地震から10日。

なにかしたいのに、なにも出来なくて、
もどかしくて、苦しくて、気持ちばかりあせって
無力感、焦燥感を感じている人が多いようです。
私もその一人でした。

前に進みたい気持ちと、
この気持ちを忘れちゃいけないという気持ちが、
引っぱり合って、立ち止まってしまっていました。

そんなとき友人からこんなメールが届きました。

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< 今、みんなでグラフィックを描いてできること >
http://www.graphic-facilitation.jp/cp-bin/blog/index.php?eid=147

 [負の感情こそ書き出してください。
 これを我慢していると危険です。
 イヤだキライだ悲しい辛いという気持ちは、
 なんとかしたい気持ちの裏返し。
 明るい未来が見えてくるのは、そのネガティブな気持ちに
 ヒントがあるから教えてください。」

 「みんなのもどかしい気持ち、
 書き出すと必ず次にやるべきことが見えてきます。」

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いまはまずはもやもやを紙に書き出してみよう。
そうしたら、大切にしたいことをホールドできるし、
次に向けて踏み出せるかもしれない。

そんな思いで急遽、祝日の昨日ワークショップを開催しました。
開催2日前という急な呼びかけでしたが、
ツイッターをみて、大手企業の人事の方、企業の課長さん、
社労士さん、学生さん、研修講師など、いろんな立場から
8人が参加してくれました。企画の発起人のゆにさんも
仕事をほっぽり出して飛び入り参加してくれました。

↓でてきたもやもや集。

photo:01




photo:02




モヤモヤの正体。

何もしていないのに疲れちゃうとか、
地下鉄もエレベーターも便利だけど怖いとか、
何が怖いのかわからないとか、
あったかい風呂に入って罪悪感とか、
お互いを思いやる気持ちをでもまたすぐ忘れちゃうんじゃないかとか、
いや、すでに一週間前のおのときの気持ちがなくなっているとか、
リツイートして何かした気になっていたとか、
街頭募金だとなぜか小額になっちゃうとか、、、
リツイートリツイートリツイートはだれかなんとかしての気持ち、
でも本当に助けられる人に届いてるのか、、、

・・・・・・

いっぱいあふれでてきました。

この場は解決策を出すものではありません。
自分の気持ち、人の気持ちをじっくり聴く。
とにかく聴く。
そして書き留める。

書き留めると置いてこれる。手放せる。
手放すと、本当に大切にしたいものが見えてくる。

参加していただいた方に感想を聞いたところ、
「疲れちゃって、この3連休は家に引きこもろうと
おもってたんだけど、来てよかった。」
「自分の意外な気持ちが見えて、すこし気が晴れた」

そんな風にいってくれた方がいました。
私にとっても、つぎにむかう心の準備ができました。

今週からおそらく復興支援モードに切り替わると思います。
何をしていいかわからない、じゃなくて、
できることを少しずつやっていこうと思います。
そして、元通りに戻すんじゃなくて、この災害で気付いたことを
学びに変えて、新しい日常を作って行こうと思います。

グラフィックダイアログ。
2回、3回と、続けていきたいと思っています。
機会があれば是非ご参加くださいね。
http://www.facebook.com/event.php?eid=197837220237196