太陽のピアス (1) | 池袋駅北口の「ぐんまのやぼう」

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6月6日はビッグイベントの日でした。

AKB48の総選挙の結果発表です。でもそれは“夜の部”で金星の日面通過という“昼の部”があります。

朝起きたら雨でした。太陽面通過の様子はテレビでも流すでしょうし、いろんな方が記事にされるでしょうが、やっぱり自分の目で見てみたかったです (泣)

この日は神奈川にお出かけです。気象予報を見るのですが東京とそんなに違いはないようです。もうカメラは置いて出かけようと思ったのですが、前回の金環日食のときのことを考えます。

まず星の子さんの記事

金環ドラマストリー

にあった“内之浦の奇跡”を思い起こします。そしてムササビ WAT01さんの記事

金環日食:雲を逃れて、日食を見てきました(中編)

にコメントしたときいただいた自嘲気味とも思えるコメ返“諦めが悪いだけです”を思い出します。

テレビで放映される第二接触の様子を食い入るように見ながらカメラを持っていくことに決めます。

こんな天気でも雲が薄くなったり切れたりする瞬間はあるはずです。たくさんの人があきらめずにカメラを構えていたら、そのうちのごく小数の人たちは金星の太陽面通過をカメラに納める幸運に恵まれるかもしれません。もちろんその“ごく小数の人たち”のなかに自分が含まれる可能性はゼロに近いのですが。

機材は最小限に絞りました。PENTAX K-rとその300mmの望遠ズーム、そしてND400とND8のフィルターです。前回の金環日食のときの経験からすると私のような初心者は完璧な写真を撮ることをめざすより、7、8割のできでいいので確実に写真を撮ることを優先させるべきでしょう。手持ちでオートフォーカスでも黒点まではっきり写るのは日食の“リハーサル”をやったとき確かめてあります。

13時に予定していた場所に行きます。分厚い雲が立ち込めどこに太陽があるかさえわかりません。カメラにはND400のフィルターのみを付けND8のフィルターはポケットに入れます。

東の空を見るとほんとにわずかですが青空が見えます。そして雲は東から西に流れています。ひょっとしたらと思いそのまま待機します。

しばらくすると体に太陽の熱さを感じ始め太陽の方向がわかり始めます。赤外線が透過するほどに雲が薄くなっているのでしょう。 そして15分後にわかに付近の建物の影がはっきりとわかるようになります。

お日様がどこにあるかわかりました。夢中でカメラを太陽に向けます。
$池袋北口事情-3979

幸運なことに“ごく小数の人たち”の一人になれたようです。

写真はトリミングのみです。ふつう太陽の写真をとると周囲は真っ黒になるのですが、雲が厚いため太陽の周囲もグレーになってしまっています。

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