
予告
Wikiから引用
『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』(原題: Extremely Loud & Incredibly Close)は、2011年のアメリカのドラマ映画。
ジョナサン・サフラン・フォアによる同名小説を原作とする。
監督 スティーブン・ダルドリー
スティーブン・ダルドリー監督の前2作が作品賞にノミネートされていたこともあり、本作も第84回アカデミー賞のコンテンダーとなることが有力視されていた。
しかしながら、映画評論家の反応は賛否両論であり、また主要な映画批評家協会賞、ゴールデングローブ賞、全米映画俳優組合賞でも無視されたことから、もはや有力候補では無いとみなされた。
賛否両論の作品。
登場人物
トーマス・シェル トム・ハンクス
オスカーの父親。
9.11で亡くなる。
オスカーに1本の鍵を残す。
リンダ・シェル サンドラ・ブロック
オスカーの母親。
いつもオスカーの事を気にかけているが、オスカーとの関係は冷えている。
オスカー・シェル トーマス・ホーン
主人公のオスカー。
パパが遺した謎を探す事に執着する。
間借り人 マックス・フォン・シドー
オスカーの祖母の自宅を間借りしている老人。
アビー・ブラック ヴィオラ・デイヴィス
パパの謎を追いオスカーが最初に訪ねた人。
既婚。
ウィリアム・ブラック ジェフリー・ライト
アビーの夫。
アビーとの関係は冷め切っている。
あらすじ
ものの見方が独特な少年、オスカー。
彼と彼のパパはいつも"調査探検ゲーム"をしていた。
9.11━。
パパが亡くなる。
パパが最後に残した鍵を見つけ、オスカーの最後の"調査探検ゲーム"が始まる━。
ネタバレと感想
お葬式。
車の中。
少年オスカーは何も入ってない棺でお葬式をあげることが理解出来ず、反発する。
やることに意味があるのよと祖母。
1人の少年オスカーとパパの日常。
"調査探検ゲーム"で盛り上がる2人。
日常が過ぎ9.11でパパ(トム・ハンクス)が亡くなって1年
祖母と過ごす日々
パパのクローゼットの中からヒント付きの謎を見つけるオスカー
パパが残した謎を追いかける。
パパの残した『探すのをやめない』というメッセージを胸に、リュックを背にして最後の"調査探検ゲーム"が始まった。
謎を追い、ある家に辿り着いた。
ヒントはブラック。
ブラックという名の人を訪ねる。
ひとつ写真を手に入れただけ。
帰宅したオスカー。
回想。
9.11当日
ママ「パパから連絡はあった?」
オスカーは首を横に振る。
ママ「パパから留守電にメッセージは?」
再び首を横に振る。
ママはパニック、ひたすら電話するも回線が混み合って繋がらない…。
…。
オスカーはパパが残した謎を追いかけるのが日課に。
謎を追い、鍵屋で鍵を手に入れた。
この鍵が刺さる扉こそ謎の解明につながるはず。
夢中になり、鍵を探す日々。
ママからオスカーは離れていく。
謎を追い新しい家を訪ねる。
たくさんの『ブラック』さん達と逢うが、謎が解けず、焦り始めるオスカー。
帰宅。
オスカーは自傷癖があった。
ママと話す。
衝突するママとオスカー。
9.11に囚われ続ける2人。
どんなに話してもパパは戻ってこない。
オスカー「あのビルにいたのがママなら良かった。」
ママ「そうね。」
間が空き
オスカー「本心じゃないよ。」
回想
9.11当日
今すぐ出てとパパに電話で伝えるママ
消防士から動くなと言われているとパパ
パパはママに君と出会えて良かったと電話で伝え切る。
最期の会話となった。
お婆ちゃんの家で間借り男がなにやら怪しい動きを。
様子を見に行く。
彼は喋る事が出来ない。
軽くもてなされる。
パパの事を話す。
突然謎を彼に全て話す。
それはまるでコップから溢れだす水のように話すオスカー。
オスカーはパパの死を乗り越えたくて、謎を追いかけてきたと。
妙な事に彼と共に謎を探す事になった。
オスカーはパパの死のせいで公共の交通機関は標的になりやすいと考え、使いたくないと言うが、老人はそんなに歩けないとオスカーに筆談で伝える。
老人は喋ることが出来ないので、意志疎通は全て筆談。
恐怖に立ち向かい乗るオスカー。
老人と仲良くなっていく。
老人は自分の生い立ちをバーの主人に代弁して貰った。
最期に話したくない事もたくさんあるとメモを見せる。
2人は確かな絆を構築し、探し続ける。
だが、見つからない。
ある日見せたいものがあると、老人を自宅へ招き入れた。
9.11の写真
パパらしき人物がビルから飛び降りている写真。
そして見せたかったものを老人へ見せる。
留守電だ。
死の直前の留守番電話。
まだ隠していた伝言を流す。
1,2,3,4,5,6件目…。
最期の伝言。
オスカーは流す事が出来なかった…。
もう探すのはやめなさいと老人。
1人の幼い少年の抱えた闇は深くまだ濁っていた。
老人は間借りした家を出て行く。
タクシーで逃げるように去った。
オスカーはもう一度最初のヒントを見つめ直す。
新しい発見が!
