ロシアのナルイシキン下院議長と日本専門家らは5日、原爆をテーマにした円卓会議をモスクワで開催した。ウクライナ危機を契機に米欧と対立を深める中、70年前に日本へ原爆を落とした米国の「非人道性」をアピールし、日米の連携にくさびを打つ狙いとみられる。国営テレビが原爆投下に関する番組の予告編を繰り返し報じるなど、国家的なキャンペーンの様相を呈しているようです。

 プーチン大統領側近のナルイシキン氏は「原爆投下はナチス・ドイツや日本の軍国主義者による悪事と同様の重要性を持つ」「人道への罪に時効はない」と主張。冷戦後の国際情勢にも触れて、このような欧米諸国の姿勢が旧ユーゴスラビアやイラクへの軍事攻撃につながり、多大の犠牲をもたらしてきたとも批判したようです。

 円卓会議にはパノフ元駐日大使や国際法の専門家も参加し、「原爆投下の軍事的な必要性はなかった」「米国は裁かれるべきだ」などと米批判を展開したようです。

 ロシア国内では原爆投下を「米国の悪行」と断じる動きが強まっている。タス通信によると、退役軍人組織の一つは近く、米国を裁く国際軍事法廷の設置に動くよう露外務省へ要請する。また、プーチン政権の政策形成に一定の影響力を持つ保守派の識者集団「イズボルスク・クラブ」が被爆地を訪問したほか、ビリチェフスキー駐日代理大使も6日に広島での平和祈念式典に出席する予定。「原爆」をキーワードにして、日本に対して米国批判を呼びかける狙いと見られるようです。

 一方で、プーチン大統領が今年に入り、ウクライナ南部クリミア半島を一方的に編入した際に核兵器の使用準備をしていたと発言するなど、核兵器の力で周辺国を威嚇する姿勢も鮮明にしている。このため、被爆者側からは「ロシアが核廃絶に力を入れているとは思えない」と言うことです。

 民間人をターゲットにした史上最大規模の大量虐殺を引き合いに出して日本叩く所詮はロシアですか、まずシベリア抑留を反省すべきではないですか。満洲でやりたい放題やったことを謝罪して、南樺太と千島を返還しないと言えない台詞ではないですか。

 日ソ不可侵条約を一方的に破って、シベリアに日本兵を強制連行した。ソ連と日本は中立条約を締結しており、それは1946年まで有効であった。さらに45年6月初旬、日本はソ連に対して連合国との降伏に関する調停を要請していた。それらを一切無視して、ソ連は8月8日、日本に対して宣戦布告したのである。これには自衛戦争の要素はまったくなく、日本の開戦を侵略というなら、それ以上の明白なる侵略戦争ではないですか。

リップサービスのつもりが何のサービスになってない所がロシアの限界では、アメリカは小笠原や奄美や沖縄を返還した。領土がある程いいというロシアの考え方はやはり旧時代の大国のもの。返還して一応とはいえ友好国にしたアメリカの方が賢いようですね。

 原爆投下も北方領土略奪も裁かれるべき、どのみちアメリカの悪事を非難する為に昔の日本をダシにしている時点で、日本人の反感を買う他にない。核を放棄して、北方領土を返還してからいってほしい。アメリカが「自分は悪くない」と言うのと同じぐらい、ロシアにこんな事言われたら腹が立しいのではないですか。

 今までアメリカが超大国だったから、この問題が表面化しなかっただけで、これから相対的な地位が落ちるにつれてどんどん問題化していくだろうか。慰安婦問題が現在の倫理観で語られるなら、原爆投下も同じことになるのは必然ではないですか。