回の記録。

第一期:スタート
2004年つくば・・・・・・・・・3h57m21s
2005年つくば・・・・・・・・・3h56m30s

第二期:最初のピーク
2006年荒川市民・・・・・・4h32m
2006年つくば・・・・・・・・・4h11m08s
2007年東京・・・・・・・・・・3h48m
2007年荒川市民・・・・・・3h38m(この大会で足を悪くする)

第三期:低迷期
2007年かすみがうら・・・3h58m54s
2008年かすみがうら・・・3h40m24s

2009年荒川市民・・・・・・4h01m25s
2009年かすみがうら・・・4h13m25s
2010年かすみがうら・・・4h07m06s

2011年大阪・・・・・・・・・・4h51m31s(一月前に足を怪我。押して走る)

第四期:サブ3.5
2012年板橋・・・・・・・・・・3h30m47s
2012年かすみがうら・・・3h26m50s
2012年つくば・・・・・・・・・3h15m17s

第五期:10分台
2013年板橋・・・・・・・・・・3h18m52s
2013年かすみがうら・・・3h16m42s
2013年つくば・・・・・・・・・3h12m06s

第六期:00分台へ
2014年勝田・・・・・・・・・・3h05m16s
2014年板橋・・・・・・・・・・3h22m43s
2014年かすみがうら・・・3h04m26s(自己ベスト)

この大会に限ってタイムを較べてみると(赤字)、07年の初出場から長い低迷期を経て、2012年に大会自己ベストを大きく更新してからは、毎年走るたびに10分以上タイムを縮めることに成功している。これに倣えば、来年は見事サブスリー達成……となるのかどうか。

ゴール後、水やアミノバリューや名物れんこん麺やリゲインなど、お土産を色々いただく。このホスピタリティの良さも、かすみがうらの大きな魅力。
荷物を受け取って、更衣室テントまでは足を引きずり引きずり、靴下を脱いでいよいよ肉刺とご対面。どんな悲惨なことになっているかとびくびくしていたが、小指の側面が白くぷっくりと膨れていたものの、思ったほどではなくて安心する。念のため持参していたバンドエイドが、役に立った。
着替えてからゴール地点の競技場の入口に足を向けて、続々と帰ってくるランナーをしばし眺めたり、出店ブースに立ち寄ってお土産のれんこん麺を追加で購入しつつ、撤収する。

土浦駅まで帰ってきたところで、お腹も空いたので、駅ビルのフードコートで冷やしうどんをいただく。おいしい。

その後、駅の反対側へ。前々から気になっていた噂の巨大古書店、「つちうら古書倶楽部」をのぞいてみる。足が痛くない別の機会に、再訪してじっくり見てみたい。
江戸川乱歩「ポプラ社少年探偵」のシリーズ後半の何冊かを見つけた。乱歩が大人向けに書いた作品を元に、別の作家が子ども向けにリライトした二十数冊は、現在絶版で黒歴史化している。エログロを強引に書き換えた結果破綻している作品もあるが、シリーズ前半の二十面相と少年探偵団のぬるま湯な展開とは一線を画する猟奇的な雰囲気は、小さい頃に読んで以来、忘れられない。古書店相場では、結構な高値になっているものもあり、いつか手元に置いておきたいと思っているのだけれど。

駅ビルに戻って、本屋などで時間を潰しつつ、常磐線へ。
17時に約束していたつくばの君と、牛久駅で合流する。駅前の「しちりん」にて、ビールと焼肉で自己ベスト更新祝賀会。アルコールを飲むのは、最後にこの店に入った昨年末以来、四ヶ月ぶりだった。都合四時間半、おおいに盛り上がる。

22時過ぎに茅屋に帰る。
疲れたのですぐに寝る。


4/21 mon

筋肉痛は、先週比でだいぶ軽い。トレイルラン30km>>フルマラソンなことが、身を以て分かった。
とは言え、一日中眠いことには変わりなし。
雨降りの日で、外へ間食に出かけられなかったので、茅屋でパンケーキなど作って暇を潰す。

