ひまわり(1970年)

予告
今回はネタバレが多い予告しかなかったので、この映画を最高に盛り上げてくれるBGMを添えます
Wikiから引用
『ひまわり』(I Girasoli)は、マルチェロ・マストロヤンニとソフィア・ローレンが主演した反戦映画。
日本での公開は1970年9月。
監督はネオレアリズモ(イタリアンリアリズム)の一翼を担ったヴィットリオ・デ・シーカ。
音楽を「ティファニーで朝食を」や「ピンクパンサー」などで知られるヘンリー・マンシーニが担当し、公開当時には主題曲も日本でヒットした。
戦争によって引き裂かれた夫婦の行く末を悲哀たっぷりに描いた作品で、劇中幾度か登場する、地平線にまで及ぶひまわり畑の美しさと、もの悲しさが圧巻。劇中に出てくる画面を覆いつくすひまわり畑は、全てソ連時代のウクライナの首都キエフから南へ500kmほど行ったヘルソン州で撮影されたものである(在ウクライナ日本国大使館公式発表)。
登場人物
アントニオ・ガルビアーティ マルチェロ・マストロヤンニ
ジョヴァンナの夫。ソ連へ戦争に行き、行方不明に。
ジョヴァンナ ソフィア・ローレン
アントニオの妻。彼の帰還を待ち続ける。
マーシャ リュドミラ・サベーリエワ
ロシアの娘。
あらすじ
戦時中結ばれたアントニオとジョヴァンナ。
2人は結婚休暇を使い、たくさんの思い出を作るも、アントニオは休暇が終わればソ連戦線へ送られる事になっていた。
数年が経ち、いつまで経っても帰ってこないアントニオ。
生死すら分からない。
ジョヴァンナは意を決し、ソ連へ彼を探しに行く旅へ出た━。
ネタバレ&感想
見渡す限り一面のひまわり!

そよ風になびき、頭を揺らす様は恥らっている女性のように可憐
1944年
戦争で行方不明になった主人を探す1人の女性
場面変わり浜辺で抱き合う男女
抱き合ってる最中、誤って彼女のイヤリングを飲み込んでしまった男
海水を飲んで吐き出そうとするも塩っけが強過ぎて飲み込めない

2人は砂浜に停めてあるボートの狭間で再び熱い抱擁
燃え上がるような恋をし2人は結婚した
幸せな日々を過ごす

外で散歩中照明弾が降ってきた!
身を隠す2人
難を逃れた
あなたとずっといたいわとキスするジョヴァンナ
場面変わりなぜかアントニオに襲われるジョヴァンナ!?
何か意味がありそうだ
隠れていたアントニオを呼ぶ
アントニオは軍に捕まった
所変わって病院
彼は暴れれば軍に入らずに済むと考え演技していたのだった
バレてしまいロシア戦線へ
出発前残り15分
熱いキスと抱擁
すぐに帰ってくる、毛皮をみやげに
何年も待ち続けたジョヴァンナ
彼は帰ってこない
写真を片手に彼の手掛かりを探す日々

アントニオを知っている人を見つけ、話を聞く
あれこそ地獄だ
その男性は語り出す
場面変わり極寒のロシア
雪原での戦闘
そこに睡眠は存在せず、3分止まれば凍死
ひたすら歩き続けるイタリア軍
1人また1人と倒れていく
男性はアントニオを励まし続けたがやがて
アントニオは雪原に倒れてしまった
それが彼の見た最後のアントニオ━。
最期に一言
後から救助されたと噂があった
と告げ男は話し終えその場を去っていった
またアントニオのいない日常
ジョヴァンナも年を重ねている
ジョヴァンナはアントニオを探すべく、ロシアへ行く決意を固める
まずやってきたのは外務省
外務省から連れてきた通訳の男と列車へ
悲しげなBGMと共に
冒頭のひまわり畑へやってきた

