愛を読むひと(2008年)


予告

Wikiから引用
『愛を読むひと』(あいをよむひと、The Reader)は、2008年のアメリカ・ドイツ合作映画。
英語作品。
1995年 に出版されたベルンハルト・シュリンクの小説『朗読者』を、スティーブン・ダルドリー監督が映画化。
第81回アカデミー賞では作品賞を含む5部門にノミネートされケイト・ウィンスレットが主演女優賞を受賞。

登場人物
ハンナ・シュミッツ  ケイト・ウィンスレット
マイケルと一夏の恋をする

マイケル・ベルク  レイフ・ファインズ
年齢を重ねた大人のマイケル

少年時代のマイケル  ダフィット・クロス
ハンナとは少し年齢が離れている

あらすじ
偶然出会った少年マイケルとハンナ
奇妙な関係から2人は一夏の恋をする
2人は肉欲に溺れひたすら愛し合う日々
ハンナはマイケルが読んでくれる本の朗読がとてもお気に入り
マイケルの事を坊やと呼び、朗読をせがむ
ある日突然ハンナがいなくなり、その一夏の恋も終わりを告げた
数年後
マイケルは大学のゼミ研究の為に裁判を傍聴する
そこにはなんとハンナの姿が…。
彼女はアウシュビッツ刑務所で看守役をしていた
2人の忘れ去られた歯車が再び回りだす━。

ネタバレ&感想
土砂降りの中歩く青年
体調が芳しくなく座り込み吐いてしまう
近所に住む女性が彼を介抱し家まで送り届けた

医師にかかり診断結果は猩紅熱(しょうこうねつ)
数ヶ月隔離され病気を治した
介抱してくれた女性の元へお礼しに花束を持って訪ねた
女性はなぜか不機嫌
仕事に行くから外で待っててちょうだい
一緒に行きましょう
彼は外で待つが隙間から彼女の着替えを覗いてしまう
慌ててその場を去る
数日経ったある日
彼女を再び訪ねた彼
ドアの前で待っていると彼女が帰ってきた
バケツに2杯石炭を入れてきてちょうだい
彼はススだらけになりながらもバケツに2杯石炭を入れてきた
彼女はススだらけになった彼をお風呂に
裸で恥ずかしそうな彼
浴槽の前でタオルを差し出す彼女
初めて交わる2人
なぜか全裸!
展開早過ぎぃ!
彼女は彼と向かい合い手解きをする

帰宅後母に心配をかけた事を謝る
明日から学校に行くよと家族に話す

翌朝
ところが家を出て向かったのは彼女の家
家に着くなりすぐ全裸に
裸で抱き合いまた手解きを受ける
名前も知らない2人
彼女の名はハンナ
彼はマイケル
2人は歳が離れている
ハンナの家へ難何度も通うマイケル
2人はいつも裸
学校で習ったギリシャ語の話
2人で浴槽に浸かる
お風呂で読み聞かせる
彼は朗読に才能があるようだ


ハンナの勤める車両にのったマイケル
些細な事で喧嘩をしてしまう
素直な気持ちをハンナへ伝え仲直り
彼の朗読を求めるハンナ


マイケルがハンナへ本を読み聞かせるのが2人の日常に
日々セックスと朗読、朗読とセックス


一泊のサイクリング旅行にやってきた
本を読むマイケル
外に出て現実を知る
2人の年齢は離れすぎていた
道端のレストランで親子に間違えられる

教会にやってきた2人
子供達が謳う讃美歌に感動するハンナ
ハンナの為に詩を書くマイケル
2人の関係は順調

マイケルの父親
裁判所の判事

学校が共学に
新入りの女学生たちが入ってきた
マイケルはその中でソフィーという女性と親しくなる
ハンナは昇進し事務になる
まだその事をマイケルに話していない
マイケルの誕生日パーティーが計画されていたが、それでも彼女を優先するマイケル
だがハンナは機嫌か悪い
喧嘩してまた仲直り
裸になり愛を確かめる

ハンナはマイケルに内緒で家を出る
いつものようにハンナの家を訪ねたがもぬけの殻

時は流れ1966年
マイケルは大学生え法学部
とある裁判を傍聴するマイケル
その被告席になんとハンナが
彼女はアウシュビッツで働いていた
衝撃展開に言葉を失うマイケル


再び彼女の裁判へ足を運ぶ
ユダヤ人の選別をしていた罪に問われる

証言者がハンナについて述べる
ハンナだけは違った
彼女は若い女性をお気に入りに
食事やベッドを与え本を読ませていた
始めは知性のある親切な人だと思った
だが、実は彼らを優先してアウシュヴィッツ行きに選んでいた事を証言しハンナの心証は悪くなる
裁判でのハンナ