[ドラマ]
DVD で「真珠夫人」#54-55
直也に接近する頼子は父・直輔との結びつきを強め、彼の命で瑠璃子の戸籍謄本を入手し、優と瑠璃子に母子の血の繋がりがない事実をつかみ、それを聞いた直也は優と瑠璃子の関係をいぶかしむが、そんな折、美奈子は優を連れて直也の家を訪ね、直也と優は一緒にお風呂に入るほどに打ち解けるのだったが、美奈子と実の母むら枝の関係が週刊誌にフライデーされる事件が起こり、激昂した美奈子は自分の足を引っ張るむら枝に絶縁宣言を言い渡し、実の子の言葉にショックを受けたむら枝は瑠璃子の店で酔って暴れついでに、その場に居合わせた頼子に向かって瑠璃子の子どもは娼婦の子と暴露して、瑠璃子が何とかその場を収めて家に帰ると、優の描いた顔のない父親の似顔絵は直也をモデルにして描き上げられており、瑠璃子は優が顔も知らない父親のイメージを直也に求めていると気づき、それが真実ゆえに瑠璃子はなおのこと苦悩するのだったが、その頃頼子は早速杉野家に娼婦の子の件を伝えており、それを聞いた直也は夕子の水揚げの一件を思い出し、あの夜にできた子どもが優なのではと、瑠璃子の店で夕子の行方を本人にただし、瑠璃子は突然の追及を何とかはぐらかすも、直也は興信所を使って夕子が既にこの世にいないことを知って、優への確信をより強めるのだったが、その優がある朝、突然直也の家のドアを叩き、今日の父親参観日に父親として学校へ来てくれないかと泣いて頼むので、直也は喜んで了解し、学校が終わって瑠璃子の家に優を送り届けると、瑠璃子は直也にこれまで隠し続けてきた真実を語り、直也は九年間、優を育ててくれた瑠璃子にひれ伏して感謝の意を捧げるのだった。
瑠璃子の店にて、水揚げの件を聞きに訪れた直也を先客として迎える瑠璃子の信奉者・権藤先生。廓時代を懐かしく語っていたが、最終回まで10話近く残してこれが最後の出番となった。10年近くも瑠璃子を我が女神と追いかけ続けて、ろくに相手にされなかった権藤さん哀れなり。
真珠夫人 第3部 DVD-BOX/ポニーキャニオン


[映画]
ブルーレイで「オーガストウォーズ」([原題: AVGUST. VOSMOGO]ジャニック・フェイジエフ監督2012年★2.5)
去年の夏、都市部でひっそりと公開されながらも、「パシフィック・リム」を気に入ったら「オーガストウォーズ」もよろしく! という誰かの声を覚えていて気になったロシア映画。パシリム同様の派手なロボット映画のように宣伝されていたが、その中身は2008年の南オセチア紛争に材を取り、ロシア-グルジア間で突然勃発した戦争に巻き込まれた母と少年のサバイバル映画であり、更に少年が憧れている巨大ロボット物のフィクションが彼の想像力で現実の戦争の風景に投影されると、パシリムの監督ギレルモ・デル・トロが撮った「パンズ・ラビリンス」を彷彿とさせ、巨大ロボットのVFX は、明らかにマイケル・ベイの「トランスフォーマー」シリーズの影響下にあり、我が子を探す若い母親なヒロインは、ロシア軍が撮影に強力した「モダン・ウォーフェア」な地獄の戦場を、運の良さだけで駆け抜けてていく。
この映画のタイトルから、ほんの四五年前に起きた紛争の別名「8月戦争=オーガストウォー」を思い浮かべることのできる日本人はどれくらいいたんだろう。細田守のアニメ映画みたいなタイトルだなと思った浅学を恥じるのみ。
ハリウッド的な娯楽映画の文法に捕われない物語は、どこへ向かうのか分からないスリルがある。一方で、都合の良い展開が鼻についたり、母子の動向と全く無関係に展開するロシア政府内の会議シーンは果たして必要だったのかしら。
ロシアの敵であるグルジア軍が、少年の想像力で敵のロボットに姿を変えて、母子を執拗に追いかける。子どもがイメージする無邪気なフィクションが凄惨な戦争とストレートに結びつけられ、ロシア側のプロパガンダとして利用されているようで、見ていて穏やかでないものを感じた。
オーガストウォーズ [Blu-ray]/Happinet(SB)(D)


[ゲーム]
PS3「コール・オブ・デューティ モダン・ウォーフェア2」(スクウェア・エニックス)
引き続き、スペシャル・オプスの星集め。
コールオブデューティモダン・ウォーフェア2(吹き替え版)(廉価版)/スクウェア・エニックス