このひまわり畑の下はイタリア兵、農家、女、子供が埋まっていると通訳を介し、説明される
他の墓地も回った
無数に斜面に立つ十字架

アントニオは見つからない
それでも彼が生きていると信じるジョヴァンナ
アントニオに似た男を見つける
話しかけるもイタリア人である事を否定
今はロシア人だと話す男
またアントニオを探す旅
ロシアに住む老婆たちへ聞き込み

ロシア人老婆に連れられてきた一つの民家
洗濯物を干す若い女性

ジョヴァンナはアントニオの写真をその民家に住む若い女性へ渡す
言葉は通じないが何か汲み取ったような表情の若い女性
子供がいる
ジョヴァンナは泣き出す
察したのか?幸せな家庭が羨ましかったのか?みじめな気持に?
何か感じたものがあるんだろう
アントニオの話をする若い女性
彼は死ぬ間際で凍りついていた
両足を引っ張りアントニオを救助する1人の若い娘、名はマーシャ
アントニオは名前も何もかも全て忘れてしまっていた
彼女がずっと介抱したとの事だった

彼女に連れられ駅へきたジョヴァンナ
列車が止まる
不穏なBGM
アントニオ
彼女はアントニオを見た瞬間列車へ逃げるように飛び乗ってしまった

アントニオへの想いが溢れ出す
こんな事って…!
アントニオのシャツを破き号泣し崩れ落ちる
落ち着きを取り戻したジョヴァンナ
昔を思い出す
バイクで河へきた2人

懐かしい思い出
場面はアントニオ視点
引っ越すようだ
ジョヴァンナとの再会を振り返る
写真が一枚おちていた
ジョヴァンナが落としていったものだ
裏にはアントニオの字でジョヴァンナへ愛を込めてと記してあった
アントニオは浮かない顔
不安になるマーシャ
私の事を愛していないの?
そっと優しくマーシャへキスするアントニオ
イタリアでけじめをつける事に
マーシャは家で待つわと一言
アントニオはジョヴァンナへ電話する
だがジョヴァンナは男がいると嘘をつき、彼と会うのを拒んだ
さよならジョヴァンナ
さよならアント
すぐ帰ろうとしたアントだったが、ストで公共機関がストップ
娼婦のような女の部屋へ誘われ、そこでもう一度ジョヴァンナへ電話を
ストで帰れないんだ
頼む、会いたい
住所を教えてくれ
アントはジョヴァンナの元へ帰ってきた
話だけだ、すぐ帰る
暗闇の中話す2人
事情も何もかも話す
記憶を失っていた事
あの時一度死んだんだ
アントの葛藤がひしひしと伝わる
沈黙
ローソクを
私も老けたでしょ
あなたも額にしわが

アントは一緒に行こうと熱いキス
あなたにも私にも奥さんと子供が
アントはかばんからあるものを取り出す
約束したろ
毛皮を持って帰ると
毛皮のマフラーをプレゼント
アントを抱きしめ涙するジョヴァンナ
別れの日
見つめ合う2人

抑えきれないジョヴァンナ

彼女がアントニオを見送ったモスクワ行きの駅で2人は再び別れた。
数奇で悲しく切ない愛の物語はここで幕を閉じる━。
end
感想
父が勧めてきた「ひまわり」
父に勧められた映画を観てはつまらん!と常に言ってきた私だったが、今回はまさかの大当たり!!
文句のつけようがない主役二人の魅力と、ヘンリー・マンシーニ作のBGMひまわりのテーマがもう泣ける
ここまで愛されるアントニオが羨ましいし、ジョヴァンナも一途で情熱があって、行動力もある素晴らしい女性!
記憶喪失という誰も責める事が出来ない点を焦点として当てているので、物語に悪役が一切出てこないのも良い
その弊害で誰も責めることが出来ないし、ロシアには妻と家族、イタリアには元々の嫁と、アントニオは辛い決断をしたと思う。
それ以上にジョヴァンナが…切ない
心が引き裂かれるようなそれはもう物語に入り込んでしまって、とても感情移入出来た今回の作品。
是非是非観て欲しい!
10/10

