小・中学生さんは冬休み。


彼らがこの時期、嫌でも受け入れなければならない友達が、


冬休みの友


である。


都道府県によっては呼び名が違うのかもしれないが、長期休みの時だけ

呼んでないのに、毎回「ともだち」として現れ、宿題の主役となる、アイツだ。


どちらかというとアイツは、「友」ではなく、いつもくっついてくる「供(とも)」であり、

北斗の拳を読んでいたのならば、「強敵(とも)」にさえ思える存在だ。


「友達を選ぶことができない場合もある」


経験を重ねた、冷めた大人たちからのそんなメッセージを含んでいたのだろうか?





時は、昭和最後の冬休み直前、少年たちは先生の机の上で、「真の友達」を見つけた。

すなわち、


「冬休みの友(教師用)


である。

彼は何でも答えを知っていた。

ドキドキしながら、そのともだちを家に招待し、仲良く宿題を終わらせたのだった。

疑われないように、わざと間違った答えを書いてバランスをとったりもした。


その後、新年を迎えてから、こっそり先生の机に戻しに行ったところを見つかってしまい、

その年の「初怒り」をいただいたのだった。


さすがに、会ってはいけない「友達」と会ったのはあの冬一度きりである。


もうすぐ、今年も終わり。

この時期、地元で友人と会うのが何よりの楽しみ。



「冬休みの間、子供たちも『なるとも』を見るのかな?と思った12月26日は、冬友記念日」



あ、日付が追いついた。



(なるとも=平日昼間の情報番組)