ビューティフルマインド

予告




Wikiより抜粋
『ビューティフル・マインド』(原題: A Beautiful Mind)は、2001年のアメリカ映画。
ノーベル経済学賞受賞の実在の天才数学者、ジョン・ナッシュの半生を描く物語。
アカデミー賞では作品賞、監督賞、助演女優賞、脚色賞を受賞し、ゴールデングローブ賞では作品賞(ドラマ部門)、脚本賞、主演男優賞、助演女優賞を受賞した。
監督 ロン・ハワード


登場人物
ジョン・ナッシュ ラッセル・クロウ
天才数学者。変人である。

パーチャー エド・ハリス
政府の要人。見た目が渋くかっこいい。

アリシア・ナッシュ ジェニファー・コネリー
ナッシュの講義に出ていた生徒の1人。

ローゼン医師 クリストファー・プラマー
精神科のドクター。

チャールズ ポール・ベタニー
ジョン・ナッシュの大親友。ナッシュと正反対の性格。

ソル アダム・ゴールドバーグ

ハンセン ジョシュ・ルーカス
ジョンのライバル。





あらすじ



天才的数学者、ジョン・ナッシュは誰とも仲良くしない、授業にでない、本を読まないといったいわゆる変わり者。

常に勉強し、女もいらない、欲しいものは答えだけ。

そんな彼は大学の論文で素晴らしい評価を得、5年後、国家機密の仕事に携わるようになる。

だがそれは壮絶な人生の幕開けであった━。






感想※ネタバレ注意







とある数学者の苦悩と愛の物語。

1947年━。

主人公ジョン・ナッシュは謎の天才。

ルームメイトは若者らしい荒くれ者のチャールズ。

酒を通して仲良くなる。

ライバルのハンセンは学生の中心で、ひょんな事から彼と囲碁?のようなボードゲームで勝負し、負ける。



バーでハンセンと遭遇。

流れで女性をナンパする事になるジョン。




ジョン「全てを支配する心理を見出したい。

「試みを繰り返すたびに勝率は劇的に上昇していく。」



と言い、女性の傍へ━。

ナンパするが、表現が余りにもストレート過ぎて下品過ぎる(笑)



何も考えなければ男はみんなこう言うだろうというような表現(笑)



少し月日が経ち、彼は論文の答えが出ず苦悩し続ける。



またもやバーでハンセン達と女性の話題。



ここで閃く。




熱を帯びて論文を書くジョン。

それはまるで何かに取りつかれたかの如くそれはそれは熱心に書き連ねた。


そしてジョンは飛躍的な論文を生み出す!




5年後の1952年━。



国家国防相省



ジョンを招待する、政府の要人パーチャー。

暗号を瞬時に解読するジョン!




彼は天才!





彼は国家機密に関わる事になった。

暗号解読の才能に関してはジョンの右に出るものはいない。



そんな中普段通り仕事をこなしていると、生徒が一人部屋にやってきた。

彼女の名前はアリシア。
アリシアはジョンに興味を示してる模様。



食事に出かける2人。



二人は変わり者同士で気が合うようだ。





国家機密の仕事をこなす日々。

彼は次々に暗号を解読していく。



まさに天才!!



だが怪しい陰が彼を監視している…。

何者かは分からない。

不安に駆られるジョン。






場面変わって彼女と木陰で休息をとるシーン。



ジョンが彼女にかける言葉の表現が下品でストレート(笑)


そんな彼を優しく包み込んでくれるアリシア。





チャールズと久しぶりの再会!

彼女ができた事に驚くチャールズ!

数学にしか興味がなかったのかと!

