キャストアウェイ(2000年)
キャストアウェイ

予告

Wikiから引用
『キャスト・アウェイ』(Cast Away)は、2000年のアメリカ映画。
ロバート・ゼメキス監督、トム・ハンクス主演作品。両者がタッグを組むのは1994年の『フォレスト・ガンプ/一期一会』以来2度目である。無人島に流れ着いた男性のサバイバル生活を描いており、シーンのほとんどをトム・ハンクス1人で演じた。
トム・ハンクスは本作の役作りのため22.7kg減量し、第58回ゴールデングローブ賞では主演男優賞(ドラマ部門)を受賞した。

登場人物
チャック・ノーランド  トム・ハンクス
婚約者を持つ運送会社フェデックスの管理職

ケリー・フレアーズ  ヘレン・ハント
チャックの婚約者。

スタン  ニック・サーシー
チャックの同僚。娘が難病にかかっている。

あらすじ
運送会社フェデックスで働くチャックは時間に厳しく、従業員を常に急かしている。
婚約者のケリーとは順風満帆。
世界を渡り歩くチャックは親族の食事会でケリーたちと食事を共にするが会社に呼び出される。
そのままその晩メンフィスを発つ事になったチャックは、ケリーに空港まで送ってもらい車内で特別なプレゼントを彼女へ渡す。
すぐ戻ってくる!
そう残し彼は発ってしまった。
それはまるで地獄のような孤独と闘い続けなければならないサバイバルの始まりだった━。

ネタバレ&感想
見渡す限り荒れ果てた荒野の十字路
宅配車フェデックスの車が走っていく
ディック&ベティーナ家へへ届け物を集配にやってきた
フェデックス

ここから視点は荷物の視点
到着したのはピーターソン宅
荷物を渡す

1人の少年が荷物を持ってフェデックスへ走り出す
車内では部下にきつく商売とは何かを語り指示する男(トム・ハンクス)
少年から荷物を受け取る
彼は時間にとても厳しい
荷物を開け中から取り出したのはタイマー
87時間もかかってる事を恥ずかしいと思わんのか!と一括し従業員のけつを叩くように仕事をさせる
従業員を急かすチャック


彼には彼女が留守電にメッセージを残す
自社の配送ジェット機に乗りメンフィスへ飛び立った
機内でワインを嗜む
同じ会社のスタンにメアリーの様子を聞く添乗員
芳しくない

彼女のケリーの大学へ出向いた彼
抱きしめてキス
2人の関係は良好
家のソファーでくつろぐ2人
束の間の休息

フェデックス関係の家族と食事会
楽しいひと時を過ごす
彼は歯が痛い虫歯だろうか
会社から呼び出し
次会えそうな日程を相談する2人
会社へ発つ前のふたり
車で彼を送る
クリスマスプレゼントを貰う
中には古い時計にケリー写真入り
彼はタオルや手帳をケリーへ
去り際にもう1つのプレゼント
車の中で開けるようなものじゃない
すぐ戻るよ!
彼は旅立った

飛行機の中
なにやら揺れが
慌てた様子のパイロット達
まだ飛行機は安定して飛んでいるが緊急事態らしい
トイレで顔を洗う
突然激しい揺れと共に凄まじい揺れ!
不時着するぞ!とパイロット
エンジンから出火
救命胴衣を着けろ!
下に転がったケリーから貰った時計を拾う
海に落ちた!
凄まじい衝撃と映像
機内から脱出しようともがく
海深くへ沈んでいく機体
激しいエンジン音と共に左エンジンが爆発
救急ボートに乗った彼は大しけの中必死にボートへしがみつく

運良く島に上陸したようだ

翌日眼を覚ます彼
砂浜で呆然とする
流れ着いた無人島

流れ着いたフェデックスの荷物を集めたり、誰かいないか呼びかけたり、HELPと砂浜に文字を描いたり、彼は島を探索する
砂浜にHELPの文字

島一番の高台

人が浮いているのを見つけ駆け寄るが既に亡くなっていた
彼を埋葬する事に
靴を頂き使えそうなものとサイフから彼の家族の写真を抜き取り彼の胸ポケットへ入れる
これでいい