4/22 tue
ラン:5km
1km平均ラップ:3m58s
消費カロリー:388kcal

午前中、ミスドで暇潰し。
夜遅く、スピード重視ラン。フルマラソンから二日を経て、筋肉痛はほとんどなくなっていた。しかし、この全力疾走で右足の脛を痛める。

[本]
飴村行「路地裏のヒミコ」(文藝春秋社)
衝撃のデビュー作「粘膜人間」をはじめとする「粘膜シリーズ」で有名な作者が、シリーズの世界観を離れて書き上げた表題作「路地裏のヒミコ」と「水銀のエンゼル」の中編二作を収める。
粘膜シリーズを彩ったどぎついエログロやアクの強い登場人物は、本書ではやや抑えられているものの、ダークな与太話とでも言うべき独特の雰囲気は健在。
路地裏のヒミコ/文藝春秋


[映画]
DVD で「男はつらいよ 私の寅さん」(山田洋次監督1973年★2.5)
シリーズ第12作目。英題は「Tora-san Loves an Artist」作品の内容を端的に表している。
いつものように帰ってきた寅さんと入れ替わりに、とらやファミリーが九州旅行へ出発して、ひとりお留守番な寅さん。
おばちゃん、「あたしゃ箱根から西に出たことがない」と口走るが、第3作「フーテンの寅」にて、おいちゃんと連れ立って三重の湯の川温泉に行っているのだが……。山田洋次は自分が監督しなかった作品だから(「フーテンの寅」監督は、森崎東)、ノーカン扱いにしたんだろうか。
後半は、寅さんと小学生時代の悪友だったという男・柳の妹にして本作のマドンナりつ子との恋模様。演じるは、岸惠子。英題通り、芸術一筋な絵描きさん。兄の柳は、小説家になり損ねてよろめきドラマの脚本を書いているとのことだが、彼の仕事を聞き知ったとらやファミリーからは全く良い評判を得られず、アーティストと昼ドラのシナリオライターの間に露骨な差別が……。
寅さんは柳に誘われて訪れたマドンナのアトリエで彼女の絵をうっかり汚してしまい、出会ったそばから大喧嘩という、これまでにないパターン。ところが数日後、マドンナはなぜか超ご機嫌でとらやを訪ねてきて、「インテリ女と便所のナメクジほど嫌なものはない」とまで発言した寅さんの態度を百八十度ひっくり返す。自立した強さの中にどこか陰をひそめたキャラクタは、前作「寅次郎忘れな草」のマドンナだった浅丘ルリ子演じるリリーに通じるところがある。
前半と後半のエピソードが完全に分断されていて、例えば第8作「寅次郎恋歌」と比べると映画の焦点が定まっていない印象を受ける。
津川雅彦演じる恋敵が、まだ映画が30分以上残っているのに登場するので、寅さんは早くも旅に出かかるが、マドンナが振られたと知るや途端に俺のターンが巡ってきたと大喜びするも、そもそも寅さんは恋人として認識されていなかったというオチがつく。
74年が明けたラスト、寅年だったらしく阿蘇で寅さんは虎の絵を売っているが、その中にマドンナが描いた寅さんの似顔絵が混じっている。いつ描いたんだろう?
第12作 男はつらいよ 私の寅さん HDリマスター版 [DVD]/松竹