妹夫婦が事故で死亡し、残された姪を預かっているらしい。



あるレストランでジョンがアリシアにプロポーズ?する。


アリシアはジョンに「宇宙の広さは?無限、だがそれは目で見てない、
愛もそれと同じ。」と告げる。


月日が経ち、ジョンはアリシアと結婚。




変わらず国家機密の仕事を続けているジョン。





彼を追う陰は遂にジョンに魔の手を伸ばし、殺されそうになる。

カーチェイスが始まり、なんとか難を逃れた。



うちに帰ると婦人が心配する。




極秘というしがらみから離れられないジョン。

アリシアに相談は出来ない━。

日々恐怖が彼を襲う。





彼は仕事を降りる事が出来ない。



パーチャーからは、ソ連に君の名前をバラすと脅される。



婦人の身を守る為に彼女を妹の家に送ろうとするが婦人は理由が分からず困惑。



チャールズに助けて貰おうと相談しかけるが、先に講義が始まった。



講義中抜け出し、逃げ出そうとするジョン。



彼はとっくに限界に達していた。



だが、政府の要人たちとパーチャーに捕まってしまう。



彼は監禁されてしまう。



なぜかチャールズが同じ部屋に。



チャールズは裏切り者だった。


ソ連のスパイだったのだ。



ローゼン医師はここはアメリカの病院だと告げるが、ジョンは全く信じない。

ローゼン医師はアリシアへ彼の仕事を調べるように言う。

婦人にまで魔の手が伸びるのか━。



彼女は夫の仕事を調べ始めた。














だが、彼の仕事は全て存在しなかった。








彼はずっと幻覚を見ていた。







全てが幻覚だった。







バーチャーもチャールズもみんながみんな存在しなかった。

















1年後





彼は幻覚を見ているとのこと。

治療が進み、症状がなくなっていく。

アリシアは彼が本当に病気なのか疑問をもつようになる。



それと同時にアリシアの我慢は限界に達していた。



コップを投げつけ発狂する。



ジョンがふと新聞に目をやると、暗号が浮かび上がってくる。



暗号が頭に浮かび上がった矢先、政府が迎えにやってきた。




ジョンは政府の仕事に復帰する。




彼はやはり病気だった。





彼女を殺すしかないと幻覚が言う。



チャールズ、政府、チャールズの姪。







チャールズの姪が数年前登場して以来成長していない事にジョンは気づき、アリシアを殺すことを踏みとどまる。




数年後






幻覚は治らない。




アリシアの看病は限界をとうに超え、ジョンは入院する事になった。



が、婦人がとりやめ、ジョンに現実と幻覚を区別させようと決心する。






2ヶ月後






ジョンは大学へ足を運ぶ。



ハンセンの所へ。



彼の為に席を作ろうとしたハンセンだが、幻覚症状を出してしまい、止むを得ず、断念した。



幻覚と共存する道を選んだジョン。



チャールズと別れる。



幻覚の姪とも決別を。



全員と別れ、決別し、大学へ通うジョン。



支え続ける妻。



苦悩し、嘲笑われてもめげずに幻覚と戦う。






長い年月がたち、1978年10月









図書館で若者と議論する。



幻覚はまだ居続ける。



ハンセンと再びボードゲームを。










1944年春









教壇に立つジョン。







ジョンはノーベル賞候補に選出される。



ジョンは包み隠さず幻覚の事を選考員に話す。



周囲で客に変装して聞いていた選考員が次々とジョンに支持を。






1994年10月








ノーベル賞スピーチ。






どうも




私は数を信じます




理を導く方程式や理論




一生を それに捧げて—




今問うのは『論理とは何か』




理の定義は?




答えを追って私は理学的




また哲学的世界を旅し—




幻覚にも迷い—




戻りました




そしてついに学んだのです




人生で一番 重要なことを




謎に満ちた愛の方程式の中に—




『理』は存在するのです




今夜があるのは—




君のおかげだ




君がいて 私がいる




ありがとう





・・・・・・





スタンディングオベーション!!






彼は幻覚と共存する道を選び、答えをだした。




人生という名の方程式に━。










彼は現在もプリンストン大に勤務。



徒歩でキャンパスを歩いている。




ここから感想を。



ノンフィクションということで、とても興味深く観るのを楽しみにしていた作品。

私はよくブログで母の愛はすごい!やらなんやら同じ事言葉ばかり載せてるが、今回もまさにその表現が的確で、アリシアの苦労を考えたら、よくもまぁこんな…と絶句してしまう。

幼い子供を抱えつつ、夫は幻覚で悩み、誰かに向かって話している。

こんな状況心細くて耐えられないし、私だったら逃げ出してしまう。

それでも彼女はジョンの傍にいる事を選択した事に感銘を受けた。

ジョンもジョンで幻覚と戦うのではなく、共存するという方法を選択したのは、彼の大きな転機だったと分かる。

人間楽な方へ逃げたくなるものであるが、アリシアの選択と、ジョンの選択は、より険しく難しい選択をしたと思う。

どちらもそれぞれの人生において、大切な選択で、2人は最高の答えを出したと思う。

いつしか自分自身が選択しなければいけない状況がきた時、彼らのように苦難の道を選択する事が出来るのだろうかという心境。



その時に備えて頭の片隅に残しておきたい作品。



最後に彼はプリンストン大に勤務と文字が浮かぶが、最近お亡くなりになったそうだ。

謹んで哀悼の意を表します。


2015年5月23日(満86歳)2015年にリーマン多様体の埋め込み問題に関する功績によりニーレンバーグとともにアーベル賞を受賞。同年5月23日、5月19日にオスロで開かれたアーベル賞授賞式からの帰路の途中、ニュージャージー州でアリシアと共に乗っていたタクシーが事故を起こし、夫婦は共に車外に投げ出され死亡した。ナッシュは86歳、アリシアは82歳であった。


10/8