かつて世界で4番目に大きな湖だった「アラル海」が過去14年で縮小を続け、有害な砂をまき散らす広大な砂漠と化している。米航空宇宙局(NASA)はこのほど、湖の縮小規模を示す画像を公開したそうです。

アラル海は中央アジアのカザフスタンとウズベキスタンの国境をまたぐ地域にあり、現在は元の湖の中心だった部分が「南アラル海」と呼ばれている。縮小は今年に入ってピークに達し、南アラル海の東側の部分が完全に干上がったようです。

NASAによると、アラル海には1960年代までアムダリヤ川とシルダリヤ川の2つの川が注ぎ込み、雪解け水や雨水が流れ込んでいた。しかし旧ソ連が60年代、農業用水を確保するため、この2つの川の流れを変え、水を運河に流入させたそうです。

この影響でアラル海は縮小を始め、塩分濃度が上昇。肥料や化学物質で汚染された湖底が露呈したようです。この土壌が風に吹かれて周辺の耕作地に広がったため、耕作用にさらに多くの水が必要になったそうです。水位の低下に伴いこの地域の気候も変化した。気温の変化を和らげてくれる水がなくなったため、冬は一層寒く、夏は一層暑くなったとNASAは解説しているようです。

旧ソ連に自然大改造計画というものがあった。シベリア河川流転計画と言われていたものもあったが、実現していたら世界的に気候とかおかしくなっていただろうか。自然現象なら脅威だが、人の手が入ってこうなったわけで、自業自得というか、それはそうなるというか、まさに社会主義的開発の犠牲者、途中で水横流ししている運河を作り直せばいいのに、コンクリート加工もしてないから水が駄々漏れになっているかもしれません。カザフスタンやウズベキスタンは共同でロシアに抗議して水を流させるか補償を求めるべきでしょうね。

中国は木を伐採して砂漠を増やし三狭ダムを作って東シナ海の水温を上昇させた。たかが数十年単位で人為的に地形や気候を変えているのはこれくらいですね。ポル・ポトも知識人全員殺して残り全部を農業にまわしたけど超大飢饉になっていたようです。

それでは耕作地が増えて食糧増産できたのかといえば、地下にあった塩分濃度の濃い化石水との間に水分が供給されたことにより、毛管現象が起こるようになり、耕作地表面に塩などの強アルカリ塩が噴出凝固し、二度と工作できない不毛地域が広がったようです。共産主義者の農業政策はことごとく大失敗しているようですね。

旧ソ連や中国などの共産主義国特有の、いったん決めたら見直しできない。そして誰も責任とらない。環境破壊の典型例として、後世に語り継がれるだろうかとも思います。