[ドラマ]
DVD で「真珠夫人」#56-58
直也は自分が優の父親であることを本人に明かしたいと瑠璃子に丁重に申し出るが、直也の父・直輔は会社の未来の後継者な孫の顔が早く見たいあまりに、一刻も早く優を瑠璃子の手から奪いたい欲望を露わにして、頼子を使って瑠璃子にプレッシャーをかけ、更に弁護士を送り込んで瑠璃子を立て続けに揺さぶるのだったが、瑠璃子は身内の美奈子からの勧めも受けて、とうとう優へ告白する心の準備を整えたところに、当の優が学校を出たきり行方不明の知らせを聞いて、大いに狼狽するのだったが、直也は頼子が学校帰りの優を会社へ連れてきたことを知るや、誘拐同然じゃないかと頼子を非難し、瑠璃子にも謝罪の連絡を入れるが、この機会に優を杉野の家で預かりたいと相談し、瑠璃子は優の意思を尊重して直也の提案を受け入れ、優の荷物を整理して直也の家へ向かい、そこで優に直也が本当の父親であることを告げてその日は笑顔で別れたものの、帰宅してから部屋にこもり、直也のところに優を行かせるんじゃなかったと泣き崩れるのだったが、その夜、直也と優はベッドを共にし、優はうっかり布団をおねしょで濡らしたショックでお母さんお母さんとぐずりこそすれ直也と良好な関係を築いていくが、直也は仕事の都合でなかなか早く帰れず、そこにしゃしゃり出てきた頼子は面倒を見ると申し出ておきながら優に高圧的な態度を取り、スカートめくりを強制しておいて直也に報告する異常行動に至り、直也は帰るなり頼子を追い出して優と水入らずの時を過ごしていると、優からはじめてお父さんと呼ばれ感激するのだったが、瑠璃子はすっかり気もそぞろで、自分の店で成田や宮畑と一緒に居ても気が晴れず、帰宅すればおいおいと泣き崩れ、まさるロスもここに極まれるのだった。
視聴者の殺意をひとり集める頼子に比べれば、登美子にはまだ可愛げがあった。
各話終わりの「つづく」と、フィクションのおことわりテロップが、51-58話を収めるDVD 8巻の途中から消滅する。どうして?
二つの家の間で子どもの争奪戦が始まる一連の展開は、後に中島御大が書き下ろす「牡丹と薔薇」でそっくりそのまま「再演」される。菊池寛の原作は未読なので、どの辺りまでが中島ワールドなのかは不明だけれど、この子ども中心の流れは登場人物が全員近視眼的になって、話の幅が狭くなる。


4/23 wed
ラン:15km(5+10)
1km平均ラップ:5m40s
消費カロリー:942kcal

筋肉痛は何の問題もなかったが、後半10km を走り初めて間もなく、左足小指側面の肉刺がまた痛み出してくる。こんなことなら、日曜日にさっさと潰しておくべきだったと大いに後悔する。
外に出て、あいにく針の持ち合わせがないので、セブンイレブンで安全ピンをやむなく購入。ラン終了後、針で潰して体液を排出するが、歩くのもおそるおそるな感じ。週末のいしおかトレイルラン大会が、にわかに怪しくなってくる。透明な体液が出てくるものと思っていたら、なぜか白濁していてビビる。
このせいもあってか、非常に低調な一日だった。

PC とハードディスクレコーダー二台に未見のまま溜め込んでいる、この二~三年で録画したアニメや特撮や海外ドラマなど約1800番組を衝動的に一斉削除する。テレビアニメは、ジュエルペットシリーズ以外ほとんど見なくなっていたのだけれど、これで完全にアニオタは廃業の見込み。こうして若い人と話が合わなくなっていくのだなあ。

第67回富士登山競走の山頂コース参加確定通知が届く。
fujitozan

[テレビ番組]
ニンテンドーチャンネルの「ゲームセンターCX 有野の挑戦特別編 ファミコンリミックス1+2(後編)」を見る。


4/24 thu
ラン:13km(10+3)
1km平均ラップ:5m19s
消費カロリー:921kcal

一晩明けて、肉刺を潰した左足は痛みもだいぶ引いて、とりあえず走れるようになっている。が、長い距離は不安なので、目標の半分以下で切り上げ。

心身共に低調……って昨日も書いてるな。

先月走った2014板橋Cityマラソンの完走証が届いていた。
毎年、かすみがうらマラソンが終わった頃に届くので、すっかり過去の出来事になっている。
今年の板橋は気候に負けて大失敗と苦いマラソンになったのだけれど、その反省がかすみがうらの好成績に生かされたとも思うので、結果的には良かったのかもしれない。
itabashicity

WiiU「ファミコンリミックス2」のダウンロード開始日。コンビニでニンテンドーチケットを1000円分購入したが、アカウントを見たら残金290円。10円足りないばかりに購入できず、涙を呑む。

[漫画]
尾田栄一郎「ONE PIECE(32)」(集英社ジャンプコミックス)
あれだけ無敵を誇ったエネルを倒して、長かった空島篇がようやく終了。今回も、主だった人は誰も死んでいなかったことが分かり、大変結構でした。
寅さんとワンピースのどちらも飽きてきてしまったので、小休止を入れたい気分。
……と思っていたら、ツタヤで寅さん13作目が在庫二枚ともにレンタル中という神の助け。これで堂々と寅さんを一週お休みにでき、ついでにワンピースも見送った。
One piece (巻32) (ジャンプ・コミックス)/集英社


