なんて日だ!どうかしてるぜ!!

なんて日だ!どうかしてるぜ!!

短編小説を載せています!どうかしている文章力ですが……読んで、クスリと苦笑してください!( ̄- ̄)ゞ

小説のコメントお待ちしております(´・∀・`)ノ

こんばんは。能登半島の入り口付近に住んでる者です。アメブロでは、小説を載せる事が多いですが、今回は、初めて奥能登の震災の写真を載せたいと思います。これは、奥能登に住む友人から送られて来たものです。


私の家は一応能登なのですが、停電はなかったです。しかし、断水はありましたが井戸水があるので、割と早くお風呂に入る事が出来ましたが、トイレの水は市水なので、苦労しました。1月5日には断水が解消し、普通の生活に戻りました。時折、震度3辺りの余震はあります。早く余震が無くなればいいなと思います。


それでは、酷く被災している友人の写真を見ていただきます。












胸の奥にズドンと来る写真です。何も悪い事していないのに、何故こんな仕打ちを受けなければならないのでしょうか?あまりにも非情過ぎます。

神様は、いるのでしょうか?仏様はいるのでしょうか?
教えて下さい。

奥能登の人達は、いい人ばかりなんですよ……
しかも、この北陸という地域ですから、これから大雪が降って当たり前なんです。もう、多重苦ですよね?
本当に、世知辛いです。

早く復興したいです。でも、時間がかかりますよね。
ご尽力お願いいたします。

境 環(ペンネーム)
すさ 私は、死にたい女。最近、この世の中、自殺はウイルスの様に蔓延していないだろうか?投身自殺、焼身自殺、首吊り自殺、などなど……
 その中でも、上手く死にきれた人、非常に残念ながら死にきれなかった人。死にきれなかった人は、自死を選んだ自分を恨むくらいの、熾烈な過程を通過して生きかえる。

 ショーウインドウに映る私は、汚い。髪はボサボサ、服もヨレヨレ、顔はいったい誰なのだ?と自分の顔立ちが分からぬ程に変化していた。
 よく死相が出れば、死ねると言われているが、やはり死にきれないのは精神的に負担なので、自死出来ずにいた。
 街を彷徨ってから、何日経っただろう。

「死にたいな~」

「やはり、そうでしたか……」 

 声がした方向を探し当てる。急に目に飛び込んできた人間。

「死相が出てますね~でも、自死する勇気がない。分かりますよ~その気持ち」

「あ……はぁ……」

 私はピノキオみたいな男に、そう言われて相槌を打った

「どうでしょう……人間から子供食堂のパンになってみれば?」

 ん?子供なんたらのパン?
 どういう事だ?何を言ってるんだ?

「あなたはパンになるんですよ。人間とおさらばして、お腹が満たされない子供の朝食として……」

 お腹が満たされない子供達の、パン…
 なんじゃそりゃ!!

「どどどど…どういう事です?あなたは何者ですか? 何で私がパンになる必要があるんですか?」

「死にたいんでしょ?この世から消えたいんでしょ?じゃあ、恵まれない子供の為に、最期にパンとなって人生に終止符を打てば。子供は喜びますよ~」

 何を言ってるんだ?このピノキオみたいな男……
 ん?この男……普通の人間ではないな。
 ハハハ、何しろピノキオに似ているんだもの、人間ではないか。

 私は、ピノキオ男に笑いのツボを押されて、大爆笑した。

「死にたい方は、最初は皆そんな風に笑うんですよね~でも、最期には私に感謝するんですよね~」

 ピノキオに感謝?そんな馬鹿な!!
 爆笑の最中、ピノキオは真剣な眼差しでこう放った

「死にたいんでしょ?楽に。それが私には出来ると言っているんですよ」

 そうだ。私は死にたいんだ。楽に死ねるなら、やぶさかではない。万々歳だ。

「では、ピノキオさん、私を楽にして下さい」
 丁寧にお辞儀をした。
「ピノキオではないけれど……では、ハルトくんの朝食のパンになって下さい」

 ピロピロピロピ〜ン

 あっと言う間に私は、ハルトくんの6斤の食パンへと変わった。


 ピノキオ男は、私(パン女)を袋に入れて、子供食堂へ向かう。

「おじさんこんにちは!」
 元気な少年が声をかけてきた。

「やあ!ハルトくん。元気にしてるかい?ちょうど明日からハルトくんに食べて貰う朝食の『パン』を持って来たよ~」

「わ~い!美味しそうなパンだ〜 おじさんありがとう!」

 屈託のない笑顔を見せるハルトくんに、食べられるなら本望だと思った。
 
 子供食堂……テレビで聞いた事があった。個々の問題により、家庭で朝食を食べられない子供がたくさんいると言うこと。
 私が子供の頃は、そんな悲しい思いをする子はいなかった。世も末だと思った。

 
 1枚目。今日から6日にかけてハルトくんに食べられる。少し、ダルい。ハルトくんは残さず食べてくれた。

 
 2枚目。ちょっと熱っぽさを感じた。ハルトくん完食。

 こうやって、段々と弱っていって最期を迎えるのか……人間としての意識がちゃんと残っている。「パン」に変わっても。段々と死の恐怖が芽生えて来た。しかし、時すでに遅し……

 
 3枚目。意識が朦朧としてきた。
「待って!食べないで……友達に言いたい事があるの…あの時急に殴ってごめんね」

 
 4枚目。生きているのか、死んでしまったのかが分からない状態。
「待って……好きな人がいるの。想いを伝えられなかった……好きです!と勇気を出して、告白すれば良かった」後悔の念に駆られる。

 
 5枚目。最早、ハルトくんの顔が見れない。真っ暗闇だ。ダルさも痛みも感じない。薄い意識のなか、大学まで出してくれた両親に感謝したい。

 就職してから、私の運命が変わる。真面目過ぎたのだ。出来る女になりたくて、必死で仕事を頑張った。それが仇になり、精神が崩壊してしまった。毎日、死にたいと思うようになったのだった。


 6枚目。最期だ。涙が溢れて止まらない!


