国際宇宙ステーション撮影計画(おまけつき) | 池袋駅北口の「ぐんまのやぼう」

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国際宇宙ステーション(ISS)はサッカー場くらいの大きさがあるらしいです。

なんでこんなことを調べ始めたかというと....

最近ISSを撮影した写真をいくつか見ました。その中にはなんとちゃんと太陽電池パネルが一つ一つわかるくらいに解像度の高いものもありました。

自分でもこんな写真が撮れたらいいなあということで調べ始めたわけです。

まずどのくらいの大きさに見えるかですが、ISSの高度が400kmとすると天頂にきたとき見上げるとみかけの大きさは

  100[m] / 400[km] = 0.00025
  0.00025 / 3.14 * 180 * 60 * 60 ≒ 50

ということで角度で50秒くらいのはずです。これは土星の輪の見かけの大きさ40秒よりちょっと大きいくらいになります。

組立望遠鏡でも木星の形くらいはちゃんと撮れます。とすると組立望遠鏡でISSを写すと太陽電池パネルの枚数までは数えられなくてもなんとなく四角い形くらいには写りそうです。

次にシャッター速度を考えます。

大きさが100mで形さえわかればいいくらいの考えですので10mくらい動いてもヘーキでしょう。

とするとISSの速度が8km/mくらいらしいですから

  10[m] / 8[km] = 1 / 800

ということで最低 1/800[秒] でシャッターを切れればよさそうです。

今木星を撮るときはISO125で1/100秒くらいで撮っています。

ISSは木星くらいの明るさはあったと思いますので ISO1000、1/800秒とかISO2000、1/1600秒くらいでなんとなく撮れるのではないでしょうか(組立望遠鏡はだいたいF8です。ほよほよさんのコメントでは金星くらい明るかったということでしたからシャッタスピードはもっと上げられそうですね)

それから組立望遠鏡+PENTAX Qで直焦点の場合は視野は1度くらいです。

ですから

  0. 光軸が正確にあったファインダーを取り付ける。
  1. カメラはISO2000、1/1600秒に設定。
  2. あらかじめ無限遠にピントをあわせて待機。
  3. ISSが見えたら組立望遠鏡の視野に導入。
  4. 0.5秒以内にシャッターを切る。

ということでISSはの写真が撮れそうですがどんなものでしょう。

画角から言ったら1,500mm相当ですから1/1600秒でシャッターを切れれば手持ちでもなんとかなるかも...

Kマウントアダプターをうまく利用すれば手振れ補正がきくかも....

流し撮りを練習しておけばけっこうちゃんと写るかも....

ちなみにこれまで望遠はおろか広角でもISSの写真を撮ったことはないです。でも(肉眼で)見たことは一度だけあります (^^;;

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今朝のお日様と今夜のお月様

太陽+黒点というのは白地に黒なので露出なんか適当に合わせておけばいいだろうと思っていたのですがじっさいはとてもシビアでした。端にある黒点なら1/1600、ちょっと中に入ったところなら1/2000、中央だったら1/2500という具合に調整しないと黒点の細かい形がわからなくなります。
黒点(群)は左端と右端ちょっと上というのはすぐにわかると思いますが、左側の黒点の右下にケシ粒みたいな黒点が二つあります。
池袋駅北口の天体観測

今夜のお月様ですが、もう眠くてこの数日の気合がなくテキトーです。
池袋駅北口の天体観測

撮影
  星の手帖社:組立望遠鏡(倒立・15倍) \1,580._
    対物レンズ(f=273mm)、接眼レンズ(f=18.2mm、使用せず)
  PENTAX Q 直焦点
  太陽は ND800 x ND8 x R1 使用
  いずれもISO125、お日様は1/2000、お月様は1/250

画像処理
  GIMP 2.8.2
  いったんオリジナルのサイズでWaveletSharpen(Amout=4.0くらい、Radius=0.5)
  580ピクセルにしたあと再度WaveletSharpen(Amout=0.5、Radius=0.5)

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