「発達障害は母親の教育次第で治る!」・・・と誤解している親が・・・身近にいます。
「私があの時、ああしたからいけなかったのね・・・」と嘆いてみても何も変わりません。
幼少期や成人になるまでの過程で、良い師に巡りあえばうまく社会に適応出来る場合もありますし、そうじゃない場合もあると思います。
家庭での教育が行き届いていれば、障害を持つ子でも健常者と「表面上同様な生活」をすることができるかもしれません。
ただし、それは何の努力もなくということではなく、常に負荷がかかっています。
別の例で喩えるならば、視力や聴力に障害のある人が、相当な努力をすれば健常者と同程度の生活をおくることができます。そこには本人の努力が不可欠です。努力するということは負荷がかかります。常に負荷がかかっているんです。
しかも、それは社会に適応するための努力であって、障害を治癒させる、根本から取り除く努力ではないのです。
障害を持つ人が健常者と同様に過ごすには、「普通の」生活をするだけで負荷がかかるということを理解していない人が多いのかなと思います。
「普通」のことを「できて当然」、「できないのは努力がたりないから」と一蹴してしまっては成長がないと思います。親にも子にも。
アスペルガー症候群は「障害」ではないかもしれない。しかし、特有の(かなり強烈な)個性を持っているのは事実。コミュニケーションが不得手だったり、言外の意味を理解するのが苦手だったり、相手の気持に立った表現が難しかったりと・・・・
努力すれば、弱視や難聴がよくなりますか? 健常者と同じように見たり、聞こえたりできるようになりますか??
発達障害も同じ事、違いは障害が他人に見えるか、誰にも見えない脳の中で起こっているかの差でしかない。
努力は社会に適応するため。決して根本から治癒するわけではない。と私の両親に伝えたいと思うのですが・・・自分の子を「障害者」にしたくない、比較的治りやすい病気だ、と信じている親に伝えてもよいものだろうか・・・
空気を読むと・・・どうなんだろ??