 「うわぁ~このパンビチョビチョになってる!食べれないよ~わぁ〜ん」


 微かに聞こえる子供の嗚咽。遠ざかる意識……

 「おじさんが食べてあげる」

 ピノキオか?薄っすら声が聞こえる。

 そして、何も聞こえなくなり、見えなくなった。


 死んだおばあちゃんが、笑いながら手招きしている。川の向こう側から。
 黄色い花が、ゆらゆら揺れている。綺麗な景色。

 死んだんだ……おばあちゃんの所へ行こうと駆け出した、が……

 「は〜い〜!ブレッドウーマン!!ようこそ!」

 あら、ヤダ。この世にもピノキオ男がいるのね。

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私は、洋服のチェーン店で働いている
今は11月。落ち葉の季節である。お客様は天候に左右されやすい。天気の良い今日は目が回る程の混雑だが、外が雨の場合は、店内はがらんどうとしていて、混雑時期の錯覚が招くのか、しばしマネキンが動いて見える時が多々ある。レジカウンター専門のアルバイトとレジ、品出しをするパートタイマーがいる。
私は前者のアルバイトだ。

「いらっしゃいませ~」
中年の女性がパンツを一本買いに来た。
「ありがとうございます。1500円になります」
ピッタリ1500を支払った。
「ありがとうございました」
今日は昨日のチラシからのお客様が少し少ない。

あれから30分程だろうか、数名のお客様をさばいたあと、中年の女性が申し訳無さそうに、
「これ、Mなんだけど、Lに変えて下さいます?」
「分かりました」
「あのね~試着したんだけど、Mサイズ入ったのよ~でも、家に帰ったらお腹回りが苦しくて…」
「あ、そうでしたか~」
と、私は微笑んだ。
お取替えはよくある話だから、何も気にとめなかった。
 私も持病の薬のせいだと思うが、(そう思いたい自分がいる)MサイズからLサイズに身体が降格し、美容体重ではなくなった。まだ標準体重だが、ぽっちゃりに値していた。この女性も私と同じ位の体格なのに、試着時点でMサイズが入ったのだろうかと首を傾げる。

あれから一週間経った頃だろうか、Lサイズに交換した中年女性がMサイズのパンツを差し出して来た。
「いらっしゃいませ~1500円になります」
「先日は、ごめんなさいね~アハハ。ちゃんと試着したから大丈夫!でも、このお店安くてホント助かるわ!」
「ありがとうございます」と微笑む。
後ろ姿を見ながら、「本当に大丈夫か?」と危惧した。
 うちの店は、毎週水曜日に売り出す服のチラシが出る。たまに出ない時もあるが。あの人はきっとチラシを見て買いに来るのだろうと根拠もなく思う。
今日は少し忙しい。「いらっしゃいませ」のお辞儀とレジを繰り返していたら、目眩がして非常に疲れる。
 レジをしてふと並んでいる人が二人程いたので、品出しのパートさんを店内アナウンスで呼んだ。
 店のモットーの一つで「なるべくお客様を待たせない」があるのだ。
 あの中年女性がレジに並んでいた。
「やっぱり〜」と心の中で苦笑いする。
「試着室ではピッタリで『イケるわ!』って思ったんだけど…家に帰ったら、窮屈だな~と思って…Lサイズに変えていただける?」
「分かりました」と笑顔をつくるが、毎回お取替えは勘弁してほしい。
 もう私の中ではブラックリストだ。サイズの差し替えは、そう頻繁にないのだから…
 もうクリスマスが近づいて来た。あのおばさん最近来ないな〜と思い、ふと入口を見たら、誰か入って来る。よく見ると見覚えのある女性…『はい!L寸やってきました~』と呟き、苦笑する。
 何も持たずレジに近づいて来る。
「毎回、お手数かけてごめんなさいね~でも、ホントに試着室ではMが入るの…でもね…家に帰ったら、急に窮屈になって…今日は、Lを買って帰るわ。うふふ」
 この人、頭のネジが一部故障してるのかしら。なんで毎回Mが入るのかが分からない。もしかして、うちの試着室は異空間でウエストが縮まるとでもいうのか…
 私も、勤務時間外に試着してみようかな?と買う宛のないものを穿くなんてオカシイ話だ。とニヤける自分がいる。妄想から脱却して、入って来るお客に声をかけた。
 彼女がレジへとやって来る。ゆっくりと、笑いながら。
「ちゃんとLにしましたわ。もう、取り替えないから大丈夫。うふふ」と笑う。
私も微笑む。
「2000円になります」
財布から2000差し出す。
「2000円ちょうどですね。ありがとうございました」
 丁寧にお辞儀をした。L寸の女は満足そうに帰っていく。もう取り替えはないだろう。何か、少し清々しい気持ちになった。あなたも私もL寸で生きていくのよ~と心の中で呟いた。

30分後、彼女がうちの袋を持って入ってきた。
「え!?L買ったよね?L寸ブカブカ?そんなはずはない!あなたと私はL寸!」
そんな言葉が脳内をこだまする。

「このズボンLから、LLサイズに変えていただける?」


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