食糧問題がすぐに露呈
木で作った杜で魚を突くも刺さらない
雨水で乾きを潤す

深夜遠くで船の灯りが!
ライトで照らすも気付かれず

彼は島から脱出を試みる
とても波が高い
どうやらそういう地域のようだ
大波で転覆
太ももに珊瑚がぶっ刺さる…痛い
また大シケ
血まみれになった傷口を縛り、探索した時に見つけた小さな洞穴で雨風を凌ぐ
洞穴の泥水を飲む
ライトを点けっぱなしに疲れ果てそのまま眠ってしまった

朝目覚めるもライトは当然点かず
傷口がえぐい…
彼の支えはケリーから貰った古い時計
ケリーの写真入り古時計

集めていた荷物を開ける
フェデックスの荷物を開けるチャック
ビデオテープ、離婚同意書、ウィルソン社バレーボール、スケート靴、ドレス
1つだけ開けないでおいた
スケート靴で衣類を裂き、枝で杜を作り、カニを食べたり、小さな網で小魚を獲ったり…

次に火を起こす
が、当然点かない
手が豆だらけに
歯も痛む

火が点かない
力強く枝を持っていたせいで折れて刺さる
怒りで叫び物を投げまくる
血の付いた手で投げたバレーボールに血が付き、それを利用して顔を描く
バレーボールに血で顔を描くチャック

長く付き合う事になる親友ウィルソンの誕生だ

ウィルソン!

彼は再び火起こしにチャレンジ
バレーボールのウィルソンは彼をじっと見つめる
ウィルソンと火をおこす
マッチは持ってないだろうな?ウィルソンに語り掛ける
割れた枝を枝で擦ると煙が!
空気が必要なんだ!
地面を少し掘り再び擦り出す
火が点いた!
火を喜ぶ
喜び叫ぶ!
歌い出し喜びまくる

ウィルソンに話しかけるのが日課
彼は捜索範囲を計算する
テキサス州の2倍だ
見つからない…

歯が限界にきている
噛むことも出来なくなってきた
遂に彼は歯を抜く事を決意する
スケート靴を咥え込み片手に石を
反動で一気に抜くつもりだ
歯が抜けた!
だが、痛々しい描写

それから4年
遠くから杜を投げ魚を突いた髭と髪が伸び痩せ切った男
年老いたウィルソン
年老いたウィルソン

物音で目覚める
ただの大きな鉄板
ベイカーズフィールド社と書いてある
それを立てると風で倒れた
使えるぞ!

彼は筏を作る
4月に波と風が強くなればチャンスはあるとウィルソンに話す
風の強い月に狙いを定める

まずはロープが必要だ
4年の歳月が流れた

連日ロープを編むが、元となる植物がなくなる
彼は奥の手をウィルソンに話す
自殺の実験に使った10mのロープ
断崖絶壁を登り取ってきた
もう1年前だあの頃のことは忘れろ
こんな島でバレーボール相手に話しかけるのはもうやめだ!
おれは脱出する
と言い放ちウィルソンを蹴っ飛ばす
が、すぐに探しに
ウィルソンを見つけ謝る

大きな筏が完成間近
大事に取っておいたフェデックスの荷物を包み仕度を済ませていく

風と波が強い
彼は岩にこの島に1500日過ごした事と名前チャック・ノーランドと記した
名前と過ごした年数を岩に記す

出航
オールで沖に出る筏
大きな波が襲ってくる!
次の瞬間帆を立ち上げ波を乗り切った!
島の全体図が見えてくる
感慨深く見つめるチャック
彼はウィルソンと共に沖へ出た
ウィルソンと共に沖へ出た
宛も何もなくオールを漕ぎ、淡々と漂い続ける
深夜クジラと遭遇
クジラが不思議そうに筏を見つめる
大シケ
筏にしがみつくチャック
帆が飛んでいった
筏は半壊
固定していたウィルソンが筏から外れ流れてしまう
気付いたチャック
流れていくウィルソンを見つけ泳いで捕まえに行こうとする
筏を引っ張るがウィルソンに届かない
ウィルソン!
ウィルソン!
名を叫ぶ
許してくれ ウィルソン
許してくれ
ウィルソン!
許してくれ!

