肝臓と腰痛
先頃書いた花粉症のブログでもふれましたが、身体均整法の創始者である亀井進先生が研究されていたものに「類別克服法」があります。
様々な症状に合わせた対処法を残されています。
その中に「肝炎の克服法」があります。
実際に肝炎の調整に使ったことはないのですが、右の背中が膨らんでいる人にはなかなか効果があります。
肝臓を酷使されている方は肝臓の機能である分解、解毒、貯蔵などに追われ、肩甲骨の下から腰部にかけて膨らんでいる方が多いのです。
アルコール、薬品、糖分などの過剰摂取などでも膨らみますし、いわゆる大食家も右の背部が膨らんでいます。
そういった方に肝炎の克服法を施しても、右の背中がスーッと平らになってきます。
30代女性、介護職をされている方が腰痛を訴えられて来院されました。
背中を診させて頂くと、右の背部が大きく膨らんでいて、バランスを取るように腰椎が左にカーブしておりました。
聞けば、アルコールは毎晩欠かさず、肉体労働のため甘いもので一息いれるのが楽しみだとか。
ハードワークによる腰部への負担と、内臓の疲弊で現れた体の緊張感などが腰痛にさせてしまっているようでした。
全体調整をしながら「肝炎の克服法」を行うと右の背部か平らになり、背骨が真っ直ぐになりました。
自身の経験でも分かるのですが、一日だけでも禁酒しますと翌日の体のコリや緊張感がやわらぎ、爽快な気分になります。
内臓を休めるだけで、体が軽くなるのがわかります。