予告
今回はネタバレが多い予告しかなかったので、この映画を最高に盛り上げてくれるBGMを添えます
Wikiから引用
『ひまわり』(I Girasoli)は、マルチェロ・マストロヤンニとソフィア・ローレンが主演した反戦映画。
日本での公開は1970年9月。
監督はネオレアリズモ(イタリアンリアリズム)の一翼を担ったヴィットリオ・デ・シーカ。
音楽を「ティファニーで朝食を」や「ピンクパンサー」などで知られるヘンリー・マンシーニが担当し、公開当時には主題曲も日本でヒットした。
戦争によって引き裂かれた夫婦の行く末を悲哀たっぷりに描いた作品で、劇中幾度か登場する、地平線にまで及ぶひまわり畑の美しさと、もの悲しさが圧巻。劇中に出てくる画面を覆いつくすひまわり畑は、全てソ連時代のウクライナの首都キエフから南へ500kmほど行ったヘルソン州で撮影されたものである(在ウクライナ日本国大使館公式発表)。
登場人物
アントニオ・ガルビアーティ マルチェロ・マストロヤンニ
ジョヴァンナの夫。ソ連へ戦争に行き、行方不明に。
ジョヴァンナ ソフィア・ローレン
アントニオの妻。彼の帰還を待ち続ける。
マーシャ リュドミラ・サベーリエワ
ロシアの娘。
あらすじ
戦時中結ばれたアントニオとジョヴァンナ。
2人は結婚休暇を使い、たくさんの思い出を作るも、アントニオは休暇が終わればソ連戦線へ送られる事になっていた。
数年が経ち、いつまで経っても帰ってこないアントニオ。
生死すら分からない。
ジョヴァンナは意を決し、ソ連へ彼を探しに行く旅へ出た━。
ネタバレ&感想
見渡す限り一面のひまわり!

そよ風になびき、頭を揺らす様は恥らっている女性のように可憐
1944年
戦争で行方不明になった主人を探す1人の女性
場面変わり浜辺で抱き合う男女
抱き合ってる最中、誤って彼女のイヤリングを飲み込んでしまった男
海水を飲んで吐き出そうとするも塩っけが強過ぎて飲み込めない

2人は砂浜に停めてあるボートの狭間で再び熱い抱擁
燃え上がるような恋をし2人は結婚した
幸せな日々を過ごす

外で散歩中照明弾が降ってきた!
身を隠す2人
難を逃れた
あなたとずっといたいわとキスするジョヴァンナ
場面変わりなぜかアントニオに襲われるジョヴァンナ!?
何か意味がありそうだ
隠れていたアントニオを呼ぶ
アントニオは軍に捕まった
所変わって病院
彼は暴れれば軍に入らずに済むと考え演技していたのだった
バレてしまいロシア戦線へ
出発前残り15分
熱いキスと抱擁
すぐに帰ってくる、毛皮をみやげに
何年も待ち続けたジョヴァンナ
彼は帰ってこない
写真を片手に彼の手掛かりを探す日々

アントニオを知っている人を見つけ、話を聞く
あれこそ地獄だ
その男性は語り出す
場面変わり極寒のロシア
雪原での戦闘
そこに睡眠は存在せず、3分止まれば凍死
ひたすら歩き続けるイタリア軍
1人また1人と倒れていく
男性はアントニオを励まし続けたがやがて
アントニオは雪原に倒れてしまった
それが彼の見た最後のアントニオ━。
最期に一言
後から救助されたと噂があった
と告げ男は話し終えその場を去っていった
またアントニオのいない日常
ジョヴァンナも年を重ねている
ジョヴァンナはアントニオを探すべく、ロシアへ行く決意を固める
まずやってきたのは外務省
外務省から連れてきた通訳の男と列車へ
悲しげなBGMと共に
冒頭のひまわり畑へやってきた

