アークシステムワークスは,の記事でお伝えしたように,中国のゲームショウ“ChinaJoy 2010”で,「BLAZBLUE」シリーズをプレイアブル出展していた。  国内外で高い評価を得ている2D対戦格闘ゲーム「BLAZBLUE」シリーズだが,中国において格闘ゲームの人気はどのくらいあるものなのだろう。また,海賊版の問題が大きい中国市場において,パッケージ作品を売っていくために必要なものとは何だろうか。今回,同ブースにいた,アークシステムワークス プロダクトマネージャー田口和憲氏(以下,田口氏)に聞いてみた。 プロダクトマネージャー 田口和憲氏  まず,中国における対人格闘ゲームの人気についてだが,田口氏自身がブースで見ている限りという括りではあるものの,rmt,毎日(※開催3日目の7月31日に取材)いろいろな人が遊んでくれていることから,十分に需要はあると考えているという。  実際に試遊台は人が途切れることなく,次々と対戦を楽しんでいるようだった。実は2009年のChinaJoyでも,アークシステムワークスは「BLAZBLUE」を出展しており,そのときも人だかりができていたことを筆者は覚えている。  さらに,試遊をしている中国人プレイヤーの操作を見ていると,どうもどのプレイヤーも操作がうまいのである。田口氏は,格闘ゲームに慣れ親しんだ彼らのその姿に驚いたそうだ。  このように,これほどしっかりと格闘ゲームをプレイしている人がいるわけで,中国でも格闘ゲーム(BLAZBLUEシリーズ)の需要があること自体は間違いないはずだ。  一方で中国市場は,海賊版という大きな問題が存在する。田口氏は,海賊版を手に入れようとするのは,中国では生活水準に差がありすぎるためで,ソフトの価格が一つのネックになっているのではないかと推測している。  今回のイベントでBLAZBLUEシリーズを紹介するために,ブース内に各種コンシューマ版のソフトを展示しているのだが,ドラゴンクエスト10 RMT,直接ブース内で売ってほしいという人が多くいるという。正規には中国で発売されていないわけで,本作のファンにとっては絶好の入手チャンスとなったわけだ。  しかし,そんなプレイヤーの中には,400元(約6000円)という値段に手が出せないという人も多い。日本人であれば,6000円くらいであればと思ってしまうかもしれないが,一般的な中国人のふところ事情において,まだ日本の価格に近いものは,相当に贅沢な遊びとなってしまうのである
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