和歌山 雑賀崎で獲れた舌平目です。30cmはあります。身も分厚いです。
新鮮なんで、皮がめくりにくいです。
今日は、シンプルにムニエルにします。昔、見習いの時代、よくやった仕事です。
100匹位毎日やってました。それほど舌平目(ソール)ムニエルという料理は、
クラッシックな料理なんですが、舌平目の料理法としては、一番美味しいやり方
かな思います。
先日、不易流行、(ふえきりゅうこう)と言う四文字熟語を知りました。芭蕉俳諧で、俳諧の風体には
決して変わらぬことのない不易性と絶えず進展・流動する流動性があるが、その
二体は根本において一つである。と言う意味だそうです。料理においても、何か
同じ様なことが言える様な気がします。
フランス料理にも、流行廃りがあります。それはその時代の環境とか、風潮に
よって変わって行きます。クラッシックなフランス料理は、今の人には重たい、
くどい、飽きるなど、いろいろ言われますが、その中でも変わらず美味しく食べて
もらえる料理があると思います。その根本的に変わらない美味しさを今風に
整えて調理したいと思います。