偏頭痛
「いや~今週も疲れましたよ」
週一で来院される四十代の男性はいつもそういって笑って治療室に入ってきます。
ところがこの日は無言。
調子悪そうですね、と尋ねると
「なんか頭の左側が痛くてね」
それと本人曰く、「鼻血が出そう」な感覚もあるそう。
なんでも取引先の担当者の「お役所対応」に大そう腹を立て、そこから調子が悪いということでした。
均整の12種体型では「頭脳型」の人は症状を大脳で受け止める傾向があるとされています。
観察してみると、脳天が熱もっています。そして胸椎の9番がカテカチになっていました。
均整には「頭の充血」をとるのに、胸椎9番をゆるめるとして調整法が記されています。
9番を調整してると
「足がザワザワしてきた」、「血液がドクドク流れだしてきた」と訴えてきました。
体中の血流を感じているようです。
骨盤なども調整して仰向けになってもらい、お腹を触るとこれもカタイ。
お腹をゆるめると、だいぶ軽くなってきた、とのこと。
もう一度脳天をさわってみると熱も下がっていました。
頭に血がのぼる、なんて表現がありますが、まさにその通りの症状でした。