このひまわり畑の下はイタリア兵、農家、女、子供が埋まっていると通訳を介し、説明される
他の墓地も回った
無数に斜面に立つ十字架

アントニオは見つからない
それでも彼が生きていると信じるジョヴァンナ
アントニオに似た男を見つける
話しかけるもイタリア人である事を否定
今はロシア人だと話す男
またアントニオを探す旅
ロシアに住む老婆たちへ聞き込み

ロシア人老婆に連れられてきた一つの民家
洗濯物を干す若い女性

ジョヴァンナはアントニオの写真をその民家に住む若い女性へ渡す
言葉は通じないが何か汲み取ったような表情の若い女性
子供がいる
ジョヴァンナは泣き出す
察したのか?幸せな家庭が羨ましかったのか?みじめな気持に?
何か感じたものがあるんだろう
アントニオの話をする若い女性
彼は死ぬ間際で凍りついていた
両足を引っ張りアントニオを救助する1人の若い娘、名はマーシャ
アントニオは名前も何もかも全て忘れてしまっていた
彼女がずっと介抱したとの事だった

彼女に連れられ駅へきたジョヴァンナ
列車が止まる
不穏なBGM
アントニオ
彼女はアントニオを見た瞬間列車へ逃げるように飛び乗ってしまった

アントニオへの想いが溢れ出す
こんな事って…!
アントニオのシャツを破き号泣し崩れ落ちる
落ち着きを取り戻したジョヴァンナ
昔を思い出す
バイクで河へきた2人

懐かしい思い出
場面はアントニオ視点
引っ越すようだ
ジョヴァンナとの再会を振り返る
写真が一枚おちていた
ジョヴァンナが落としていったものだ
裏にはアントニオの字でジョヴァンナへ愛を込めてと記してあった
アントニオは浮かない顔
不安になるマーシャ
私の事を愛していないの?
そっと優しくマーシャへキスするアントニオ
イタリアでけじめをつける事に
マーシャは家で待つわと一言
アントニオはジョヴァンナへ電話する
だがジョヴァンナは男がいると嘘をつき、彼と会うのを拒んだ
さよならジョヴァンナ
さよならアント
すぐ帰ろうとしたアントだったが、ストで公共機関がストップ
娼婦のような女の部屋へ誘われ、そこでもう一度ジョヴァンナへ電話を
ストで帰れないんだ
頼む、会いたい
住所を教えてくれ
アントはジョヴァンナの元へ帰ってきた
話だけだ、すぐ帰る
暗闇の中話す2人
事情も何もかも話す
記憶を失っていた事
あの時一度死んだんだ
アントの葛藤がひしひしと伝わる
沈黙
ローソクを
私も老けたでしょ
あなたも額にしわが

アントは一緒に行こうと熱いキス
あなたにも私にも奥さんと子供が
アントはかばんからあるものを取り出す
約束したろ
毛皮を持って帰ると
毛皮のマフラーをプレゼント
アントを抱きしめ涙するジョヴァンナ
別れの日
見つめ合う2人

抑えきれないジョヴァンナ

彼女がアントニオを見送ったモスクワ行きの駅で2人は再び別れた。
数奇で悲しく切ない愛の物語はここで幕を閉じる━。
end
感想
父が勧めてきた「ひまわり」
父に勧められた映画を観てはつまらん!と常に言ってきた私だったが、今回はまさかの大当たり!!

文句のつけようがない主役二人の魅力と、ヘンリー・マンシーニ作のBGMひまわりのテーマがもう泣ける

ここまで愛されるアントニオが羨ましいし、ジョヴァンナも一途で情熱があって、行動力もある素晴らしい女性!
記憶喪失という誰も責める事が出来ない点を焦点として当てているので、物語に悪役が一切出てこないのも良い
その弊害で誰も責めることが出来ないし、ロシアには妻と家族、イタリアには元々の嫁と、アントニオは辛い決断をしたと思う。
それ以上にジョヴァンナが…切ない
心が引き裂かれるようなそれはもう物語に入り込んでしまって、とても感情移入出来た今回の作品。
是非是非観て欲しい!
10/10