次の証言者
死の行進の話
壮絶で絶望的な内容

大学でハンナの裁判を議論
収容所は何千とあったはず
この収容所での事件はたまたま生き残った人が本を出したおかげで裁判になっている

収容所を訪ねたマイケル

またハンナたち看守の裁判
爆撃にあった教会の鍵をなぜ開けなかったと問い詰められる
ハンナは秩序はどうする、開ければ大変な事にと証言する
火災の報告書を持ち出しこの報告書はハンナが書いたハンナが鍵を閉めろと判断したと
他の看守たちがこぞってハンナを悪者扱いし追い詰められていく
ハンナは自らが書いた報告書だと証言したがそこで矛盾を感じたのはマイケルだった

ハンナが自分を含め人に本を朗読をさせることを好む一方で、自分が朗読することは拒んだことや、自分がメモ書きで知らせた情報を知らないことで行き違いが起きたこと、鉄道会社の事務職への移動を拒否したこと、さらに筆跡鑑定を拒んだことから「ハンナは文盲であること」そしてそれを隠していることに気付く━。

マイケルは教授に相談
私は被告のある事実を知っている
間違いなく判決が変わる事実だが被告はそれをばらして欲しくないと思っていると

マイケルは収容所にいるハンナの元へ面会にやってきた
刑務所にきたマイケル
だがマイケルは途中で帰ってしまった
彼は一体何を思ったのか

大学の同級生ガートルートを抱くマイケル
彼女は以前からマイケルに好意を持っていた

ハンナたち看守の公判4回目
看守たちが入廷するとひどいヤジが飛び交う
判決
ハンナ以外の看守5人は4年と3ヶ月
ハンナは無期懲役

1976年
ガートルートと離婚すると母に伝える
マイケルは夜中昔の本を出し1人朗読

場面代わりハンナ
マイケルが録音テープをハンナに贈る
彼女は驚き一度止めるも彼を思い出し再び再生する
録音テープには彼女の大好きだった彼の朗読
日々テープを贈るマイケル
ハンナは大事に大事に聴き続ける

何かに気付いたハンナ

1980年
一通の手紙が
テープをありがとう 坊や
ハンナからの手紙

ハンナは再び手紙を贈る
ロマンス小説を送って
手紙は届いた?返事を頂戴

1988年
ハンナ・シュミッツが仮出所する事に
身寄りがなくあなたが頼りです一度面会にと刑務所の事務員
マイケルはハンナへ会いに刑務所へ訪れた
事務員はハンナの事を以前はきちんとしていたのに今は何にも無頓着になってしまったと話す

数十年ぶりに再会する2人
マイケルに再会したハンナ

何処かよそよそしいマイケル
来週迎えにくると約束しその場をあとにする

ハンナは自らの靴を脱ぎ靴紐で首を吊って自殺した

彼女の遺言が残されていた
古いお茶の缶にあるお金を
マイケルに渡して下さい
銀行にある7000マルクと一緒に送ってほしいのです
火事で生き残った娘さんに
彼女に
使い方は委ねます
マイケルに『よろしく』と

タクシーで何処かへ向かうマイケル
火事で生き残った娘さんの家

ハンナはずっと文盲でした
彼女は刑務所で読み書きを覚えました
私は彼女と一夏の関係を持ちました
ハンナはあなたにお金を残して逝きました
これです
お金は識字率をあげる為寄付する事になった

1995年
娘とハンナの墓地へ訪れたマイケル
娘にハンナの事を全て最初から話す
end


感想
ケイト・ウィンスレットといえば、そう、タイタニック!
気性の荒い女性ハンナと青春真っ只中のマイケル、どうみても6歳違いに見えない(笑)
20歳くらい違うように見えてしまう
マイケルが彼女の事を文盲だと確信した時彼はなぜ彼女の刑務所まで足を運んだにも関わらず、ハンナに会わなかったのだろうか
あの場面での真理が見えなかった
結局ハンナは長きにわたり囚われ、最後に自殺を遂げてしまう
数十年経ったハンナとマイケルは互いに思いや背負っているものが違い、ハンナはそれを受け入れ自殺したのだろうか
結局ヒミツを隠し続けた両者は救われなかったようにも思えた
結局マイケルはなにがしたかったのか
彼女のプライドを傷つけてでもヒミツを証言し、救うべきだったと私は思う


10/7.5