なんと最初に訪ねたアビー・ブラックが正解だった。
謎を追いとあるビルへ。
アビーの元夫の元へたどり着く。
話をする両者。
鍵を見せる。
なんと元夫はその鍵を1年以上探していた!
元夫は2年前に死んだ親父の話をする。
父との接点があった。
全てを話し終わるとオスカーは鍵を彼に渡し去ろうとするが、最期に誰にも話した事ない話を話し出す。
9.11当日
オスカーはパパからの電話に気付いていた。
だが出られなかった。
出たかったのに。
留守電に切り替わる。
パパ いるのか?
いるのか?は何度も続いた。
特定の名前を出さず、いるのか?だけ。
パパはオスカーがそこにいた事を知っていた。
だが、オスカーは最期まで出られなかった。
その事がオスカーを蝕んでいた。
抜け出せない長く暗い迷路をオスカーは1人ずっと彷徨っていたのだ。
家に帰り荒れるオスカー。
ママは知っていた。
オスカーが何を探していたのかを。
ママは全てを知った後、オスカーが次に訪れるブラックさん宅へ先に訪問、連絡し、オスカーがやってくる理由を伝え回った。
ママとオスカーはパパとの想い出を語る。
ママ
声が恋しいわ
オスカー
また恋をしてもいいのよ
ママ
二度としないわ
初恋だったもの
誰もあの人には
代われない
オスカー
前にパパが言ってたよ
ママを愛している
あんなにいい子はいない
号泣するママ
オスカーは出会ったブラックさん達へ手紙を送った。
ベッドの上にリボンに巻かれた今までの"調査探検ゲーム"の記録。
『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』という本をママへ
遂にパパの謎を見つけたオスカー!
パパから様々な思いが伝えられる。
老人が帰ってきた。
ブランコに乗り、少しずつゆっくりと、高く漕ぎ出すオスカー
パパはもういないという耐え難い現実を受け入れ、彼は誰よりも努力し、傷を負いながら、明日へ向かって進んでいく。
感想
映画によくある最初はよくわからないという入りから、いつ面白くなるのか期待していた。
だが、残念な事にあまりこういう事を書きたくはないのだが、今一つだった><
オスカーがちょっとくどい。
9.11であった事はとても哀しい出来事で、当時ニュースステーション(現:報道ステーション)を私の父とみている最中、テロが起き、父と食い入るように中継を見ていた事を今でも鮮明に覚えている。
んーなんというか、全体の雰囲気が暗いのは問題ないのだが、進捗が遅い!
同じことの繰り返しだし、喋る事が出来ない老人とオスカーとのやりとりのシーンが随分長く、また、オスカーがとてもせっかちな性格なので、観てるこっちも落ち着かない感じ。
最期も盛り上がりに欠けるし、あまりオスカーに救いはなかった。
いいところと言えば、最後にオスカーは、現実を受け入れ、昔の傷を背負って生きていくという事。
現実味がある決断で、それをまだ幼い少年が決断したという最期は良いと思う。
トム・ハンクスが出てたので期待してたが、やはり2000年前後のトム・ハンクスの作品でないと、質が落ちるなーという印象。
あの頃の惹き込まれる彼の演技はどこへいってしまったのだろうか…。
今回は話が今一つだっただけという結論で収めたい。
10/3