東京大学は10日、2016年度入試から2次試験の後期日程に代えて初めて導入した推薦入試で、77人が合格したと発表した。推薦入試は多様な学生の受け入れが目的で、募集は各学部5~30人、計100人程度。各高校男女1人ずつまで推薦でき、校長の推薦書や小論文に加え、科学五輪入賞など各学部が求める実績資料を基に、意欲や能力を総合的に評価した。

 今回は10学部11学科に計173人が出願。うち149人が1次の書類選考を通過した後、昨年12月下旬に各学部の面接を受け、大学入試センター試験の結果と合わせて合否が判定された。合格人数は法学部14、経済学部4、文学部3、教育学部4、教養学部2、工学部24、理学部11、農学部9、薬学部3、医学部医学科2、医学部健康総合科学科1。

 学力というフィルターが一番わかりやすいのでは、国公立大でこれをするべきではない。最低限でも国語、小論文位のフィルターは必要ではないですか。私立がAOや推薦で、低学力な学生が早慶にまで入っているのに、優秀な学生だけ卒業させるべき、卒業させなければ、レベルの低い学生が推薦入学することは無くなるだろうかという人々もいるでしょうか。

 不思議と「肩身の狭い思い」をすることになるのでしょうか。今の体制では、受験合格組は、彼らにむしろ「優越感」すら抱くだろうか。

 面接で合否が決まるのはもう学力関係ないと言うことになるのでしょうか。しかし今までのペーパーテスト偏重が異常だっただけ、コミュニケーション力やリーダーシップ、行動力や熱意、人に好かれる能力、容姿などそういう本当の実力で合否を決めるのが先進諸国の大学入試と言われているようです。

 折角、推薦があるなら、スポーツ推薦もしてほしいかも。東大が神宮や箱根を制してほしいと思う方もいると思います。21世紀枠みたいなのもあってもいいかも知れません。

 日本は少し昔に戻るのかなと思います。なぜなら、東大や京大は全国よりすぐりの人材が、無試験で入学できたからである。関門は旧制高校にあった。もっといえば旧制中学にあった。旧制中学は5年制だったが、本当に優秀なものは4年で試験に合格して旧制高校に入学できた。所謂とび級であるのでしょうか。

 受験で疲弊してない生徒がどれだけ伸びるかは興味がある。特に浪人生と比べると。卒業後の追跡調査もあるから20年単位ぐらいの調査になるのでしょうか。少子化で得意科目以外は目をつむる形にしないと日本はなんら変わらないと思います。

 結局、正面突破できる学生の合格が早まっただけ、ここで受かるような学生は、試験受けても受かるような学生ばかりでは、試しとしては面白いとは思います。全学部の後期試験を前倒ししただけという感じでしょうか、本流は従来通りの前期試験なわけでしょう。やっているのが結局入試改革でしかないでしょうか。

東大だと端から優秀な人が集まってくるわけでさらにかき集めても意味が無いと思われます。日本の大学全体の問題は解決しない。偏差値主義、大学入学歴社会を破壊しないといけないのに全然手がつけられていないと思います。