彼の名を叫び続け筏へ戻った
筏で泣き崩れるチャック
許してくれ 許してくれ

チャックは絶望し始めた
オールを捨て流れに任せる事に

筏の上で衰弱しているとそれはそれは大きな船が横を通る!
船も気付いた
意識が朦朧とする中、手を挙げる
助けてくれ…ケリー

場面代わりケリー
彼が生きていると連絡
卒倒する
しかしケリーには旦那と子供がいる

それから4週間後
フェデックスに手厚くされるチャック
スタンが機内で一緒に
話す2人
メアリーも亡くなったようだ

ケリーを待っていると、ケリーの夫が現れた
彼女は混乱していると話す
少し時間をと
とにかくすまない
と残し部屋を後にした

外を覗く
ケリーがいた!
だが彼女は夫にチャックへ会う事を止められていた

夜ケリーを忘れられないチャックは土砂降りの中タクシーで彼女の元へ
ドアの前に立つと灯りが
部屋に招き入れ抱きしめるケリー
子供の話、名はケイティ
ハッキリさせておこう
身構えるケリー
ジョークを飛ばすチャック
あの事故があって何もかも宙ぶらりんに
古い時計をケリーへ返すチャック
資料室
ケリーは事故の事を調べつくしていた
後悔するチャック
飛行機に乗らなければ
車から降りなければ
見せたいものがあるとケリー
車庫で当時の車を見せる
あなたの車よと鍵を渡す
これから何を?
分からない
あの時すぐ戻ると
すまなかった
私もよ

キスする2人
チャックは車で出て行く

見送るケリー
見えなくなった
急にケリーは追いかける!
チャック!
チャック!
すぐに戻ってきた車
固く抱きしめ合いキスする2人
生きてると思ったのよ
でも皆は"諦めたほうがいい"と━
愛してるわ
これからもずっと

僕も愛してる
君の思う以上に

ケリーを車に乗せる
チャック
とつぶやくケリー

うちに帰るんだ
とチャック
ケリーを家へ送るチャック

彼女も僕も考えて
僕を諦めた
島の出来事をスタンへ話す
唯一の選択肢は自殺だった
まずテストした
だが重みで枝が折れた
自殺すら出来なかった
何が何でも生き残るんだ
ある日潮が帆を運んできた
今君と話している
彼女を再び失った
彼女を失ったことは悲しい
これからどうするか
息をし続ける

見渡す限りの荒れ果てた荒野
十字路

ディック&ベティーナ家
この荷物で私は救われました
チャック・ノーランド

十字路で行き先を考えるチャック
1人の女性が通りかかりそれぞれの道がどこに繋がっているのか教えてくれた
十字路で出会った女性

チャックは十字路の真ん中に立つ
彼は選択できる
次はどんな選択をしようか
まだこれからたくさんの選択が出来る
彼はどの道を進むのか


感想
プライベート・ライアン、グリーンマイルときたら次はコレ!
青春時代何度も観た映画!
大半がトム・ハンクス一人のシーンで、無人島に放流している間はウィルソンとしか話さない為彼は最初ほとんど無言で演じるしかない。
この喋らずに演じるという役柄はとても難しいと思うが、それを感じさせない演技はとても素晴らしく見どころのひとつである。
孤独感と生きなければという人間の本能に従い、知恵を絞って食糧問題などをクリアしていくこのサバイバルは観ててとても興味深いし、面白い!
ケリーへの思いは褪せることなく、彼を4年間も支え続けたのだが、最後に彼は報われなかった。
2度死んだとチャックは言っていたがまさにその通りだと思う。
両者はとてもつらい選択を自ら選んだのではなく、年数が経ち取り返しのつかないところまでケリーの背景が作り上げられていた時点で、結論は決まっていたのではないかと思う。
最期の名シーン十字路はたくさんの選択肢があるという意味合いや、自由と人間の尊厳を取り戻したチャックへのご褒美だったようにも感じる。
人によってそれぞれ解釈の違いが出る十字路は最高のシーンの一つだと思う。
トム・ハンクスの演技力に魅了されたいのであれば是非観て見よう!

10/9