[ゲーム]
PS3「コール・オブ・デューティ モダン・ウォーフェア2」
引き続き、スペシャルオプス。二時間半以上プレイし続けて、はや廃人同然。

[特撮]
ニコニコ動画で「宇宙刑事シャリバン」
#10「幻夢城―東京 エキスプレスの影を追え」
マドーの新兵器マドー砲の資材搬入UFO を目撃した「金八先生」の大森巡査こと小次郎さんが受難に遭う話。旅情サスペンス風味のサブタイトルだが、肝心のエキスプレスはほとんど話に絡まなかった。
宇宙刑事シャリバン Vol.1 [DVD]/東映ビデオ



4/25 fri
ラン:15km(5+10)
1km平均ラップ:5m07s
消費カロリー:973kcal

左足の調子は上々。
週末に参加予定のいしおかトレイルラン大会は、先週・先々週の大会に較べると距離が短いので、本日のジョグは通常運行。
気温が高く、暑かった。

それ以外は、引き続き低調な一日。

富士山の周り169km を46時間以内に走破する、国内有数のロングトレイルレース「UTMF ウルトラトレイル・マウント・フジ」も、はや今年で三回目。
15時のスタートから、USTREAM の中継を断続的に、一晩中だらだらと見ている。


4/26 sat
ラン:15km(10+5)
1km平均ラップ:4m55s
消費カロリー:1107kcal

明日は大会だけれど、昨日同様、通常運行してみる。
引き続き、USTREAM で「UTMF」の中継を見ていた。
夜、茅屋内で口汚く言い争う。

[本]
筒井康隆「創作の極意と掟」(講談社)
実験的な小説を数多く手がけてきた作者が語る創作論。多岐に亘って言及しているけれど、詰まるところ「小説とは、どのように書こうが良いのである」という結論に行き着くみたい。
「反復」の章では、著作「ダンシング・ヴァニティ」をテキストに解説しているが、ずいぶん前に一度読んだきりで、内容を全く覚えていなかった。
創作の極意と掟/講談社


[ドラマ]
DVD で「真珠夫人」#59-60
美奈子は直也の会社を訪ねて、すっかり落ち込んでいる瑠璃子の様子を伝えた上で、瑠璃子と結婚する意思はないのかと直也に問い、いっそのこと自分と結婚しましょうと言う美奈子を直也は笑ってはぐらかすのだったが、一方、直也の家にいる優は、留守番を図々しく買って出た頼子と反りが合わず、食事の好き嫌いを巡って一悶着起きるも、そこに救いの神と現れた美奈子と頼子の女の対決が繰り広げられ、辛くも美奈子を追い返した頼子は感情の赴くまま優に本当の母親が誰なのかを明かしてしまったところ優は激しく動揺し、頼子が直也からの電話に出ている隙に優は部屋を飛び出し、たまたま帰宅したばかりの瑠璃子に抱きつくのだったが、直也はいい加減に頼子への愛想も尽き果てて、ぎゃあぎゃあわめきたてる彼女を家から追い出すことに成功、その頃瑠璃子は優から本当の母親について尋ねられて答えに窮し、直也はこの現状を解決するには瑠璃子と結婚するのが一番と考えて父・直輔を説得し、瑠璃子にも話を持ちかけるのだったが、瑠璃子は周囲を散々不幸にして来た自分たちが果たして幸せになってよいものなのかどうか思案に暮れるのだった。
頼子、あっさり退場。瞬間風速的には登美子をも上回る奇人ぶりを披露しただけに、もう一騒動起こして欲しかったところ。


[ゲーム]
セブンイレブンにて、ニンテンドーチケット1000円分を購入し、
・「ファミコンリミックス2」(任天堂)を1300円で購入&プレイ開始。
まずは「スーパーマリオブラザーズ3」ステージを三つ星コンプリート。実に懐かしい。
ファミコンリミックス1+2/任天堂


・PS3「コール・オブ・デューティ モダン・ウォーフェア2」
引き続き、スペシャルオプス。「THE PIT」と「盗まれた街」ベテランクリアで貴重な三つ星ゲット。一体、何十回リトライしたことか……。


今週の走行距離:105km